年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
代 |
男性 |
2024年5月8日 |
質問1
唾を飲んだら、上あごの左軟口蓋が痛いです。なにもしなければ、いたくありません、1か月まえぐらいからです。痛み止めロキソニンを飲んでもききません。硬口蓋と軟口蓋の境い目ぐらいです。
口蓋の裏の骨が痛いのかともおもいます、折れることとかあるんですか?みた感じ腫れたりはしてません、さわってもいたくありません、飲んだり、したときだけです、口腔外科にいくべきか、耳鼻咽喉科にいくべきですか?またどんな検査になるのでしょうか?先生教えてください。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
硬軟口蓋境付近に嚥下時痛が生じるようですが、この症状にぴたりと当てはまる病気が思い浮かびません。類似する病気としては茎状突起過長症(別名 Eagle症候群)があります。茎状突起とは頭蓋骨下方にある左右一対の細長い突起のことで、軟口蓋の近くの軟組織中にあり、長すぎる状態を茎状突起過長症と言います。
茎状突起過長症の症状には咽頭痛、耳下部痛、顎下部痛や違和感、耳鳴りなどがあり、 嚥下時や開口時に生じます。左側の茎状突起が長過ぎる場合は、左側軟口蓋が痛んでもおかしくありません。茎状突起過長症に対しては鎮痛剤を服用し、安静を保つことにより症状の軽減が期待できます。症状が持続する場合は茎状突起摘出術が効果的で、口腔外科か耳鼻咽喉科で受けることが可能です。
この部分の口蓋の骨(口蓋骨や上顎骨)は薄いものの、大怪我をしない限り折れることはないでしょう。