年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2017年1月28日 |
【相談者】2017年1月28日 K
質問
こんにちは。初めて相談させて頂きます。昨日気がついたのですが、左唇口角の少し下あたりに5mmくらいのできもののような物(腫瘍?)ができていました。見た目にはわからない状態、口内は白・黒・黄色等の変化腫れ・突起は見られません。触るとコリコリした物があることがわかります。
現状、痛みも無く生活に支障はありません。ですが今までの口内炎とも違うようで、とても心配です。どのような病名が考えられますか、また何科に受診すればよいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下唇粘膜か頬粘膜に無痛性の腫瘤があるようですが、この部分に多発する病気に「粘液のう胞」があります。口唇腺という唾液腺が傷ついて唾液が周辺に漏れだし、粘膜が風船のように膨らむ病気で、粘膜を切開してのう胞と傷ついた口唇腺を摘出する手術を行います。
その他に静脈湖(蔓性血結腫)、リンパ節、異物の迷入、線維腫、唾液腺腫瘍、口唇ガン、頬粘膜がんなどの可能性があるため、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性
|
2017年1月19日 |
質問1
非定型歯痛で大学病院のぺインクリニックに通院しています。状態は、下前歯の歯茎の痛み、奥歯は根幹治療ごの違和感や痛み等がある歯が4本あります。
質問 1 トリプタノール60ミリグラムを飲んだ時点て約4ヶ月は、前歯歯茎は8割、奥歯は6割位改善して喜んでいたのですが、先週から奥歯の一本が急に痛み出し、次々に他の奥歯も痛くなり、今は前歯歯茎も違和感が出て来ました。こういった事はよくあるのでしょうか?
質問2 痛み出した歯の数本は虫歯の可能性が高いのですが虫歯の悪化の痛みかもしれないと思うと不安です。非定型歯痛と虫歯の見分け方や治療する時の注意点等教えてください。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
非定型歯痛に対して三環系抗うつ薬のトリプタノールが効いているようですが、この種の痛みは変動しやすいため、一時的に痛むことも珍しくありません。
そもそも現在の痛みが非定型歯痛によるものとは限りません。根管治療後に痛みや違和感が続いていた4本の臼歯のいずれかの歯に虫歯や歯周病などの問題があり、悪化してきたケースや、歯痕破折や咬合性外傷など歯の問題が生じているケース、あるいは今まで無症状であった他の臼歯に何らかの問題が起こっている可能性もあります。
虫歯などの歯の問題が原因なのか、従来からの非定型歯痛が一時的に悪化したのかによっても治療法は異なります。虫歯を放置すると症状はますます悪化する恐れがある一方、非定型歯痛では歯を治そうすると逆に痛みが強くなる恐れもあります。従って、まずは痛みの原因を究明することが重要ですが、なかなか困難なのが実情です。
痛む歯の周辺に局所麻酔を打ち、痛みが治まれば非定型歯痛ではない可能性が高くなりますが、この結果だけでは断定できません。やはりさまざまな検査や所見、症状を総合して鑑別診断を下すことになります。
質問2
返信ありがとうございます。やはりむずかしいのですね。
また三環系より副作用が少ないといわれるサインバルタやトレドミンでも効果がありますか?また漢方薬はどうでしょうか。お返事よろしくお願いします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
抗うつ薬は少量から始めて徐々に増量し、十分な効果が得られた時点でその量をキープします。抗うつ薬の内服により痛みが治ったとしても、服用を中止すれば痛みが再発するため、継続することが肝心です。
痛みの消失から一定期間内服を続けると、内服を中止しても痛みは再発しにくくなります。一定期間とは6ヶ月から1年間とされています。6ヶ月後に中止してみて痛みが再発しなければ治療終了となり、再発する場合はさらに6ヶ月間内服を続けます。
抗うつ薬の内服を急に中断すると吐き気やめまいなどの離脱症状が生じやすいため、計画的に減量することにより離脱症状が生じないようにします。
三環系抗うつ薬は慢性疼痛に対して効果的ですが、眠気や便秘などの副作用が出やすいという一面もあります。一方、サインバルタなどのSNRIは効き目が劣るものの副作用も少ないため、痛みがそれほど強くない場合はSNRIを使用します。
