口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

扁桃腺の後ろあたりの口内炎様の病変

年齢 性別 相談日

 30代

女性

2024年9月18日

質問1

扁桃腺の後ろあたりに、信号を縦にしたように小さな口内炎のようなものがあります。
2年前に気づき、耳鼻科で見てもらった時はなんでもないと言われましたが消えずにずっとあるので心配です。2年経っていれば、悪いものである可能性は低いでしょうか?

また、扁桃腺のあたりの手前、奥歯の更に奥のあたりに透明の水いぼみたいなものがあります。こちらも変わらないのですが、どんなものの可能性があるでしょうか?

また、神経を抜いた歯についても教えて下さい。10年近く前知覚過敏で神経を抜いた歯の根っこの方に違和感があり、こちらも3年ほど続くのですが、レントゲンは異常がなく、先日CTを撮影したところ、膿が溜まっていました。でも、まだ重度ではないらしく、痛みもないため様子見になりました。再根幹治療をすると、抜歯の可能性があるからのようです。この場合、根っこの先に膿があっても様子を見て大丈夫なのでしょうか?

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

扁桃腺後方の口内炎のような病変ですが、お話だけでは実際にどのようなものか判断できかねます。耳鼻咽喉科の診察で問題がなかったことから、悪性腫瘍の可能性はほとんどなさそうです。2年間変化がないのであれば様子を見てもよさそうですが、念のため耳鼻咽喉科で診察を受けられることをお勧めします。

扁桃腺周辺の水いぼ様の病変については、粘液のう胞、乳頭腫の可能性が考えられます。

神経を抜いた歯に根尖病変が生じているようですが、痛みなどがないため再根管治療をするメリットがないと判断されたのでしょう。無治療のまま放置することを心配されていますが、再根管治療が成功する確率は100%とは言えず、逆に悪化するケースもあり、抜歯を余儀なくされる可能性もあります。再根管治療によるリスクと治療のタイミングを逃すというリスクを天秤にかけたうえで、より安全な選択を行ったと推察します。