口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

抜歯後の骨露出

年齢 性別 相談日
30代 男性 2008年8月24日

【相談者】2008年8月24日 30代 男性 M

はじめまして、39才、男性です、よろしくお願いいたします。

8月1日に左下の親知らずを抜いてもらいました。その約10日後に抜いた親知らずを支えていた内側の顎の骨のやや下の一部分がもこもこと盛り上がってきて、とうとう歯茎を突き破って小指の爪のような骨が表面に出てきました。十数年前に上の親知らず二本抜いてもらった時にも同じように顎の骨がもこもこと成長し、突き破って出てきて、削ってもらったことがありました。

今回出てきたときに、十数年来お世話になっている歯科には盆休みの関係もあり、結局総合病院の口腔外科にて診察してもらい、結局ペンチで突き出した部分を割られたのですが1週間後、また成長してきて、そのときはかかりつけの歯科で診察してもらい、歯茎より下になるまで削ってもらったのですが、その3日後また骨が突き出してきて、更に深く削ってもらい、今度は歯茎を縫い合わされ、蓋をするようにしてもらったのですが、その横からまた骨が突出してきています。やはり出てきたら削る、それしかないのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下の親知らずの内側にある骨はとても薄いため、親知らずを抜くとどうしてもその部分が飛び出したような形で残ってしまいます。加えて、表面の粘膜が薄くなることで血行が悪くなり、しばしば粘膜が破れて尖った骨が露出します。従って、骨が盛り上がってくるという現象ではありません。

次に、骨が露出して痛みや違和感をおぼえる場合は、通常骨を削ります。しかし、削り方が少ないと残りの骨が再び露出する場合があり、そのときには再度骨を削ることになります。

また、骨が露出しても特に痛みや不快感がない場合は、そのまま放置しておいても問題はなく、やがて自然に骨が吸収されて突出した部分がなくなり、粘膜で覆われて治癒することでしょう。万一、露出したままの状態でいつまでも変化しないなら、その時点で骨を削ればよいのです。