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口腔外科無料相談室



唾液つわり

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年8月15日

【相談者】2008年8月15日 30代 女性 ST

こんにちは。私は現在、妊娠5ヶ月目になるのですが、3ヶ月目あたりから急に唾液が大量に発生します。インターネットで調べたら、「唾液つわり」というものらしく、出産するまで治らないと知りました。状況としまして、朝、起きた時から寝るまで、泡状のものや、体調によってはねばねばしたものが発生します。

口の中に何かが入っていないと自分の唾液で気持が悪くなってしまうため、家の中では、コップに吐いているのですが、外出先ではそうはいかないため、常に何かを食べていたり、飴などをなめています。

婦人科の先生は体重の増えすぎに気をつけるようにだけアドバイスをいただいたのですが、本人的には、この状況を改善できる方法があればと藁にもすがる気持でメールをさせていただきました。何かよきアドバイスがあれば教えてください。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

妊娠の影響により、

  1. 唾液の分泌量が増加している
  2. 唾液の性質が悪くなっている
  3. 唾液がうまく飲み込めなくなっている

というような状態が起こっていると考えられます。中でも、特に3が主原因となっているのでしょう。

この場合、唾液を吐き出し続けると脱水症やドライマウス、唾液のネバつきといった症状が進むため要注意です。できれば、うまく唾液を飲み込めるようにするべきです。また、飴が口に入っていると、飲み込み運動(嚥下)がスムースになります。

ただし、飴は溶けてなくなっていき、砂糖分が虫歯や糖尿病の問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。従って、ガムをかんで丸め、舌の上で転がしておく方法をお勧めします。

higuchidc.com/p199korokor.htm

また、デンタルタブレットにも同様の効果があります。

非歯原性歯痛

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年8月12日

【相談者】2008年8月12日 40代 女性 C

はじめまして。口腔内科、歯科心身症等を検索して貴HPを拝見しました。

右下奥歯の痛みが続き、歯周炎、知覚過敏、噛み合わせが悪い、等の診断で、歯石除去、レーザー治療を受けましたが、効果がありません。

治療を始めてから(約半年、3つの歯科に通院)、舌が痛くなり、訴えましたが、40代の女性に多いと言われただけでした。

レントゲンでは神経を抜く程ではないけれど、痛みが治まらないならば、神経を抜きましょう、と言われています。ネットで調べてみると非定形型歯痛、舌痛症に似ているようなのですが、ひぐち歯科クリニック様ではこういった症状についての治療、投薬(抗うつ薬、SSRI )を行っておられますか?又は大阪でこれらの治療をされている病院はありますでしょうか?

病名に関しては素人の中途半端な思い込みかもしれませんので、大変失礼と存じますが、痛みで食欲も無く睡眠も余りとれず、辛い日々を過ごしているのでご容赦くださいませ。ご多忙中恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の痛みについては歯が原因でない歯の痛み、すなわち「非歯原性歯痛」を疑います。また、舌の痛みについても外見的に舌の粘膜に大きな異常が見られない「舌痛症」を疑います。これらが別々の原因によって生じている可能性もあるでしょうが、実際には同じ原因による場合の方が多く見られます。

それは食いしばりによる場合と、抗うつ剤が効くタイプの痛みの場合です。従って、どちらに相当するかを調べるため、診察を受けられた方がよいでしょう。

なお、当院ではこれらの診察や治療を日常的に行っておりますが、他の医療機関の診療に関する詳細は、よく把握しておりません。しかし、恐らくはあまり行われていないと思われます。

【相談者】2008年8月17日 40代 女性 C

ご多忙中にも拘わらず、早々にお返事ありがとうございました。是非貴クリニックで受診したいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

www.koku-naika.com/p418orofacialpain5.htm

エプーリス術後の歯肉の変形

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年7月24日

【相談者】2008年7月24日 30代 女性 A

エプーリスといわれ外科手術をしましたが腫瘍部分だけでなく周りの歯茎もはがしてひっぱって縫いつけたため前歯の上の辺りがいびつになっています。そこまでしなくてはいけなかったのでしょうか?きれいになおりますか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

