年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 |
女性 |
2022年8月18日 |
質問1
2年以上前から口の中の不快感に朝から晩まで悩まされています。上顎と上の前歯舌あたりがヌルヌル、ベタベタして、舌が上顎に吸い付き、ジュワジュワ?
表現が難しいのですが、とにかく口の中が一日中気持ち悪いです。舌も凄いザラザラしてます。ネットではしらべつくし、耳鼻科では漢方、亜鉛の薬を処方されましたが全く効果なしでした。
本当に精神的にまいっています。味覚ははっきりしてますが、食事のメニューも考えられません。家庭環境にもストレスが凄くあり、さらにこの症状がストレスです。不眠症で眠剤と精神安定剤は10年以上飲んでます。
歯医者で夜間のマウスピースを作ってはめている時だけは不快感はなくなります。でも朝外した時に唾液がすごくねばつぎす。もうどうしたらいいかわかりません。口腔内異常感症、口腔セネストパチーでしょうか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
お話の内容から、確かに口腔異常感症や口腔セネストパチーが疑われます。これらの病気に対しては抗精神病薬や抗うつ薬、抗けいれん薬が効果を発揮する可能性があります。
夜間のマウスピース(スプリント)装着中は不快感がなくなるということは、スプリントの装着感が不快な感覚を感じにくくしていると推察します。この現象は「ゲートコントロール説」という理論によって説明することができます。
対応法ですが、昼間も何らかの刺激を口腔粘膜に加え続けることが現実的な解決策となるかもしれません。嚙み合わせに問題が生じることもありますが、夜間と同様にスプリントを使用する他、しばらく噛んで丸めたガムを舌の上で転がし続ける「コロコロガム法」も効果的なのでお勧めします。
一日中食いしばりが続き、口の中がこわばった状態に陥っている場合はコロコロガム法が力を抜く練習にもなります。他にも姿勢や呼吸により力を抜く方法があります。
また、唾液の出が悪くて口が乾燥している状態、すなわちドライマウスになるとヌルヌル、ベタベタすることもあります。口腔粘膜の湿潤度や唾液の分泌量を調べることにより、容易にドライマウスかどうかがわかるため、一度調べることをお勧めします。ドライマウスには有効な対処法や治療法があります。
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