年齢 | 性別 | 相談日 |
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50代 | 男性 | 2008年10月15日 |
【相談者】2008年10月15日 50代 男性 A
初めまして。53才の男性です。1年半前頃から味覚障害になり、それとともに口の回りから頬にかけて麻痺と痺れ感がおき、その後口の中がピリピリとし出し、今では焼けるような痛みで辛い日々を送っております。耳鼻咽喉科の診察では舌は異常ないと言われました。
2ヶ月前に脳神経外科でMRIの検査をしたところ、三叉神経痛の疑いがあるので医師から手術を勧められています。でもその医師から麻痺・痺れは取れるが口の痛みは手術をしてみないと分からないと言われています。他に原因があるのではと考えたりするとなかなか手術に踏み切れません。
こういう私にアドバイスを頂けたら幸いです。まだ口腔外科は受診しておりません。テグレトール・トレドミンを服用しましたが効果ありませんでした。ご回答よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
三叉神経痛の原因はいろいろとありますが、主なものは脳の血管が三叉神経を圧迫することにより、神経が「れん縮」というけいれんを起こすことです。これは突然に数秒~数十秒間起こり、とても強烈な耐え難い痛みを伴います。また、三叉神経痛には抗けいれん剤のテグレトールが有効で、痛みが抑えきれない場合には開頭術にて三叉神経への圧迫を取り除きます。
しかしながら、痛みの種類やテグレトールの効き具合から考えると、三叉神経痛による痛みかどうかは不明といわざるを得ません。他の原因についても検討してみる必要がありそうです。
一方、舌には異常がないということですが、粘膜や筋肉に痛みの原因となる病気がなくても頭が痛みを感じてしまうことがあります(疼痛性障害)。このような痛みに対しては、抗うつ剤のトレドミンが有効ですが、効果がないようですね。他の抗うつ剤が効く可能性もありますが、別のタイプの痛みかもしれませんね。
また、「味覚障害、ピリピリ感、麻痺、痛み」の原因としてはドライマウスが疑われ、「焼けるような痛み」からは口腔灼熱感症候群(Burning mouth syndrome)が考えられます。一度、これらの病気の有無を確かめるために診察を受けられてはいかがでしょうか。
【相談者】2008年10月17日 50代 男性 A
こんばんは。お忙しいのに早速アドバイスを頂き大変嬉しく思っております。現在、総合医療センターに通院していますのでそこの口腔外科で一度受診しようと考えております。この度はお世話になり有難うございました。