口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

唇の皮膚が剥けて痛みが続いています

年齢 性別 相談日

20代

男性

2023年8月25日

質問1

1ヶ月ほど前から急に唇の乾燥が気になり毎日リップクリームを塗っておりましたが少し痛みも出てきたのでプロペトを塗るようにしました。するとある日唇の皮剥けが始まりました。とても痛く、剥けてはまた皮が剥けるの繰り返し。皮膚科に何件か行きましたがステロイドを出されました。1週間塗りましたが悪化したのでやめて、また違う皮膚科に行くとヘルペスと言われました。飲み薬と、テラコートリルとビダラビンという軟膏を混ぜて塗ってと言われ1週間塗りましたが治らず、違う皮膚科に行くとプロペトのみと言われました。

アズノールも試しましたがとても痛く塗るのを止めました。違う皮膚科では剥脱性口唇炎と言われました。そしてあまりにも痛いので顕微鏡で検査してもらうとカンジタと言われ、フロリードゲルを処方されるも痛すぎて塗れず、内服に変えてもらいました。1週間服用するも痛みが消えず、皮むけの範囲も唇の内側粘膜まで広がっています。一体なんなのか、唇のせいで食事も、飲み物も、笑う事も、喋る事も痛くて辛いです。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

これまでに複数の皮膚科でいくつかの病気の診断を受け、薬を処方されたようですね。最初のプロペトは白色ワセリンのことで、口唇の乾燥を防いで保護する効果があります。ヘルペス(口唇ヘルペス?)に対しては抗ヘルペスウイルス薬の内服と軟膏のビダラビン、2次感染予防と消炎のためのテラコートリル(抗生物質と副腎皮質ホルモン)が処方されています。アズノールは傷を保護して治りやすくする薬です。カンジダという真菌(カビ)の感染に対しては、抗真菌薬であるフロリードゲルが処方されています。

これらの薬を使用しても症状が改善しなかった点から、口唇ヘルペスやカンジダ症、単純なドライマウスではなさそうです。剥離性口唇炎については、どのような検査や治療をされたのか記載がないので不明です。天疱瘡や類天疱瘡が剥離性口唇炎の原因になることもあります。血液検査や組織検査を受け、ドライマウスやドライスキンについて詳しく調べてみることをお勧めします。