口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

口顎部ジストニア

年齢 性別 相談日
50代 女性 2009年4月27日

【相談者】2009年4月27日 50代 女性 S

一年ほど前から口の開きが悪くなり、しゃべり辛くなってしまいました。意識して大口開けておしゃべりすればいればいいのですが、普通にしゃべっていると歯をくいしばってしまうのです。これって顎関節症なんでしょうか?痛みは全くありません。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口が開かなくなる病気はさまざまなものがあります。顎関節症はそのひとつですが他にも顎関節強直症、顎関節炎、下顎骨骨折、破傷風、放線菌症、関節リウマチ、筋ジストロフィー・・・数え上げたらキリがありません。これらの病気では無理やり口を開けようとしても大きく空けることはできないのですが、意識すれば大口を開けることができるということですので当てはまりません。

それでは何故口が開かなくなるのでしょう。歯をくいしばってしまうことがポイントになると思われます。くいしばるつもりはないのにくいしばってしまうのは咬筋という口を閉じる働きをする筋肉が異常収縮していると考えられます。この病気を「口顎部ジストニア」といい、脳の病気や薬の副作用などで起こります。

神経内科を受診し診察を受けられることをおすすめします。

もうひとつの可能性は「転換性障害」という病気で心理的要因が関与しています。