エプーリスは歯の周囲の歯肉に生じるできもので、炎症による場合と良性の腫瘍の場合がありますが、いずれの場合もエプーリスの部分を切り取る(摘出)ことになります。

また、エプーリスの大きさや形によっては、術後に歯肉が引きつって変形するケースがありますが、ある程度は仕方のないことです。なお見た目が悪い、あるいは歯磨きがしにくいという場合には、傷が回復してからもう一度整形手術を行う場合もあります。

上アゴ、口唇のヒリヒリ感

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年7月16日

【相談者】2008年7月16日 50代 女性  M

3年前から口と唇の違和感に悩んでいます。きっかけは歯科で歯周病治療を週2回受けつづけた際、薬を毎回塗られ、最初はなんともなかったのですが、2年目あたりから上アゴがヒリヒリ、唇もピリピリ。

それからは、口腔外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、医大で血液検査も受け、アレルギーのパッチテストもしました。結果、これといった重大な病は見当たらないと。ドライマウスかな?とは変わった歯科医の話で検査はナシ。

不安神経症でかれこれ安定剤を26年位のんでいることも関係あるのでしょうか?この頃は、半ばあきらめてあいますが、治るものなら治りたい、なおらないなら、こういう病で悩んでいる人と慰めあいたいです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯周病の治療で薬を塗り続けていて、上アゴと唇に違和感が生じるようになったということですが、薬が原因だとすると、そのような影響を及ぼす薬について該当するものがありません。また、抗生物質のジェルを注入する場合がありますが、その副作用であれば、治療を中断すればすぐに治るはずです。

従って、消毒薬による過敏症や毒性による粘膜の荒れが疑われます。もちろん、本当に薬剤が引き起こした問題なのかについては、今となっては究明できません。

お悩みの症状については、ドライマウスによる粘膜の性状悪化のように思われます。ドライマウスの原因はさまざまで、それぞれの原因に応じた治療法がありますので、一度診察を受けられることをお勧めします。また、ドライマウス研究会の「ドライマウス患者友の会」に入会されるのも一案です。

www.koku-naika.com/p248drymouth1.htm

口腔内の不快感

年齢 性別 相談日
60代 女性 2008年7月13日

【相談者】2008年7月13日 60代 女性  MR

4年前に奥歯にぶぶん入れ歯を入れ、前歯7本を差し歯に致しました。その頃から涎が多く出る様になり、その後入れ歯の当たるあたりに強い痒みが出始め不快な日常生活の中2年前に心筋梗塞で倒れドクターヘリで高度救急救命センターに搬送され、心肺停止の状態から奇跡的に回復致しました。医師から何か前触れがあったはずですがと言われましたが、毎日口腔内の痛痒みの違和感で鬱状態だったので、全くきがつきませんでした。

その後心臓が回復するのと比例して、又口腔内の不快が戻り、金属アレルギー、脳ドック、CT検査等を重ねましたが、異常は見つからず、歯科医の先生も部分入れ歯の素材を変える等くろうして下さってますが、症状は次第に変化してきて、最近は、梅干を口に含んだ時に耳の奥からツーンと来る様な感で涎が出始めて、耳の奥がむず痒い様な症状が24時間表れ初めております。

今まで大学病院の口腔外科,脳外科、心療内科等受診してまいりましたが、受診する科を間違えて診て戴いてきたのでしょうか。耳鼻科の受診を受けた方が良いのでしょうか。毎日が憂鬱で1日も早くこの口腔内の原因不明の違和感から開放されたくご意見を伺いたく書き込みました。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

心筋梗塞の一症状として、最初に顎や歯の痛みが生じる場合があります。しかし、心筋梗塞から回復しても口腔内の痛痒みが残存しているということから、心筋梗塞とは無関係の症状であると考えられます。

