年齢 |
性別 |
相談日 |
60代
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女性
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2024年5月9日
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質問1
舌苔が酷いのですが耳鼻科で検査もなくカンジダの薬がでました。カンジダかもわからないので薬を使うのを躊躇っています。また割れ目痛みます。4/27から1週間抗生剤を飲んでいました。朝起きると舌がカラカラな時もあります。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
抗生物質を継続して内服することにより、口腔細菌叢に大きな変化が生じてカンジダが増殖する場合があります。実際に起こっている可能性があるでしょう。カンジダ症にかかると口腔粘膜に痛みが生じたり、粘膜が白くなったりすることがあります。一度カンジダ菌の検査を受けられたうえで、抗真菌剤の使用について決めることをお勧めします。
口が乾くとカンジダ菌が繁殖しやすくなり、舌の表面が乾燥すると舌苔が付着しやすくなります。舌の筋力が低下することにより、舌苔が付着する場合もあります。舌の痛みに関しては、カンジダ症以外にも舌炎や扁平苔癬、亜鉛欠乏症、舌痛症などでも見られます。舌苔、舌の痛み、口の乾きのそれぞれの症状について、どのような問題が関係しているのかを究明する必要があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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女性
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2024年5月1日
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質問1
昨日、舌を上に上げて鏡を見たところ、プチッとしたできものがあることに気づきました。舌で触るとあるのが分かりますが、わざわざ触らないとなんの違和感もないです。(なのでいつからあったか不明)
痛くも痒くもないのですが、これは粘液嚢胞でしょうか?粘液嚢胞の場合、切除した方がいいですか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の裏面を舌下面、舌と歯の間の部分を口底といいますが、いずれかの部分にできものがあるようですね。粘液嚢胞の他にも細菌感染や外傷によって生じる粘膜の腫脹、異物の迷入、機械的刺激により生じた刺激性線維腫、乳頭腫や粘液腫などの良性腫瘍、生まれつきの過誤腫、唾液腫の良性や悪性の腫瘍の可能性があります。
粘液嚢胞の治療法は切除(摘出術)となります。小さかったり、自然に潰れた場合はそのまま放置することもあります。ただし他の問題、特に唾液腺の悪性腫瘍ではないことを確認しておく必要があるため、一度診察を受けられることをお勧めします。
質問1
唾を飲んだら、上あごの左軟口蓋が痛いです。なにもしなければ、いたくありません、1か月まえぐらいからです。痛み止めロキソニンを飲んでもききません。硬口蓋と軟口蓋の境い目ぐらいです。
口蓋の裏の骨が痛いのかともおもいます、折れることとかあるんですか?みた感じ腫れたりはしてません、さわってもいたくありません、飲んだり、したときだけです、口腔外科にいくべきか、耳鼻咽喉科にいくべきですか?またどんな検査になるのでしょうか?先生教えてください。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
硬軟口蓋境付近に嚥下時痛が生じるようですが、この症状にぴたりと当てはまる病気が思い浮かびません。類似する病気としては茎状突起過長症(別名 Eagle症候群)があります。茎状突起とは頭蓋骨下方にある左右一対の細長い突起のことで、軟口蓋の近くの軟組織中にあり、長すぎる状態を茎状突起過長症と言います。
茎状突起過長症の症状には咽頭痛、耳下部痛、顎下部痛や違和感、耳鳴りなどがあり、 嚥下時や開口時に生じます。左側の茎状突起が長過ぎる場合は、左側軟口蓋が痛んでもおかしくありません。茎状突起過長症に対しては鎮痛剤を服用し、安静を保つことにより症状の軽減が期待できます。症状が持続する場合は茎状突起摘出術が効果的で、口腔外科か耳鼻咽喉科で受けることが可能です。
この部分の口蓋の骨(口蓋骨や上顎骨)は薄いものの、大怪我をしない限り折れることはないでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代
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女性
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2024年5月6日
