口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

花粉症に伴う口腔アレルギー症候群

年齢 性別 相談日
30代 女性 2009年4月27日

【相談者】2009年4月27日 30代 女性 A

こんにちは。毎年花粉の時期になると、上顎の粘膜がかゆく、ただれ、赤い小さいブツブツができます。なので、花粉も落ち着いてきたので、そろそろ治るだろうと思っていたのですが、まだかゆいです。皮膚科と耳鼻咽喉科の先生は花粉症の症状ではないとおっしゃりました。また皮膚科の先生は、ヘルペスかなともおっしゃりました。どういう症状が考えられますか、また何科を受診したらいいでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

花粉症に関連して口の粘膜が荒れるとのお話ですが、このような症状を起こす病気としては「口腔アレルギー症候群」があります。花粉症の方は花粉の抗原がアレルギー源となって症状が出るわけですが、実は私たちが日々口にする果物や野菜にも、花粉と共通した抗原を持つものが数多くあります。そのために、果物などを食べたときに花粉症と似た症状が口の中に現れてかゆみが出る、ただれる、あるいは赤くなったりするのです。

また、スギ花粉症の場合はトマトで症状が出やすく、シラカバ花粉症やオオバヤシヤブシ花粉症ではリンゴ、モモ、サクランボ、イチゴなどの果物によって発症しやすいようです。

対策は、何より原因となる果物や野菜を食べないことです。治療としては、抗アレルギー剤などによる薬物療法や減感作療法があります。

アレルギー科や内科、耳鼻咽喉科、皮膚科など、アレルギーを得意とする診療科を受診しましょう。