年齢 | 性別 | 相談日 |
---|---|---|
50代 |
女性 |
2024年8月6日 |
質問1
右上7の根管治療後に根の先に炎症がみつかった場合、抜歯になる可能性が高いのでしょうか?コロナワクチン接種待機中にアレルギー症状出現し、それ以降、過敏体質に変わり
それまで大丈夫だった食べ物、薬、歯科材料にかゆみやじんましん、痛みなどの症状出現し、根管治療がうまくいかず、右上5は抜歯になってしまいました。その経緯もあり、抜歯の可能性が高いと考えておられるのかもしれません。
アレルギー対応してくださる歯科も見当たらず、次々抜歯になるのではないかと正直不安です。パッチテストについて皮膚科に相談しましたが、皮膚で陰性でも口腔粘膜では本当に陰性かはわからない、使用してみて症状出現したら外すなどの対処がよいのではないかと言われました。過敏体質、アレルギー体質の患者さんの対応についてご存知のことがあれば教えていただけると幸いです。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
右上7の根管治療(歯内療法)後、根の先に炎症が見つかった場合は再度歯内療法を行うことにより改善する可能性があります。ただし、前回の治療と同じような内容の治療を繰り返しても治療が成功する確率は高くないでしょう。
再治療に先立って歯科用CTを撮影し、どのような問題があるのかを確認したうえで、治療の進め方を検討することが望まれます。その際、歯科用マイクロスコープを使用した精密な治療をした方が成功する可能性は高くなるでしょう。
上記のような歯内療法を行っても治りきらない場合には、歯根痰切除術や意図的再植術といった手術により改善する可能性もあるため、悲観して諦める必要はありません。
ご質問の歯科金属アレルギーについては、金属を使わない「ピーク冠」というレジン(樹脂)のかぶせものを保険適応で入れることが可能です。歯内療法後、ピーク冠を作ることをお勧めします。