年齢 | 性別 | 相談日 |
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50代 | 女性 | 2011年1月15日 |
【相談者】2011年1月15日 50代 女性 K
質問
元々、上前歯にセラミックブリッジがあり特に問題もなかったので、半年前に下前歯123も同じブリッジ入れました。今は2度作り直して頂いてものを仮装着中です。初めの圧迫感は無くなったのですが、当初から、噛む度につるつる滑る感じがあり、頬内側に線が入っており、食事の度に噛んでしまいます。歯先端の分厚さや高さ調整をしていただいても、それは変わりません。
口の中がいつも変な味がする感じで、毎日夜になる頃には酷くなって、朝に少しリセットされている事の繰り返しです。私が気にし過ぎなのでしょうか?何度通院しても、先生も分からないなぁという感じで、毎日悩んでおります。何かアドバイスを頂ければ大変有り難く存じます。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「食事の度に噛んでしまう」「頬内側に線が入っている」というお話から、ブリッジの形態や高さの問題が疑われます。しかし、2度も作り直したうえ、その後調整を受けたにもかかわらず症状が改善しないということから、ブリッジ自体の問題ではなさそうです。
ブリッジを入れることにより、噛み合わせの感覚が狂ってしまったのではないでしょうか。このような状態を「咬合異常感症」といい、歯の治療がきっかけとなって生じる病気です。食いしばりやストレス、不安が関係するケースが多く、味覚の異常を合併する場合もあります。
このような場合、ブリッジを直してもよい結果を得ることは難しいと考えられます。治療法としては食いしばりやストレスを緩和することを優先すべきで、ブリッジのことはできるだけ考えないようにした方がよいでしょう。感覚の異常を改善するには抗うつ剤が有効で、治療の中心となりますが、不安が強い場合は抗不安薬も役立ちます。