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質問1
マウスピースを作るのに型取りをしたら歯と舌が黄色くなり舌は痛みがありました。原因はわからない、と言われました。歯の着色は器具で落ちました。その器具で舌も擦られ少し色は落ちましたが、それでも舌全体は黄色く更に酷い舌苔に赤くヒリヒリする部分があります。
歯茎や上顎まで痛くなっています。マウスピースの型取りをした日は抗生剤を飲んで4日目の時でした。口を開けて寝ていたのか舌がカラカラに乾いていることもあります。歯の型取り剤で舌が黄色くなり痛みが出ることはあるのでしょうか。
また舌苔や舌の痛みは原因がありますか。銀の被せのアレルギーも考えられますか?舌は何をしていても痛いので落ち込みます。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌苔が黄色くなり除去すると一部が赤くてヒリヒリする、舌苔を除去する前から舌が痛く、上顎も痛いという点を考え併せると、一つの病気が浮かび上がります。それは「舌痛症」で、何もしなくても舌や上顎(口蓋)がヒリヒリと痛みます。主に舌神経の異常により生じるとされますが、赤味があることから粘膜の異常も疑われます。
舌の神経の異常に対しては、抗うつ薬などによる薬物療法が中心となります。粘膜の異常には口内炎、口腔カンジダ症、亜鉛欠乏症などの様々な問題の関与が想定されるため、まずは検査を行って調べる必要があります。異常が見つかれば、それぞれの問題に対処することになります。
口が乾くこと、舌苔が付くことにはいろいろな原因が考えられます。薬の副作用や唾液腺の異常、筋力の低下、口呼吸、低位舌、水分の不足、糖尿病、シェーグレン症候群などが該当します。まずはどのような問題があるのかを調べ、結果に応じた対応が必要となります。
舌苔や痛みとアレルギーとの関連性についてはあまりなく、歯の型取りで舌が黄色くなることもないでしょう。ただし、型取りの際に舌が傷ついた可能性は僅かながら否定はできません。
質問2
粘膜の異常を調べてもらうには口腔外科のある歯科クリニックでもできるものでしょうか。
舌痛症には脳神経内科や婦人科でのホルモン量を調べてもらうのも有効でしょうか。
舌の症状に対しては血液検査の出来る内科では調べるのは難しいでしょうか。
回答2
粘膜の異常に関する検査は、口腔外科のある歯科クリニックでも可能です。
舌痛症は女性ホルモンのエストロゲンが関与している可能性があるため、脳神経内科や婦人科でホルモン量を調べてみることも一案でしょう。
舌の症状に対しては、血液検査を行う内科であれば対応可能かもしれません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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女性
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2024年5月1日
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質問1
昨日、舌を上に上げて鏡を見たところ、プチッとしたできものがあることに気づきました。舌で触るとあるのが分かりますが、わざわざ触らないとなんの違和感もないです。(なのでいつからあったか不明)
痛くも痒くもないのですが、これは粘液嚢胞でしょうか?粘液嚢胞の場合、切除した方がいいですか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の裏面を舌下面、舌と歯の間の部分を口底といいますが、いずれかの部分にできものがあるようですね。粘液嚢胞の他にも細菌感染や外傷によって生じる粘膜の腫脹、異物の迷入、機械的刺激により生じた刺激性線維腫、乳頭腫や粘液腫などの良性腫瘍、生まれつきの過誤腫、唾液腫の良性や悪性の腫瘍の可能性があります。
粘液嚢胞の治療法は切除(摘出術)となります。小さかったり、自然に潰れた場合はそのまま放置することもあります。ただし他の問題、特に唾液腺の悪性腫瘍ではないことを確認しておく必要があるため、一度診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代
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女性
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2024年4月29日
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質問1
2年ほど前から口臭に悩んでいます。夜寝る前に歯磨きと歯間ブラシ、リステリンと舌ブラシをして、朝起きてから歯磨き、朝ごはんを食べて、舌ブラシをして学校に行きます。そうすると朝は臭くないのですが、バスに30分乗るともう臭いです。昼前には口を開けるとモアっととんでもない臭いがします。昼ごはんを食べた後はトイレの個室でこっそりと歯を磨いていますし、臭いなって思ったらうがいをします。が、1時間後には臭くなってしまいます。何なら、口を開かなくても鼻呼吸していても臭いと感じるときがあります。臭い時にミンティア等を食べると舌が白くなり口が甘くなり、とんでもなく臭くなります。
