口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

次々と歯を抜いても治まらない歯の痛み

年齢 性別 相談日

 50代

女性

2024年7月11日

質問1

3年前に左下の歯が痛くなり、神経のない左下6番目の根の治療をやり直しましたが治らず抜歯、左下5番目の神経を取っても余計に痛くなり抜歯。同時に、左上6番の被せ物を作り直す時に歯を削った時に痛みが出て、神経を取りましたが、余計に痛くなりました。

医師からは、神経を触る歯触る歯痛くなると言われました。今は、抜歯した歯の歯茎や顎、目の下辺り、首、頭が痛いです。左下の入歯を作りましたが、使用している時はそこまで痛くはありませんが、使用後、首から顎にかけて物凄い痛みがあります。

歯科医院では、歯ではないと言われ、脳神経内科、耳鼻咽喉科、整形外科を何ヶ所も行きました。非歯原性歯痛の事をネットで知って医師に訪ねてもどこの歯科医院もうちでは違います。と言われ、口腔外科に回され、脳神経内科に回されと行き場所がありません。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

実際に歯が痛くても、その痛みの原因が歯にあるとは限りません。このタイプの痛みに悩まされる患者さんをたくさん診てきました。痛みの原因は筋・筋膜性疼痛であったり、神経障害性疼痛であったりしますが、痛覚変調性疼痛や中枢感作といった状況に陥っている可能性が高いと推察します。このような場合はどんなに歯を治療しても改善することはなく、かえって悪化することもあります。治療法としては、抗うつ薬などの薬物療法と認知行動療法などの心理療法を組み合わせて行うことをお勧めします。