口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口を開けるとカクンカクンと音が鳴り痛くて口があまり開かない

年齢 性別 相談日
20代 男性SN 2014年1月14日

【相談者】2014年1月14日  男性SN

質問1

顎関節症について相談です口を開けるとカクンカクンと音が鳴り痛くて口があまり開かなくなりました。顎の関節がズレてないか心配です。なんていう検査をすればズレてないかわかりますか?MRIってやつですか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

カクンカクンと音がなる場所はおそらく顎関節でしょう。顎関節は下顎骨下顎突起と側頭骨下顎窩という二つの骨から構成され、開口時に下顎突起が回転しながら同時に前方へ滑走しますが、そのとき下顎骨がスムーズに滑走できるようにクッションの役割を果たしているのが、軟組織である関節円板です。

歯ぎしりや食いしばりなどの影響で下顎突起が後方に移動して関節円板が前にずれると、下顎突起の滑走を妨害するため、カクンカクンというクリック音が発生します。これをクリッキングといい、関節円板が前に押し出されることによって痛みが生じる場合もあります。

通常のエックス線写真では軟組織である関節円板が見えないため、MRIや顎関節造影検査が必要となります。また、さらに詳しく顎関節の状態を調べる場合は関節鏡による検査が有効です。

【相談者】2014年1月15日  男性SN

質問2

お忙しい中本当にすみません。そうですか。カクンカクンがなくなった感じというか音がしなくなったのですが、口を大きくあくびの時に開けた時に戻ることなどはあるんでしょうか?MRIと顎関節造影をしてもらうことにします。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

カクンカクンというクリック音がなくなったということですが、二通りの可能性が考えられます。まず前方転位していた関節円板が本来の位置に戻ったというケースで、クリッキングが出現した初期の段階であればその可能性はあります。

二つ目は関節円板の前方のズレが増し、下顎突起が前方に滑走できなくなった場合です。この場合は関節円板の後方付着部が引き伸ばされると痛みが生じます。

【相談者】2014年1月16日  男性SN

質問3

本当にお忙しい中すみませんでした。了解しました。最後にズレていた場合は手術をしないといけないんですか?それとも他に方法はありますか?またズレが治ったら歯の矯正をしても大丈夫でしょうか?いろいろと本当にすみません。

【回答3】口腔外科総合研究所 樋口均也

関節円板が前にずれてしまうと、元の位置に戻って治る可能性は低いでしょう。特に発症後、日にちが経過している場合は難しいといえます。

ただし関節円板が前方転位してクリッキングが生じていても、痛みや開口障害がなければ特に治療の必要はありません。痛みがある場合は治療による改善が可能ですが、クリッキングは残ります。

またクリッキングが続いていても矯正治療は可能です。矯正治療によって症状が悪化することはあまり考えられず、通常は症状の大きな変化は見られないでしょう。顎関節の状態を確かめながら矯正治療を進めていくとよいでしょう。

【相談者】2014年1月18日  男性SN

質問4

本当にありがとうございました。了解しました。近いうちにちゃんと検査してもらいます。本当に本当にありがとうございました。