歯医者は親に言えたとしても親が過保護なのでついてきますし、行きたい理由も聞かれます。恥ずかしくてとてもじゃないけど言えません。何をしてもすぐ臭くなってしまって、人が怖いです。どうしたら良いのかわかりません。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
食後以外の時間帯に口臭が生じているようですね。口臭を治すためには、どのようなタイプの臭いで、どの程度の強さであるのかを調べる必要があります。検査を行い、検査結果に応じた必要な改善方法を計画的に実行していくことになります。一度口臭外来を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
70代
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女性
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2024年4月15日
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質問1
歯性上顎洞炎と診断され総合病院の口腔外科で2024 3月27日上顎洞窓術手術<左上7抜歯、上顎洞開洞(洗浄)>を受けました。
『手術内容は口腔内を局所麻酔後、左上7相当部の顎骨を削除後、上顎洞内を開放し、洗浄用のチューブを留置します。・・・・ 広げた上顎洞部は後ほど閉鎖が必要となる事があります。』術後洗浄に通い、チューブもとれて、現在7~8mmの穴を塞ぐシーネを食事時に装着しています。術後の説明では切開はしなかったとのことです。次回4月25日にCT,レントゲンを撮り、受診します。上顎洞部の閉鎖については歯肉を縫合との説明でした。歯肉の縫合の詳しい内容と成功率はどの位になるか又は他の閉鎖方法があるのであれば選択できるのかお聞きしたいと思います。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯性上顎洞炎の治療として抜歯を行い、症状が改善してきているようです。抜歯後は空洞ができ、多くのケースではその空洞は自然に塞がって治るものですが、治らないこともあります。今回は7~8mmの穴が開いた状態となっていて、口腔上顎洞膜孔閉鎖術が必要となったようですね。
閉鎖術については主に2種類の方法があります。骨欠損部の外側の粘膜を移動させて穴を塞いで縫合する方法と、口蓋側(内側)の粘膜を移動させて塞ぐ方法です。前者は手術による影響が比較的小さいという利点がありますが、閉じた穴が再度開いてしまうことがあります。確率は半々でしょう。後者の場合は、手術によるダメージが比較的大きくなりますが、再度穴が開くことはないでしょう。他に粘膜や骨を移植して封鎖する方法があります。
質問1
歯性上顎洞炎のため右上6番を抜歯しました。その後、上顎洞の洗浄と服薬により上顎洞の炎症は治癒しましたが、上顎洞と交通した抜歯窩の穴がなかなか塞がってくれません。抜歯後4か月、洗浄/服薬終了後3か月が経過しましたが、穴は完全に塞がっていません。抜歯直後よりかなり小さくなってはいるのですが、今も直径1ミリほどの小さな穴があいたままになっています。
口腔外科の医師によると、だいたい3ヶ月を目処に瘻孔閉鎖術で穴を塞ぐので、このまま更に1ヶ月、2ヶ月と様子をみても、今後穴が完全に塞がるかどうかわからないとのことです。穴は頬を膨らませて圧力をかけると空気の抜けを感じる程度で、鼻から水がしたたる感じは今はありません。念のため食事の際は抜歯時に作っていただいたシーネを使用していますが、特に痛みなどはまったく感じません。そこで以下の点につきましてアドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。
1.このまま更に数か月様子をみてもあまり進展は見られないでしょうか。
2.瘻孔閉鎖術の説明を受けましたが、気が進みません。わずか1ミリほどの小さな穴のためにこのような大きな手術は必要でしょうか。他の簡易な方法で穴を閉じることはできないのでしょうか
3.穴を閉じずに義歯(部分入れ歯)を作ることはできますか。
4.そもそも穴を閉じる必要はあるのでしょうか。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
>>1.このまま更に数か月様子をみてもあまり進展は見られないでしょうか。
抜歯後4ケ月が経過していることから、今後変化は起こらないと推察します。
>>2.瘻孔閉鎖術の説明を受けましたが、気が進みません。わずか1ミリほどの小さな穴のためにこのような大きな手術は必要でしょうか。他の簡易な方法で穴を閉じることはできないのでしょうか