お問い合わせの内容から推測すると、口の中の症状はドライマウスが原因とも考えられます。耳の奥にある耳下腺から口の中に出てくる唾液の流れが悪くなっているため、むずがゆくなるのではないでしょうか。唾液(涎?)が多く出るように感じるのは、唾液の飲み込み障害が起こった結果、口の中に唾液が溜まりやすくなっているのではないかと考えます。

親知らず抜歯後のしこり

年齢 性別 相談日
30代 男性 2008年7月11日

【相談者】2008年7月11日 30代 男性  T

お忙しい中、失礼いたします。親知らずを抜いたあと4ヶ月ほどたつのですが、抜いた歯近くの頬が固くなったような感じが続いています。こないだ歯科でレントゲンをとってもらって見てもらったのですが、「様子を見ましょう」と言われただけで、原因は分からずじまいです。

ネットで調べたら三叉神経痛に該当するのかとも思うのですが、先生の意見をお聞かせいただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

実際に口の中を見ていないためはっきりしたことは言えませんが、おおよその見当はつきますので、推測の範囲でお答えします。

埋まっている親知らずを抜く際に、歯肉を切開したり歯の周囲の骨を削ったりした場合、術後に周囲が固くしこりのようになるケースがあります。これは瘢痕化という術後の炎症反応で、特に異常はありません。時間の経過により徐々に元の柔らかい状態に戻りますので、お待ちになってください。

なお、三叉神経痛は症状が全く異なり、突然の強烈な痛みが一瞬生じた後、その痛みは消えてしまいます。つまり痛みが出る病気であり、固くなる病気ではありません。

妊娠性エプーリス

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年7月4日

【相談者】2008年7月4日 40代 女性  K

4月の終わり頃、下歯茎が腫れてきました。かかりつけ医に行った所、「エプーリス」との診断で大学病院の口腔外科で切除しました。婦人科の方でHRTを受けているのでホルモンバランスの狂いにより「妊娠性エプーリス」とのことでした。

腫瘍の周り1mmを含め、6mmの腫瘍を切除、病理検査に出してもらいました。病理診断の結果、Pyogenic granuloma with bone formation との事でした。昨日担当教授から、「骨を形成しているケースはまれなことで、病理から骨肉腫を最初に指摘された。99%心配ないけれども、月に一回経過観察します。」と言われました。

口腔内の骨肉腫とは稀なのでしょうか?それは切除病変を診断して確定しないのでしょうか?また、経過観察だけで大丈夫なのでしょうか?万一、骨肉腫だとすれば、最初の切除は周り1mmしか余分に切除していませんがそれで大丈夫でしょうか?宜しくご解答ください。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

エプーリスとは歯周組織に細菌感染などの炎症が起こり、その結果歯周組織が膨らんで腫瘤が生じた状態をいいます。切除して組織検査を行うと、「線維」「肉芽」などの組織が顕微鏡下に観察できます。

これらの組織は、炎症が起こった結果として、歯周組織が変化してできたものです。検査結果を翻訳すると「骨形成を伴う化膿性肉芽腫」となります。炎症が起こると時々骨ができることがあり、「まれ」ですが特別に異常なことではありません。

口腔内の骨肉腫は、口腔の病気としてはまれです。骨肉腫の病理診断はとても難しく、口腔病理の専門家でも多数の検査を組み合わせて行ったうえで、ようやく確定するという場合が多いものです。骨形成性エプーリスの場合は、骨肉腫ではないと確定して診断するのが困難なため、一応念のために様子を見ているだけなのではないでしょうか。

万一骨肉腫であった場合は、腫瘍周囲の正常な組織を5cm切除するのが基本です。ただしこの基本は、手足の骨の骨肉腫の場合です。口腔・顔面の骨肉腫の場合はもう少し小さな範囲で切除しますが、1mmでは全く不十分なため、広い範囲で骨(歯も含む)を取り除くことになります。

