年齢 | 性別 | 相談日 |
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30代 | 女性M | 2013年12月8日 |
【相談者】2013年12月8日 女性M
質問1
どうぞよろしくお願い致します。近い相談を拝見致しましたが、相談させて下さい。一年ほど前から慢性疼痛のため、治療、薬を服用しています。現在、症状が落ち着き、数種類の薬をやめたり、減らしているところです。
その中で、レボトリール0.5mgをやめたところ、1週間眠れなくなり、その後、眠れるようになったかと思ったら、唾液が喉にまとわりまついたり、多くでるため、常に飲み込むような感じになり苦しくなりました。これは、薬の離脱症状でしょうか。気持ちも辛いです。何かご存知でしたら、教えていただけますとありがたいです。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
レボトリールはベンゾジアセピン系の抗不安薬です。ストレスなどの心理的・社会的要因が慢性疼痛の原因や誘因となっている場合は、ベンゾジアセピンの抗不安作用によって痛みの軽減や消失が期待できます。抗不安薬には緊施緩作用もあるため、慢性疼痛の原因が筋肉の懲りや痛みである場合には、これらに対しても効果があります。また、慢性的な痛みやストレスから筋肉緊張が続き、凝ったり痛んだりしている場合にも有効です。
抗不安薬は睡眠薬としての作用もあるため、痛みやストレスで睡眠の質が落ちている場合には効果があります。ベンゾジアセピンの服用を中止した際に出る不安や不眠、イライラ、感覚障害、せん妄などの症状を「離脱症状」といい、レボトリール中止後に生じた不眠症状はこれに該当すると推察します。
唾液が多く出て常に飲み込むという症状については、唾液分泌過多症や唾液嚥下障害が考えられます。ベンゾジアセピンは唾液分泌量を低下させる副作用があるため、薬を中止したことによって唾液が元のように出たことを「多く出る」と感じるようになったのではないでしょうか。
また、離脱症状のひとつに感覚障害があります。唾液がのどにまとわりつくという誤った感覚が生じている可能性もあります。
【相談者】2013年12月11日 女性M
質問2
お忙しい中、大変ありがとうございました。唾液は、元に戻り多く感じられるようになったとのこと、納得致しました。少しおさまってきたような気もします。
以下、口腔外科部門とは異なりますが、もしご存知でしたらご教示いただけませんでしょうか。レバトリールは、減薬が難しいこと、離脱症状がでることをこのようになり初めて知りました。唾液の他にも症状がでるようになりました。
慢性疼痛の先生に、状況を話、相談致しますが、薬の減薬などについて専門に診てもらえる病院というのはあるのでしょうか。範囲外の質問かと思いますので、回答ができない場合は、お手数をお掛け致しますので、返信はなくて構いません。よろしくお願い致します。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
慢性疼痛は頭痛や腰痛などの痛みが6ヶ月以上続いている状態をいい、痛みのある箇所によって脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科、婦人科、泌尿器科、外科、内科などそれぞれの診療科で診察や治療を受けることになります。
また、痛み自体を専門的に診る科としてペインクリニックがあり、痛みに関するさまざまな問題について相談することができます。ベンゾジアゼピン等の減薬については心療内科や精神科で相談されるとよいでしょう。
【相談者】2013年12月15日 女性M
質問3
遅くなりましたが、ご回答をありがとうございました。慢性疼痛は、すでに心療内科で診療を受けており、薬についても相談いたしました。少し症状もおさまりつつあるような気がしてますが、まだまだ様子見です。
薬は助けてもらえる反面やはりこわいな…ということが今回わかりました。自分にできることは、まずは規則正しい生活なので心がけていこうと思います。本当にありがとうございました。