口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

下顎骨骨切り術の知覚麻痺

年齢 性別 相談日

 50代

男性

2024年8月25日

質問1

初めまして。下顎の美容整形後の後遺症に悩んでおります。約3年前に大阪北新地の美容外科で下顎の骨切りの手術を受けました。術前カウンセリング時から、後遺症は残るが時間と共に消滅する旨を聞いていましたが、全く良くなりません。

症状は下唇の痺れと顎の感覚麻痺です。感覚的には、歯の麻酔をかけたときと似ています。ですので食事をしてもこぼしたり、口周辺に米粒が着いてもわからない、また、顎を触ると冷たいです。

是迄、鍼灸院でインディバ等を受けた事はありますが全く良くなりません。ここ最近は、オトガイ神経の損傷が原因なのか両肩や腕も上がりません。(所謂、五十肩の症状です)

手術前に署名してしまった為に、手術を受けた美容外科には相談していません。(対応してもらえないと思いますので)。治すことは可能でしょうか?よろしくお願いいたします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

顔面の骨格を修正して形を整える下顎骨骨切り術の際に、下顎骨内部を走行している下歯槽神経が傷つき知覚麻痺が生じるケースは少なくありません。麻痺は1年以内に回復することが多いですが、永久に回復しない場合もあります。

神経麻痺に対して高周波温熱療法であるインディバや針治療を受けられたようですが、全く効果がないということから、麻痺は今後も治らない可能性が高いといえます。ただし、神経麻痺に対しては感覚再教育や漢方薬などの治療法もあるため、試されてはいかがでしょうか。神経を移植する手術もあります。

質問2

治らないかもしれないが、まだ何らかの治療方法が残っているとのことですので、諦めず近々先生に診察をお願いしたいと考えております。