口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

慢性下顎骨骨髄炎の多彩な症状

年齢 性別 相談日
70代 女性 2009年5月15日

【相談者】2009年5月15日 70代 女性 HT

祖母(77才)が1年前に下顎6番、7番を抜歯しましたが、3週間後に歯肉腫脹・排膿が生じました。近医で抗生剤による消炎処置を受けましたが、上記症状の発症と処置を1年間繰り返しています。1週間前からは左顎下まで腫れ、さらに左下唇のしびれと開口障害を自覚しています。

抜歯部の腐骨露出とオトガイ下部における外歯瘻もみられますが、病因は何が考えられるでしょうか。BRONJ以外に考えれらるものがありましたら教えてくださると幸いです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯肉の腫脹や排膿、下唇のしびれ、開口障害、腐骨、外歯瘻といった症状から「慢性下顎骨骨髄炎」であることは確実で、下顎6,7番の虫歯や歯周病の感染が下顎骨骨髄に進行したものと考えられます。