また、漢方薬は痛みを抑える働きとともに、抗うつ薬の副作用を和らげる効果もあります。なお、当クリニックでは漢方薬や抗うつ薬を処方しています。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2017年1月14日 |
【相談者】2017年1月14日
1月3日くらいから、急に口の中が乾燥し舌があれるようになりました。喋るとより乾燥してうまく話せなかったり、唾液が白くネバネバします。
一度内科に行き、ビタミン剤と軟膏、うがいぐすりをもらいました。舌の荒れは治ったのですが、未だに口の中が乾燥しています。一日中していて、唾液も少なく、出るとしてもネバネバしています。なにか大きな病気だと思うと怖いです。回答よろしくおねがいします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の乾きはさまざまな理由により生じますが、実際に糖尿病や腎臓病が原因となる場合もあります。また、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患の他、唾液腫の病気や薬の副作用、口の周囲の筋肉の麻痺、ストレス、口呼吸なども考えられます。従って、詳しい検査を受けられることをお勧めします。
ドライマウス研究会のホームページには、ドライマウス(口腔乾燥症)の診察を行っている医療機関が紹介されています。参考にされるとよいでしょう。
URL: drymouth-society.jp/
質問1
助けてください。私はネットの記事を見てメールしました。記事の内容とは異るかもしれませんが、相談させて下さい。4回に渡る顎先のオトガイ切りの修正手術をしました。始め二回は顎先削り、あとの二回は顎先からエラにかけて削りました。手術方法は下唇をめくって切開する方法です。
術後の症状
・下唇が少ししか持ち上がらない
・喜怒哀楽の表情が全て下の歯がむき出し状態になる
・口角が少ししか上がらないのに、凄く下がりやすい
・鼻の下を伸ばすような口の閉じ方しかできない
・(う)の口をしても、下唇が少ししか突き出ない
・(い)の口をすると、口角下垂筋が異常に下がる
一番異常を感じているのは、オトガイ筋を動かた感じ、硬く動かしにくい事と、口角下垂筋?が異常なくらい下がる運動をしてしまう事です。あと一つ、(い)の口をすると、首に力が入ってしまい首に筋が出てしまいます、、、沢山症状を書いてしまい読みにくくすみません(;_;)長文失礼いたしました。
表情が変なため、毎日無表情で生活していて辛くて助けて欲しくてメールしました。治せなくても、原因がしりたいです。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎の口腔前庭部を4回切開し、下顎下縁まで粘膜骨膜弁を剥離して手術を受けられたようですね。この部分に走行する下唇下制筋や口角下制筋が手術によって傷つき、瘢痕拘縮して動きにくくなった状態であると推察します。動かそうと力を入れると、不自然に動いて下唇が下がってしまうのでしょう。
唇や口角の動きは、上唇や下唇を走る顔面表情筋群によってコントロールされていますが、現状ではこれらの筋肉のバランスが崩れ、上唇よりも下唇の動きが大きくなっているようです。そのため下唇が上がりにくく下がりやすく、笑うと下顎前歯が丸見えの状態になってしまうのでしょう。口角が下がるのも同様です。
下唇の動きを改善するために手術も一つの選択肢ですが、筋肉の瘢痕拘縮が強いと難しいかもしれません。また、ボトックス注射で下唇の下がり過ぎを防ぐことが可能かもしれませんが、逆に下唇や口角が上がりにくくなるというリスクもあります。
以上の点から、筋トレやストレッチ、マッサージにより下唇を上がりやすくすると同時に上唇の筋肉を鍛え、上唇や口角も上がりやすくすることに取り組まれるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
男性
|
2016年12月15日 |
質問1
どこに相談しても症状がわからないのでここに相談します。患者は私の妻です。(65歳)かれこれ20年近く口の中が痛いと訴えて三叉神経通の手術(2000年9月)もしましたが症状は変わりませんでした。今は、2か所の大学病院(ペイン)に通っています。症状は変わりません。
本人曰く、常に口の中(右下の歯茎付近)が痛い。舌で触ると神経が出ている感覚があると訴えます。色々な薬を試しましたが症状は中々解消されません。見ていると辛さが伝わってきます。アドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。
