口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

禁煙後に味覚の変化と舌の知覚の変化

年齢 性別 相談日
50代 男性 2010年5月2日

【相談者】2010年5月2日  50代 男性 

3月まえに煙草を辞めたのですがガムを噛むように成りガムをやめても口の中はミントの味とすっぱい味がします 舌もすこししびれています どうすればいいですか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

禁煙後、味覚の変化と舌の知覚変化が生じたようですね。症状から味覚障害や舌痛症が該当すると考えられますが、これらの変化と禁煙とが明確に関連しているかどうかは不明です。ただし、関連性を推測することはできます。

味覚の変化は口の中が乾燥する、酸性化する、あるいは味覚を感じる細胞に変化が生じた場合に起こるものです。一方、知覚の変化は舌粘膜が傷ついたり粘膜の性状が変化することによって起こります。これらの変化は、いずれも強いストレスが原因となって生じる傾向があるため、禁煙によるストレスが原因かもしれません。

また、禁煙のきっかけとして病気や体調の変化があった場合は、病気そのものがドライマウスや味覚障害、舌痛症などを引き起こしたり、薬の副作用によって生じる可能性もあります。

症状を改善するためには、まず口腔の乾燥状態や舌粘膜の異常の有無などを確認する必要があり、治療方法は病態や原因によって異なります。従って、口腔外科か耳鼻咽喉科で診察を受けられることをお勧めします。