歯牙移植後の腫れ

年齢 性別 相談日
20代 男性 2008年7月4日

【相談者】2008年7月4日 20代 男性  SP

親不知の移植をしました。その結果、下顎の骨が膨らみ、まったく治りません。もう1か月は経過しています。別の歯医者へ行くと、治らないと言われ、骨を削る方法しかないと言われました。

しかし、骨を削った箇所にまた骨がくっついて腫れを引き起こす可能性もありうると。モデルの仕事をしているので、どうしてもこのままでは仕事ができません。骨を削るのは、可能と思われますか?それとも危険と思われますか?ご意見お聞きしたく、質問いたしました。お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

残念ながら、メールの内容だけではよくわからない部分が多く、適切な回答は不可能です。

>下顎の骨が膨らみ、まったく治りません

術後1週間程度であれば、手術のダメージとして腫れてもおかしくないのですが、1ヶ月も治らないのは「腫れ」が原因ではないと思います。歯を移植したために、歯の大きさの分だけ膨らんでいるのではないかと推測します。歯がなくなって骨がやせている場合には、外側(頬側:きょうそくといいます)に歯を傾けて移植する(傾斜埋入といいます)場合があります。その場合は、歯が原因で頬が膨らむことがあります。

もし腫れでないのなら、歯や骨を削って整形する必要があるでしょう。

>骨を削った箇所にまた骨がくっついて腫れを引き起こす可能性もありうる

この部分がよくわかりません。骨を削れば一時的に腫れるでしょうが、「また骨がくっついて」という事態は起こらないと思います。骨を削るか、移植した歯を抜くか、あるいは歯を矯正治療で移動させるという方法が考えられますが、何分メールでは現状がよくわからないため、お答えするのは困難です。

www.koku-naika.com/p30.htm

放射線治療の後遺症

年齢 性別 相談日
80代 女性 2008年6月29日

【相談者】2008年6月29日 80代 女性  T

80歳、2年前にガンマーナイフを鼻の横にしたが今年初め頃より唇と舌先の痺れや唇のタダレがあります。顔面神経痛からきているのでしょうか?またなにか治療方法がありますか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

さまざまな可能性が考えられますが、可能性が高いのは放射線照射の後遺症です。ガンマーナイフは腫瘍のみに放射線を集中させることができ、周辺の正常な組織への悪影響が少ない、優れた治療法といえます。

とはいえ多少の影響は避けられず、おそらく唾液腺組織が放射線により萎縮し、機能が低下しているのでしょう。そのため、唾液の量が低下してドライマウスになり、その影響で舌先の痺れや唇のただれが生じたと考えられます。

治療法としては、放射線照射後のドライマウスに対して効果的なサラジェンという薬を中心に、多様な方法があります。

ただし、他にも腫瘍の再発や神経痛などいろいろな可能性がありますので、2年前に治療を受けた病院で、再度診察を受けられることをお勧めします。

顎下リンパ節炎

年齢 性別 相談日
40代 男性 2008年6月23日

【相談者】2008年6月23日 40代 男性  M

昨日に顔のほっぺたから首筋にかけて、異常なくらい腫れあがりました。早速、本日朝、かかりつけの内科に検診に行ったところ『左顎下リンパ線炎』と診断されました。帰りにお薬を貰いました。(キサフロール・ノイチーム・ロキソニン。)特に背蜜検査、必要ないでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

一般的に、顎下リンパ節炎とは顔面のいずれかの箇所に細菌感染などの病変があり、顎下リンパ節が腫れている状態です。具体的な部位としては、顔面の皮膚、口、歯、鼻、副鼻腔、眼です。これらに異常がありそうなら、その部分を担当する診療科で診察を受けることをお勧めします。

また、顎下リンパ節自体に異常がある場合もあります。伝染性単核症、亜急性壊死性リンパ節炎、悪性リンパ腫などです。これらの場合は内科、耳鼻咽喉科、口腔外科などを受診しましょう。