口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

呑気症で悩んでいます

年齢 性別 相談日

50代

女性

2020年08月18日

質問1

呑気症で悩んでいます。どうしたらいいですか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

呑気症とは飲食物と一緒に、口から空気を飲み込んでしまう病気です。通常は口から息を吸うと気管を通って肺に入りますが、空気を飲み込んでしまうことがあります。特に早食いには要注意です。

呑気症の中には、噛みしめ癖が原因で生じるものもあります。噛みしめると口の中が狭くなって唾液を飲み込みにくくなるため、唾液を飲み込むために勢いよく吸い込む必要が生じることから、一緒に空気を飲み込みやすくなるのです。これが噛みしめ呑気症候群です。

呑気症とのことですが、どのような症状でお悩みでしょうか。げっぷや胃のもたれ、おならなどが呑気症の主な症状ですが、これらの症状は他の消化器疾患でも生じます。胃炎や逆流性食道炎など、胃腸の異常について確認する必要があります。また、噛みしめ癖があるかどうかも重要です。

その上で噛みしめ呑気症候群と判明した場合は、噛みしめを治す必要がありますが、長年身についた習慣はそう簡単に変えられません。そこでスプリントという装置を作り、噛みしめていそうな時間帯に装着して噛みしめないトレーニングを続けることをお勧めします。上手く改善できれば呑気症も治るでしょう。