年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
30代 | 女性T | 2013年3月7日 |
【相談者】2013年3月7日 女性T
質問
質問をさせていただきます。4年ほど前に左下の親知らずを抜歯しました。親知らずの抜歯以前はあまり気にならなかったのですが、奥歯の噛み合わせが気になるようになりました。
もともと奥から二つ目の歯が少し内側に位置しているのですが、抜歯後以降、噛み合わせが気になるのと同時に特に舌と歯が当たるのが不快でたまりません。噛み合わせが気になるのは、普段からですが、肩こりがひどい時には口元が落ち着きません。
これは、親知らずを抜歯したことにより、歯並びが変わって肩こりもひどくなったのか、親知らずの抜歯は関係なく、肩こりがひどいから噛み合わせが気になるのか、どちらの可能性が高いと思われますか?
このような場合、普通の歯科よりも口腔外科の先生にお世話になった方がいいのでしょうか?また、このような時はどのような治療をされるのでしょうか?
一度に多くの質問で申し訳ありませんが、お答えをいただけますと、幸いです。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「親知らずを抜歯したことにより、歯並びが変わって肩こりもひどくなる」ことは通常ありません。抜歯後4年が経過していることから判断しても、親知らずとは無関係でしょう。肩こりは首の筋肉や頸椎などさまざまな理由により生じますが、口の中の問題との関連から見た場合は噛み合わせの問題ではなく、歯ぎしりや食いしばりが原因となります。
つまり、歯ぎしりや食いしばりによって顔面や頸椎の筋肉がこったり痛んだりし、肩こりも同時に起こりやすいということです。また、歯や歯周組織にも強い力が加わるため、口の中が何とも言えず気持ち悪くなります。従って、噛み合わせが気になっても不思議ではありません。
上述のように、食いしばり癖が現在の症状の原因として考えられますが、該当しないケースとして「咬合異常感症」や「口腔異常感症」があります。これらはストレスやうつ病が原因である場合が多く、抗うつ薬などの薬物療法や認知行動療法で改善しますが、中には原因不明のケースもあります。
一般の歯科で異常が見当たらない場合は、口腔外科を受診されることをお勧めします。