年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 |
女性 |
2021年9月25日 |
質問1
半年程前に歯科で左上6番の根の治療中に上顎洞と交通し、頬に膿が溜まり副鼻腔炎になってしまったので口腔外科で抜歯、洗浄していただきました。すると、それまで問題のなかった左上7番に痛みが出て何もしていなくても痛くて鎮痛剤を飲まないと生活できなくなってしまいました。
歯科に相談したところ、三本のうち一本の根が石灰化しているとのことで歯を切って二本の根の部分だけ残すことになり、石灰化した根の部分の歯を抜歯しました。傷が癒えたら被せ物をするという予定で治療中です。
今回の相談は、その切った歯の抜歯部分の辺りからずっと塩辛いような苦いような液体が出ていて非常に不快でたまらないことです。
その件で口腔外科にも紹介状を書いてもらいましたが、歯茎の骨の間から出ている体液とのことで特に治療はありませんでした。この液が出るようになってから舌もピリピリするようになり、憂鬱でしかたありません。鼻から流れてくるとのことだったので耳鼻科で上顎洞のCTを撮りましたが膿どころかすごくきれいな上顎洞でした。結局原因はわからず、治療もできずこの先ずっとこのままかと思うと気が重いです。こういう事例ってあるのでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
同様のケースとして、抜歯後にその部分から出てくる液体が気になる、舌がピリピリするというような症例は経験しています。まず抜歯した部分から出る液体の正体としては膿や浸出液が考えられますが、液体が出てくるような感覚だけがあり、実際には何も出ていない場合もあります。
舌がヒリヒリする状態は舌痛症が疑われます。何らかの理由により粘膜や神経に異常が生じている可能性があります。
上記の症状については、原因が判明すればそれに応じた治療法があり、原因不明の場合でも薬物治療により症状の改善が期待できます。