穴を塞ぐ確実な方法は、粘膜を移動させる閉鎖術ですが、穴の周囲の粘膜を縫合するだけで穴が塞がる可能性はあります。
>>3.穴を閉じずに義歯(部分入れ歯)を作ることはできますか。
瘻孔(穴)があっても義歯を作ることは可能です
>>4.そもそも穴を閉じる必要はあるのでしょうか。
日常生活で不自由がない場合は、このまま放置しても支障はないでしょう。
質問2
早々にご返信いただきありがとうございます。貴重はご意見をいただき感謝いたします。「瘻孔(穴)の周囲の粘膜の縫合による閉鎖」につきまして、一度、主治医に相談してみようと思います。いずれにしても瘻孔閉鎖術は避けたいので、あと最低でも2か月は更に様子見にしようと思っております。ご意見をいただき本当にありがとうございます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代
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女性
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2024年4月7日
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質問1
4週間ほど前から舌の左側面に直径7mm程の白い縁で丸く中が赤い潰瘍になったものができています。痛みは触れるとズキズキと強く痛む時と、全く痛くない時があります。気づいたときより少し大きくなったような気がしています
。左の頬粘膜も舌で触るとザラザラした感触があり、つっぱってるような違和感があります。口内炎がこんなに長く続いたことがないため不安です。どのような原因が考えられるのでしょうか?よろしくお願いいたします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌粘膜に痛みを伴う潰瘍性病変があり、少し大きくなってきているようですね。この所見は舌がんの疑いがあるため、早期に口腔外科か歯科、耳鼻咽喉科を受診する必要があります。
舌がん以外の可能性としては、口腔白斑症や口腔扁平苔癬、口腔カンジダ症、口腔結核、口腔梅毒などが考えられます。いずれにしても診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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男性
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2024年3月17日
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質問1
頬粘膜が左右対称(どちらも下の奥歯のすぐ横付近のみ)に白くなっています。粘膜に線状の凹凸があるように見えます。凹凸があるから白く見えているだけのようで、引き伸ばすと正常な色に見えます。引き伸ばした時だけ、直径2mmくらいの白くて丸いできもののようなものが複数見えます。
2020年から喘息の吸入ステロイドを服薬していることから、口腔カンジダかもしれないと思いましたが、痛みなど自覚症状はありません。過去の写真を見返すと、2022年の時点で既に同じ箇所が白くなっていました。ちなみに非喫煙者で日本人です。貴院HPにて白色浮腫という病名が紹介されており、これに近い症状に思えたのですが、可能性はありますでしょうか?
2軒の歯科へ行きましたが、検査を希望してもしてもらえず、赤チン塗布されたり、コンクールFを渡されたり、フロリードゲル5g(1日計5gを4回に分けて1回あたり1.25gずつ服薬指示)を7本渡されただけです。それでも改善せず、何なのかも分からないままです。ちなみに赤チン塗布やフロリードゲルで、数日間は白いのがマシになったように見えましたが、すぐ元に戻ってしまいました。
自覚症状はありませんが、妻からは感染が心配だと言われ、非常に困っております。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
頬粘膜が白くなる病気にleukoedemaがあります。leukoは白、edemaは浮腫を意味するため、当院のHPには日本語で白色浮腫と紹介してきました。しかし、今回のご質問を受けて調べてみると、白色水腫が正しい日本語訳でした。HPの記載も白色水腫と修正する予定です。
leukoedema(白色水腫)は両側の頬粘膜が白くなる病気で、今回の症状は白色水腫の可能性があると言えるでしょう。ただし白色水腫は黒人や白人に多く、喫煙者に多く見られる病気です。一方、日本人には珍しいようです。
頬粘膜が白くなる病気には口腔カンジダ症もありますが、抗真菌薬であるフロリードゲルを塗布しても改善しなかったということから、口腔カンジダ症は否定されます。他に頬粘膜が白色になる感染性の病気はないためご心配には及びません。
直径2mmくらいの白くて丸いできものはフォーダイス顆粒を連想させますが、皮膚にある皮脂腺が誤って口腔粘膜に生じたものであるため、特に治療の必要はありません。