回答
肉の痛みの原因となる問題が見当たらないにもかかわらず痛みが続くようですが、このような痛みに対しては薬物療法や心理療法が有効です。
歯や歯肉の痛みに対して用いられる消炎鎮痛剤では効果が見られず、三環系抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が効果的です。これらの薬を効くまで増量していき、十分な量を服用する必要があります。他にも麻薬系鎮痛剤やアセトアミノフェン、漢方薬が用いられます。
痛む歯肉を覆うためのレジン(樹脂)製の装置を作り、内面に局所麻酔薬を塗って装着する方法もあります。
また、慢性的な痛みに対しては心理療法も効果的です。認知行動療法では痛み日記などの記録を付けることにより痛みのパターンを分析し、その上で痛みに対する捉え方や対処法を考え、試行錯誤しながら解決策を探っていきます。
質問2
早速のアドバイスありがとうございます。妻と相談して今後の治療の参考にいたします。ありがとうございました。何かありましたら再度ご相談させていただきます。宜しくお願いいたします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2016年12月9日 |
【相談者】2016年12月9日 H
質問
20年前に事故にあい前歯右1番が抜けてしまいました。そのため左1番と右2番とでブリッジをしました。左1番はもともと神経はない歯でした。もう何か月も前からだと思いますが左1番の上唇小帯の右(写真では)ところにポツっとしたできものができれます(針でつついたような膿のような白いもの周りが赤色)。たまに歯磨きすると出血します。
この左1番の歯の根っこの歯はかなり黒くなっており、(この前ブリッジがとれて鏡で見たところ)つかれると痛みが出たりしますが、まだ使えるとゆうことでそのまま外れたブリッジをつけました。疲れると左の1番の歯のあたりがジンジンします。また治りますが。ずっとあるのでこのできものが癌とかの悪いものかと心配でたまりません。またこの根本もこのまま放置しておいといてよいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
左上1番のポツッとしたできものは、線維腫や乳頭腫など良性の腫瘍の可能性が高いと推察しますが、癌の可能性も否定できません。
膨らみが硬い場合は、単に骨が膨らんでいるだけの場合もあります。あるいは傷ついたり、異物が入り込んで傷跡が膨らんでいるのかもしれません。
頻繁に見られる症状はフィステル(サイナス・トラクト)で、歯の根の先の病巣が原因で付近の歯肉が膨らんでいる状態です。その場合は根管治療が必要となります。他にも歯周病や歯根破折の影響によりできものが生じる場合があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
|
男性 |
2016年11月19日 |
【相談者】2016年11月19日 50代 男性
質問
69歳の母のことで相談いたします。6年前に右視症脳出血発症。左片麻痺、要介護3、身長手帳2級1種で車椅子です。
ここ3~4年ほど、口腔内が粘つく、唾液が大量に出る、味覚がないと言い続けています。 かかりつけ内科医から紹介状を得て、関東労災病院の口腔外科を受診。ガムテストは異常なしでした。ベタベタの唾液が口の中に粘着し、呼吸ができない、声が出ないとの訴えが強くあります。
本人が納得する結論を探しております。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中の症状について説明します。まず、口腔内の粘つきは交感神経が活発になって緊張状態が続くとき起こるものです。
ドライマウスにより唾液の分泌量が減るとネバネバしますが、何も異常がなくてもネバネバした感覚が生じる場合もあります。これは感覚の異常であるため、脳の働きに問題があります。
次に、唾液が大量に出るという問題について言及します。大量の唾液が出る場合もありますが、実際には唾液の分泌量が低下する唾液口嚥下障害がほとんどです。つまり、唾液が出過ぎているのではなく、唾液の嚥下障害が起こっているのです。
味覚の障害については、風邪やインフルエンザの感染後の他、薬の副作用、ドライマウス、亜鉛不足、脳腫瘍などの頭蓋内の問題でも生じます。
口腔内が粘つく、唾液が大量に出る、味覚がない3つの問題には共通してドライマウスが関連しています。一度、詳しい検査を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年11月4日 |
