口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

親知らずの抜歯後に生じた抜歯窩周囲の麻痺

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年10月27日

【相談者】2008年10月27日 40代 女性 L

親知らずの件で教えていただきたい事があります。9/11に右下の一番奥の親知らずを口腔外科にて抜歯しました。横向きに生えていて歯茎に完全に埋もれていました。親知らずが手前の歯の骨の方までいってたのでほっぺ側を切開して骨を削って抜きました。時間は40分ぐらいでした。痛みも酷く1ヵ月以上かかりました。

今は痛みはないのですが、ほっぺの内側と抜いた歯茎のあたりが麻痺したようになっています。この状態は抜いた後、麻酔がきれた時からずっとあります。神経が傷付いてるのでしょうか? 抜歯した先生に聞いてみたのですが抜いた所が肉でふさがれば、治まると思いますと言われました。

抜いた後がふさがるとこの感覚がなくなるのでしょうか? ご飯を右で噛んでもあまり感覚がよくわかりません。病院を変えて見てもらった方がいいのでしょうか?お手数をおかけいたしますが、教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下唇が麻痺している場合は下歯摂神経麻痺、舌が麻痺している場合には舌神経麻痺の状態であり、親知らずを抜く際にこれらの神経が傷つき症状が出ることがあります。下歯槽神経麻痺の場合には、歯も痺れるため噛んでも感覚がなくなります。このような太い重要な神経の場合には神経の回復を促進するためにビタミン剤などの内服や理学療法を行う場合もあります。

抜いた親知らずの周辺だけで舌唇や舌は麻痺していないのですね。それなら損傷された神経は細く狭い範囲にのみ分布している重要ではない神経だと思います。麻痺はいつか必ず消失するでしょうが、神経の損傷の程度によってその時期が変わってきます。いつになるかはわかりませんが、治るのを待ってください。