年齢 性別 相談日 50代 女性 2025年5月31日 質問1 上顎洞に歯根が突出していた左上の奥から2番目の歯を根管治療していましたが(自由診療もしましたが)、膿が上顎洞のほうに流れてきて、 あまりにも苦しいため […]
年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 |
女性 |
2025年5月31日 |
質問1
上顎洞に歯根が突出していた左上の奥から2番目の歯を根管治療していましたが(自由診療もしましたが)、膿が上顎洞のほうに流れてきて、 あまりにも苦しいため、大学病院で抜歯をして、縫い合わせてもらいましたが、その後も症状は改善せず、歯茎をペンチで持ち上げられたような痛み、チクチク痛く、頬の痛み、歯茎の腫れ、膿が止まらず上顎洞が詰まって、とても苦しい思いをしております。小さな瘻孔があるのではないのかな(小さなつぶつぶの黄色い膿が出るので)と思っていますが、CTなどで問題ないと言われてしまいます。
でも明らかに膿や痛みなど症状が出ているので、もし瘻孔が確認された場合、瘻孔閉鎖術など、何かしら方法がないか、藁をもつかむ思いでご相談させていただきました。その歯根はヒビが入っていて(歯茎にしみた感触もあった)、抜歯の時もボロボロになってしまったので、歯根の先端がしっかりと取り除いていただけていたかどうか(抜歯後もあまりにも痛いので)心配しています。一方、抗菌薬の内服が一時的に効くので、抜歯後の消毒がなかったので(出血がひどくて)、歯根の先に菌がいるままになっていないか等 心配しております。
このような症状に対し、どのような治療が可能かどうかご教授くだされば幸いでございます。本当に苦しんでいるので、何とかできればと切に願っております。恐れ入りますが、ご返信をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
左上の奥から2番目の歯について、根管治療に至った理由の記載がないため回答が困難ですが、この歯を根幹治療する前から痛みや腫れなどの炎症症状があった場合は、歯性上顎洞炎が生じたため原因歯を治療されたのでしょう。治療しても改善しない場合は、原因歯を抜歯することにより歯性上顎洞炎が治癒するケースは多く見られます。
原因歯を抜歯しても上顎洞の感染が持続する場合は、耳鼻咽喉科で内視鏡下鼻副鼻腔手術を受ける必要があります。大学病院の口腔外科から耳鼻咽喉科に紹介してもらうことをお勧めします。
口腔上顎洞瘻孔閉鎖術を希望されていますが、抜歯した部分が閉鎖せず上顎洞と通じた状態が続く口腔上顎洞瘻孔が生じていたとしても、それが痛みの原因とはなりません。従って、口腔上顎洞瘻孔閉鎖術を受けられ口腔上顎洞瘻孔が塞がっても、痛みは改善しないと予想されます。
留意していただきたい点として、左上の奥から2番目の歯はこの部分の痛みとは元々関係がなかった可能性があります。筋・筋膜性疼痛や神経障害性疼痛、顔面片頭痛、うつ病の身体症状による痛みが疑われるため、一度詳しい検査を受けられることをお勧めします。