口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

食事中に唾液が過剰に出過ぎて困っています

年齢 性別 相談日

70代

男性 2012年5月22日

【相談者】2012年5月22日 70代 男性 

食事中に唾液が過剰に出過ぎて困っています。普段摂取している薬は前立腺肥大の治療薬とそれほど強くない催眠薬に数種のサプリメントです。何か良い治療役はないものでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唾液が過剰に分泌される状態を「唾液分泌過多症」「流涎症」といいます。例えば狂犬病を発症するとこのような症状が現れますが、他にパーキンソン病、農薬(有機リン剤、硫酸ニコチン剤)による中毒、ジフテリアなどでも唾液分泌量が増えるといわれています。しかし、これらの問題があるとは書かれていないことから、本当に唾液量が増えているのか疑問を感じます。

唾液が口の中に溜まるのは、実はうまく飲み込めていない場合が多いのです。これを「唾液嚥下障害」といい、原因としては食道腫瘍や脳血管障害、重症筋無力症、ギランバレー症候群、顔面神経麻痺、聴神経腫瘍などさまざまなものがあります。一方、唾液分泌量が低下するドライマウスの場合は唾液がネバネバして飲み込むのが気持ち悪くなり、結果的に唾液が口の中に溜まるようになります。

前立腺肥大治療薬や睡眠導入剤には唾液の分泌を抑制する副作用があるため、ドライマウスから唾液嚥下障害が生じている可能性もあります。

唾液分泌量の多少や原因となる病気の有無について、一度詳しい検査を受けられることをお勧めします。