口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

親知らずの歯冠周囲(頭部分)に袋状の病変

年齢 性別 相談日

   代

女性

2024年2月13日

質問1

定期検診で埋伏歯の親知らずが何かに押され移動していることがわかり、大きな病院の口腔外科にいきました。レントゲンとCT検査でも丸い袋状のものが親知らずの頭の方にできていました。全身麻酔で取り除くということですが、腫瘍か嚢胞かわからないので、取り出した後、病理検査ということです。

もしエナメル上皮腫とかだったりした場合、再発してから骨を取ればいいと言われ、ネットでいろいろな方の治療法などを調べていましても、先に生検で確定させてから手術という流れだし、ただ取るだけでは再発率がかなり高いとのことなのに、このような手術で良いのでしょうか?心配で仕方ありません。どうかよろしくご回答お願いします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らずの歯冠周囲(頭部分)に袋状の病変が生じているようですね。エックス線所見からは含歯性嚢胞が生じている可能性が高く、エナメル上皮腫の可能性は低いと推察します。
含歯性嚢胞であれば、予定通りに親知らずの抜歯と病変の摘出を行うことをお勧めします。

予想に反して病理組織検査でエナメル上皮腫という結果が出た場合は、抜歯窩周囲の骨を削除するか、そのまま数年間様子を見ることになるでしょう。エナメル上皮腫の可能性は低いと考えられますが、どうしても気になる場合は手術に先立って病変の一部を切り取り、病理組織検査を行うことも可能です。担当の先生とよく相談されてみてはいかがでしょうか。