口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

上唇小帯の付着位置

年齢 性別 相談日
30代 女性 2009年5月14日

【相談者】2009年5月14日 30代 女性 K

1歳の息子の相談です。名称が分からないのですが、上の歯茎と上唇につながっている、くちの左右の真ん中にある細い筋というか膜というか。ふつうは、歯の生えているところから離れて歯茎から上唇につながっていると思うのですが、息子は前歯二本の真ん中の、歯が生えているすぐのところから、上唇につながっているのです。

心配なのですが、奇形なのでしょうか?手術などをしなければならないですか?治りますか?説明が下手ですみません。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上の前歯(上顎乳中切歯)の間の歯肉についている細い筋を「上唇小帯」といい、成人は歯から離れた上方についています。一方、乳幼児では通常歯の近くについていますが、中にはお子さんのように歯と歯の間につくこともあり、それほど珍しいケースではありません。

この状態が続けば、前歯の間が開いたままのすきっ歯になってしまいますが、奥の歯が生え揃うにつれて、上唇小帯は上の方に移動していきます。従って、現時点で特に心配する必要はありません。

また、小学生になっても上唇小帯が上に移動せずすきっ歯が続く場合もありますが、小帯を切って延ばす、とても簡単な手術で治すことができます。