口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎臼歯部の腫瘍とオトガイの突出

年齢 性別 相談日
20代 男性 2012年2月23日

【相談者】2012年2月23日  男性 K

質問

歯の治療のため、歯科医院でレントゲンを撮ると偶然、下顎の左の第二小臼歯の下に直径0.8~1㎝ほどの腫瘍が見つかりました。心配になり、大きい病院でCTを撮ってみると全身麻酔をして頬っぺたと歯の間から切らないと腫瘍が取れないそうなのですが、この手術のときに多少、顎を削るかもしれないのですが、おそらく、この腫瘍ができたころから、オトガイが突出しました。なのでこの手術を受けるときにオトガイ短縮手術も頼めばしてもらえるものなのでしょうか。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎骨腫瘍あるいは下顎骨のう胞が発見されたようですね。いずれの場合も手術で取り除く必要があるため、頬側歯槽粘膜を切開し病巣にアプローチする運びとなったのでしょう。

この腫瘍が原因でオトガイが突出したとお考えのようですが、それについては疑問です。臼歯部の顎骨病変が大きくなった場合、左側下顎面が突出することがあっても前方のオトガイが突出することにはならないからです。病変のため噛み合わせに変化が生じ、結果として下顎が前方に移動したのでしょうか。その場合であればオトガイの短縮ではなく、噛み合わせの修正や下顎の位置を後方に移動させる必要があります。

何が原因でオトガイが突出してきたかをはっきりさせたうえで、対応について検討されることをお勧めします。