口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

非歯原性歯痛と心因について

年齢 性別 相談日

20代

女性

2023年6月16日

質問1

はじめまして。仕事が忙しくなり精神的にも不安定になり出したころから歯がツキンと痛むようになりました。痛みも不定期でご飯を食べても冷たいもの熱いものを飲んでも痛みはありません。(かかりつけ医には「歯ぎしりや食いしばる癖がある」とは言われていたのでナイトガードを使ってる状態です)。そしてツキンと痛む場所が移動するのです。右下がツキンとしたと思いきや左下や左上、右上と移動するんです…調べたら否定型歯痛が出てきたのですが心因性のものなのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯が痛むにもかかわらず、歯自体に痛みの原因となる問題が見当たらない場合は非歯原性歯痛、あるいは非定型歯痛に該当します。

上記の痛みの原因としてよくみられるのが筋・筋膜性歯痛で、歯ぎしりや食いしばりにより生じる痛みです。受診された歯科ではこの痛みであると判断されたようですね。

他にも神経障害性歯痛、神経血管性歯痛、心原性歯痛などいくつもの原因が考えられます。心理的な問題が大きく関連する痛みとしては痛覚変調性疼痛があり、うつ病に伴う症状として痛みが生じることもあります。

質問2

早々に返信くださり、ありがとうございます!ここのところ仕事でとてもストレスを感じることがあり、頬肉を癖で意識的に噛んでしまったりしていたのでそれも一因でしょうか…?

痛みが出るようになってから、噛み締めないように意識的に上下の歯を離すようにしたりしていました。そうこうしているうちに一週間ほどいろんな箇所に出ていた痛みが、ほとんど出なくなり今は下の左右の歯が時折ツキンとするだけになりました。ツキンとする箇所は昔シーラントやCRをしていただいた箇所で一月前かかりつけ医に診て貰った時に「食いしばりが酷いから痛みが出る時があるのかも」と言われたところです。痛む頻度も減り、痛む箇所も限られてきたので、このまま様子見でよろしいのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

頬粘膜(頬肉)を意識的に噛む癖は歯や筋肉にかかる負担を軽減するため、痛みの原因ではないと推察します。痛みが治ってきているのであれば、このまま様子を見られることをお勧めします。ただし、特定の歯の痛みが残る場合は治療が必要になる可能性があります。