口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ドライソケットの発症と歯科医師の技量との関連性について

年齢 性別 相談日

20代

女性

2023年2月26日

質問1

5日前に右上下の親知らずを抜歯しました。抜糸後2日目から右下の方に強い痛みが出現し、3日目、5日目に受診し抜歯窩を洗浄し薬やガーゼを詰めてもらいました。5日目の時点でドライソケットの状態だと言われました。痛みは一向に改善せず、ボルタレン2錠を飲んでも効かなくなってしまいました。半年ほど前に左下の親知らずを抜歯した時もドライソケットになってしまい、今回はうがいをしすぎないようにや、柔らかい食べ物にするようになど気をつけていたのですがまたなってしまいました。

両方とも神経が近くて、特に今回の右側は歯の根っこが大きくて大変だったから腫れもひどくなるかもと言われていました。ドライソケットになってしまったのは仕方がないのでしょうか。2回ともなってしまったので、通って! いる歯科医院に対して少し不信感をもってしまいました。

また、ドライソケットには歯科医師の技量は関係あるのでしょうか。この痛みはいつまで続くのでしょうか。夜も起きてしまい仕事も集中できず本当に辛いです。また、少しでも早く良くなるように私にできることはありますでしょうか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

抜歯した部分(抜歯窩)は通常、血餅(血のり)で覆われて傷口が保護されますが、何らかの理由により覆われない状態になると、抜歯窩の骨面がむき出しになって感染しやすくなります。このような状態がドライソケットで、しみて強い痛みが生じます。現在この状態で、反対側の親知らずを抜歯した際も同様にドライソケットが生じたということですね。

本題のドライソケットの発症と歯科医師の技量との関連性については、ほとんどないと言えるでしょう。同じ歯科医師が同じ方法で親知らずを抜いてもドライソケットが生じる場合と生じない場合があり、多くのケースでドライソケットは生じません。ドライソケットが生じる原因は不明ですが、おそらく歯科医師側ではなく患者側の要因で決まると考えられます。

症状を改善させるには、抜歯した親知らずにできるだけ刺激が加わらないようにすることです。冷たいものや刺激のあるものは反対側から摂取するようにしましょう。