【相談者】2012年11月4日 女性T
質問
二年前に左眼窩底骨折で目の下を切開してチタン製シートを入れる手術をしました。手術後に発生した痺れが全く治らず辛いです。どんな原因が考えられるのか、何か治療方があるものなのか知りたくてご相談させていただきました。
骨折で、左上唇の口角付近に軽い麻痺感覚は既にありました。手術前に先生が、この麻痺は神経が傷ついての症状だから手術しても治らないだろうと言われてました。それと、手術後は術中に神経を刺激するからその影響で頬に痺れがでるけどその痺れは日数経過と共に治ると言われてました。なので術後確かに痺れてたけど気にしないようにしてました。飲むと口端からこぼれたり、頬が痒いからとかいても麻痺した感覚は三週間ほどでなおりましたが、目の下から上唇までの痺れが二年経った今でも全く治りません。汚い話し鼻水垂れてても気付きません。ですが全く感覚が無いわけでなく、軽く電気が走ってる感じです。寝起きが一番ましで、出歩いたり、仕事で長時間パソコンに向かうと強く痺れを感じます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
眼窩底部を骨折すると、その下を走行する上顎神経(眼窩下神経)が傷つき、結果として目の下や上唇の皮膚の感覚が鈍くなったり、逆にピリピリと痛くなる場合があります。また手術で折れた骨を戻し、チタン製シートで補強する際にも神経に何らかのダメージが加わり、麻痺が悪化したのでしょう。
現在、知覚の低下(hypoesthesia)と異常感覚(dysesthesiaかparesthesia)が生じていると推察します。通常麻痺が生じて1~2週のうちに星状神経筋ブロックなどの治療を開始し、それを継続すれば症状が改善しやすいのですが、そのような治療は受けられたのでしょうか。もし治療を受けていない場合は、残念ながら今から星状神経筋ブロックを始めても効果はあまり期待できません。ただし近赤外線や抗けいれん剤、カプサイシンクリームなど効果のある方法について、ペインクリニックでご相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年10月28日 |
【相談者】2012年10月28日 女性N
質問
左耳の少し下辺りが、ちょっと触れただけで痛くて腫れがあります。また、左顎の付け根の辺りも痛みがあります。どんなことが原因として考えられるでしょうか。このまま様子を見ていてもいいでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
左耳の下と左顎の付け根を触ると痛いということですが、どちらも同じ原因で痛んでいる場合と別々の原因で痛んでいる場合の2通りが考えられます。
まず考えられることは、両方の場所で顎を動かす筋肉である顎二腹筋や、内側翼突筋が痛んでいる場合です。顎関節症と関連した筋・筋膜痛がよく起こる場所でもあるため、筋炎や皮膚筋炎が生じている可能性もあります。
また、耳の下が痛む原因としては耳下腺炎やリンパ腺炎、智歯周囲炎、扁桃腺炎、顎の付け根の痛みの原因は顎下腺炎、リンパ腺炎、虫歯や歯周痛などが挙げられます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2016年10月27日 |
【相談者】2016年10月27日 f
質問
六歳の娘のことです。乳歯がボロボロと抜け始め、小児歯科の先生から大学病院を紹介され、そこで、生検した結果、ケルビズムの可能性が高いと言われました。家族にそのような疾患の者はいません。
治療法としては、とりあえず経過をみていきましょうということになりました。永久歯は生え始まってはいますが、歯が色々な方向を向いているところもあります。矯正も視野に入れてというお話もありました。ケルビズムを調べても、治療法があまり載っておらず、珍しい病気とのことですが、どのような治療法があるのか、有効なのか‥教えていただきたいです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ケルビズムは顎骨が左右対称に腫れあがる病気で、顎骨内に双房性の骨のう胞が生じます。この骨病変が徐々に大きくなる場合は摘出術を行い、歯並びの乱れについては矯正治療で対処します。
ケルビズムは2~5歳の小児期に発症することが多く、中には自然に治ってしまう場合もあるため、手術をしないでしばらく様子をみる場合もあります。