口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

ルフォーⅠ型骨切り術後の麻痺や違和感

年齢 性別 相談日

  30代

  女性

2025年3月12日

質問1

私は美容目的で両顎手術(ルフォーI SSRO)+オトガイ形成を受けました。術後から麻痺や知覚異常が出ていましたが、執刀医からはずっと経過観察を指示されて半年がたちました。今は両頬の痺れ、上歯肉・口蓋全域の麻痺と知覚異常、傷口の強い突っ張りが残存しています。

上歯肉に関しては、触られている感覚はあるのですが、歯磨きをした際に歯肉の痛みがあり、歯を噛み合わせた時に歯肉の違和感もあります。口蓋も触れている感覚はあるのですが、喉に近い軟口蓋まで麻痺や知覚異常があるため、唾を飲み込むだけですごい不快感があります。傷口は針金でも入っているのかと思うくらい突っ張っていて、常にギュウギュウに締め上げられているようです。

会話や食事がうまく出来ず、日常生活に支障が出ていてすごく困っています。通常であれば術後半年もたてば症状が消失していることが多いとも聞き、不安で仕方ありません。この後遺症が改善するなら何でも試してみたいと思っています。鍼治療やインディバ等はよく聞きますが、何か出来ることはないものでしょうか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

ルフォーⅠ型骨切り術後、上顎神経の損傷による麻痺や違和感が生じたようですね。神経の損傷は治癒が遅く、いつまでも治らない場合もあります。残念ながら確実な方法はありませんが、針治療の他に近赤外線照射、星状神経節ブロック、漢方薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、ビタミン剤などの治療法が症状の改善を期待できます。