口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪

表情や会話時に顔の筋肉が不自然に動いてしまいます

年齢 性別 相談日

   代

  女性

2025年5月22日

質問1

はじめまして。箇条書きでまとめましたので、お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご助言よろしくお願いいたします。

・左側のオトガイ部(あご先)に慢性的な引き攣り感があり、数年来、顔面に左右差や違和感を抱えています
・表情や会話時にも顔の筋肉が不自然に動いてしまい、特に左頬の筋肉がだるく疲れやすい状態が続いています
・噛み合わせの不調や歯並びの偏りもあり、筋肉の過緊張との関係があるのではないかと感じています
・顎関節症と診断されたことがありますが、治療の対象外とされ、マウスピースや大学病院での診察も試みましたが、改善には至っていません
・2020年に医療センターで3回、現在も脳外科で経過を見ながらボトックス治療を継続中です(多少の改善はあるものの、違和感は継続)

左側の下顎と歯茎にある筋?が発達していてここの違和感が強いです。長々と申し訳ございません。お話しだけでも聞いていただける医療機関、症状緩和につながる所を探しております。専門の方のご意見よろしくお願いいたします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

ジストニアやジスキネジアといった神経の問題により、筋肉に異常が生じたようですね。既に大学病院や脳外科で診察や検査を受けられたと推察しますが、それでも症状が持続しているということは難治性なのでしょう。

全体的な改善は難しそうですが、筋肉の凝りについては対応できる可能性があります。歯ぎしりや食いしばり、上下歯列接触癖(TCH)がある場合は、スプリント療法、行動変容法、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、漢方薬による薬物療法、コロコロガム法、ストレッチ、マッサージ、有酸素運動、マインドフルネス、針治療、トリガーポイント注射など、改善が期待できる方法がたくさんあります。

また、違和感に対しては抗うつ薬や抗けいれん薬、抗精神病薬、漢方薬などの薬物療法の他、認知行動療法も効果を発揮するかもしれません。