年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
10代 |
女性 |
2024年1月12日 |
質問1
去年の8月頃に舌に粘液嚢胞とみられるものができ、大学病院で一度摘出していただきました。ですがその後3,4回再発し、できる度に何度も摘出しています。最初は4mm程度だった嚢胞が、最近では1cm強ほどの大きさになってきています。他の病気などの可能性はあるのでしょうか、心配です。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液嚢胞とは内部に唾液が溜まって粘膜が風船のように膨らむ病気です。唾液を作り出している唾液腺から導管を伝って唾液が口腔粘膜に分泌される過程において、唾液の通り道のどこかが傷ついて唾液が漏れ出すことにより粘液嚢胞が生じます。
粘液嚢胞を摘出する際には、唾液腺も摘出する必要があります。粘液嚢胞だけを取っても、再び漏れ出した唾液が溜まって再発する可能性があるからです。大学病院で摘出術を受けた際、唾液腺が摘出されず残ったままになっていて再発を繰り返している可能性があります。
粘液嚢胞には明確な特徴があり、他の病気と間違うことはありません。摘出物の病理組織検査により、他の病気ではないことを確認されていると推察します。