口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口内炎と味覚障害

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年10月3日

【相談者】2008年10月3日 30代 女性 NM

私の母の事なのですが、今年6月に奥歯の1本の半分を切って、その部分を部分入れ歯としました。ですが、その後から口の中に無数の口内炎ができ、辛いものやすっぱいもの、熱いものが食べにくくなりました。入れ歯があってないのかと何回も歯科に行っては治療をしてもらっているのですが、入れ歯をしなくても口内炎は治りません。

知り合いから耳鼻科に行ったほうがいいと言われ、耳鼻科に行き、薬を処方してもらったとこ、少しずつよくはなっているようですが、気になるのは舌の奥のほうに直径2mmくらいのできものがたくさんあるのです。痛みはないようなのですが、口の中が常にざらっとした感じのようで、牛乳を飲んで苦いと言うのです。

渋柿を食べた後のような感じが常にあるようで、どうにかならないのかと困っています。こういう症状になったのは初めての事で、どこの病院に行ったらいいのかわかりません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口内炎と味覚障害、そして口の中の違和感が生じているということですが、これらが歯の治療や入れ歯の作成と直接関係している可能性は低いと思われます。むしろ歯の治療がきっかけとなって、元来潜んでいた口の中の問題が一気に表面化したのではないかと考えます。

では、それがどのような問題なのかというと、ドライマウスです。ドライマウスになると粘膜が傷つきやすくなり、かつ修復されにくくなるため、口内炎ができやすい状態になります。また、カンジダ菌が繁殖しやすくなることから、カンジダ菌が口内炎と関係しているという学説もあります。口の中がざらっとした感じもまた、ドライマウスの一症状と考えられます。

さらに、唾液が少なくなることによって食べ物の味を伝える唾液の働きが低下し、味覚障害を引き起こします。味覚障害の原因としては、他に亜鉛欠乏症や薬の副作用も挙げられます。

一方、「舌の奥のほうにたくさんある直径2mmくらいのできもの」は「有郭乳頭」という正常なリンパ装置です。ガンではないかと心配されがちですが、誰にでもあるもので心配には及びません。

ドライマウスや味覚障害に関しては、その程度や原因を調べ治療を行う必要があるため、専門の医療機関を受診してください。