口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

舌下小丘の唾液腺が開口している小さな穴

年齢 性別 相談日

60代

女性

2021年1月22日

質問

舌下小丘に唾液腺が開口している小さな穴が見えるのですが、左側だけ穴が2つあるようです。右は見えないだけかもしれませんが。調べると顎下腺と舌下腺が合流して開口すると書いてあるものがほとんどで心配になりましたが、ウィキペディアには合流または別に開口と書いてあり…ということは2つ穴があるとしても病的なことではないという認識でいいでしょうか? 合流して1つの穴のことが多いけど、2つ別々に開口ということもあると思ってよいでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

口底部の粘膜下には唾液が通るワルトン菅が走行しています。ワルトン菅の最前方部の膨らみが舌下小丘で、ここから唾液が出てきますが、唾液の出口、即ち開口部は通常1つです。開口部が2つある理由は不明ですが、何らかの拍子に本来とは別の場所に穴が開いてしまったと推察します。ただし、それが問題になることはないでしょう。

ワルトン菅は、顎下腺と舌下腺から分泌される唾液を集めて通す管です。顎下腺と舌下腺付近ではそれぞれが別の管(導管)ですが、途中で合流して1本の管になるため、開口部は通常1つとなります。