年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
20代 |
男性 |
2025年1月14日 |
質問1
自分は中学生の頃からから舌苔と口臭に悩んでいます。自分の舌を観察し、第三者に自分の行動後口臭を確認してもらった結果、食後にでる痰のような唾液???それ自体の臭い、そしてその後に白にちかい黄色の舌苔が濃くなっていることがわかりました。
この食後にでてくる痰?または唾液?は特に果糖の含まれるもの(ジュースやグミなど)をたべるとよく出るような気がします。米や他の炭水化物を食べても多少出るのですが、味噌汁や肉などを食べてもあまり出ません。そして食後その粘り気のあるものが落ち着くと舌苔が濃くなります。
出先など食事した後、トイレなどでこまめに舌磨きをすることでなんとか対処しているのですが、食事中その粘り気のあるもの自体の匂いは抑えることができず、また舌磨きができない状況もあるため困っています。
この痰のようなものはなんなのか、それ自体を抑える、または舌磨き以外に舌苔に有効なケアアイテムはありますでしょうか。お返事お待ちしています。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
食後に出てくる痰のようなものの正体は、診察していないため不明です。食事中はさらっとした唾液(専門用語では漿液性の唾液)が出ますが、食後はこのような漿液性の唾液の分泌が少なくなり、どちらかと言えばネバリ気のある唾液(専門用語では粘液性の唾液)が出てきます。特にストレスや緊張により交感神経の活動が活発になると、粘液性の唾液が出やすくなります。このような状況が生じている可能性があります。
食後の粘液性唾液を少なくするためには、人間関係を含めた日常生活上のストレスや緊張を軽減させる必要があるかもしれません。対応策としては自律訓練法や呼吸法、マインドフルネス、抗うつ薬や抗不安薬、漢方薬などの服用の他、考え方のパターンや行動の癖を見直して改善する認知行動療法も効果が期待できます。
上記のような方法により、食後に粘液性の唾液が出てくることは抑制できますが、唾液が臭うことについては別の問題点をクリアする必要があります。粘液性の唾液自体に臭いがあるわけではなく、口腔や咽頭に棲息する嫌気性菌が唾液に溶け込んで臭いの原因になっています。
しかしながら臭いには個人差があり、時と場合によって発生頻度も異なります。従って、このような問題についてはさまざまな角度からアプローチしたうえ、問題点ごとに対処していく必要があるでしょう。