口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

血管腫の硬化療法

年齢 性別 相談日
70代 女性 2010年6月23日

【相談者】2010年6月23日 70代 女性HE

75歳ですが、舌下血管腫の硬化手術(ポリドカノール使用)を受け2回目に副作用のかゆみが出て3回目は迷っています。何回かに分けて手術の予定でした。アレルギーのせいとのことですが別に良い方法があるのでしょうか?舌が大分大きいです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌(舌下面)あるいは口底部の血管腫を手術で摘出すると、多かれ少なかれ組織欠損や神経損傷などの問題が発生するものです。薬剤を病変部に注入して血栓化させ、縮小させる硬化療法が選択されたのは、まさにそのためでしょう。

ポリドカノールには静脈塞栓作用があるため組織硬化剤として使われますが、アレルギー性皮膚炎を考慮すると、エタノールやオノダミンなど他の硬化剤に変更する方が、治療の継続もスムーズでしょう。

また、血管腫の治療には腫瘍の栄養血管に塞栓物質を留置する血管内治療法や、液体窒素を使用して凍らせる凍結治療法もあります。従って、これらの治療法も含めて相談されることをお勧めします。

【相談者】2010年6月24日 70代 女性HE

樋口均也 先生こんにちわ。早速のご返事ありがとうございました。今から今後の相談に口腔外科に行くところでしたのでラッキーでした。今後ともよろしくお願いします。