口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

左下の親知らずの抜歯後に生じたしこり

年齢 性別 相談日

20代

女性

2022年10月9日

質問

9ヶ月前に静脈内鎮静法にて左下の親知らずを抜歯しました。抜歯後、腫れは数日で治ったのですが、頬に硬いしこりがのこりました。歯科医にも相談しましたが、経過観察と言われました。9ヶ月経った今もしこりは治っていません。エラよりも少し前側にしこりはあります。最近は頬に盛り上がりができてきて、アザのような色もしています。顔なので目立ってしまうので、このまま治らないのではないかと考えるととても不安です。どうしたらよいでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

左下親知らずの抜歯後に生じたしこりの原因について、いくつかの可能性が考えられます。

抜歯時の粘膜切開によって抜歯後に細菌感染が生じると切開した部分が腫れて硬化し、しこりのようになる場合があります。抜歯時の歯の分割においても、歯のかけらが外側の部分に残って埋まってしまうとしこり化する可能性があります。また、切開後の傷口が元通りに治りきらず、線維化して瘢痕組織が生じる可能性があります。

今回は頬の皮膚がアザのような色調を帯びていることから、古くなった血種(血豆)が残存している可能性が最も高いと推察します。

上記のいずれに該当する場合でも、口腔粘膜を切開してしこりの部分を取り除く必要があります。