年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
40代 |
女性 |
2020年11月27日 |
質問1
舌の側面が長らくヒリヒリしており、鏡で見るとその部分が若干白くなっていました。耳鼻咽喉科で見てもらったところ、白板症の手前の状態と言われました。歯科には3ヶ月おきにメンテナンスに通っており、2回ほど前から舌の痛みについては話していたのですが、歯が触れているためだろうとのことでそのままになっていました。
耳鼻咽喉科では、この状態なら検査をしても異常細胞は多分見つからないだろうから様子見で良いだろうが、舌に当たっている歯(銀歯)は当たりを丸くするなどして治してもらったほうが良いと言われました。しかし、今まで舌に当たることを伝えていても調整等の話しはなかったのですが、このような場合、銀歯を作り直すことは可能なのでしょうか。
また、細胞診をしても異常は見つからないというのは、良性ということでしょうか。それともいずれ悪性化する可能性はあるけれど、現段階では検査をしても、異常は見つけにくいという意味なのでしょうか。状況のみのお話で申し訳ありませんが、アドバイス等いただけますと幸いです。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳鼻咽喉科では、舌粘膜を検査する必要なしとの説明があったということですね。舌が白く、痛みがある場合は舌がんの可能性も疑われますが、診察により否定されたのでしょう。
舌が白いという点から「白板症」が考えられます。耳鼻咽喉科の先生が歯の問題で白くなっていると判断されたのは、機械的刺激が原因であると考えられたようです。いずれにしても現状で悪性の心配はなく、今後もその可能性はないと判断されたのでしょう。
歯科の診察では、舌粘膜を刺激するような歯の異常が見つからなかったようなので、やはり白板症の可能性が高くなります。
ただし白板症は基本的に痛みが出ないため、白板症に加えて痛みの原因となる別の病気が隠れていると推察します。白板症以外で粘膜が白くなって痛む別の病気、たとえば口腔カンジタ症、口腔扁平苔癬、舌がんなどの可能性もあります。どのような問題が生じているのか、もう一度しっかり診てもらうことをお勧めします。
質問2
ご回答をどうもありがとうございます。昨日、改めて歯科に行き、見てもらったところ、何も出来ていない、問題はないと言われました。また、尖った部分を直してもらうよう耳鼻咽喉科で言われましたと伝えたのですが、触診し、直すべきところもないと言われました。
上の奥から2番目の歯が、以前虫歯になった時にレジンを詰めて治療したのですが、これがすり減り、喋っているときなどに自歯とレジンの段差に下が引っかかるような気がすることも伝えましたが、やはり触診して問題を感じないと言われてしまいました。
ナイトガードをつけると痛みが軽減するので、やはりこの歯が原因のように思うのですが。歯科医が異常を認めない場合、これ以上改善や治療を求めることは不可能なのでしょうか。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯科医師が歯に異常がないと診断したのであれば、歯は痛みの原因ではないのでしょう。舌の痛みにより、その部分に接触する歯が気になるのかもしれません。
肉眼的には粘膜に異常がないにもかかわらず、舌が痛む病気を舌痛症といいます。舌痛症は舌の知覚神経(舌神経)が異常をきたすことから、脳が痛みを感じ続ける病気で、治療法は三環系抗うつ薬などの内服が中心となります。
質問3 謝辞
度重なるご回答をどうもありがとうございます。白板症の所見はないとのことで安心しました。舌痛症というものは知りませんでした。そちらの線も含めて、しっかりと歯科医と話し合い、改善してゆこうと思います。本当にどうもありがとうございました。