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口腔外科無料相談室



急に口の中が乾燥し舌があれる

年齢 性別 相談日
10代 女性 2017年1月14日

【相談者】2017年1月14日 

1月3日くらいから、急に口の中が乾燥し舌があれるようになりました。喋るとより乾燥してうまく話せなかったり、唾液が白くネバネバします。

一度内科に行き、ビタミン剤と軟膏、うがいぐすりをもらいました。舌の荒れは治ったのですが、未だに口の中が乾燥しています。一日中していて、唾液も少なく、出るとしてもネバネバしています。なにか大きな病気だと思うと怖いです。回答よろしくおねがいします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口の乾きはさまざまな理由により生じますが、実際に糖尿病や腎臓病が原因となる場合もあります。また、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患の他、唾液腫の病気や薬の副作用、口の周囲の筋肉の麻痺、ストレス、口呼吸なども考えられます。従って、詳しい検査を受けられることをお勧めします。

ドライマウス研究会のホームページには、ドライマウス(口腔乾燥症)の診察を行っている医療機関が紹介されています。参考にされるとよいでしょう。

URL: drymouth-society.jp/

 

4回に渡る顎先のオトガイ切りの修正手術

年齢 性別 相談日

女性

2017年1月4日

質問1

助けてください。私はネットの記事を見てメールしました。記事の内容とは異るかもしれませんが、相談させて下さい。4回に渡る顎先のオトガイ切りの修正手術をしました。始め二回は顎先削り、あとの二回は顎先からエラにかけて削りました。手術方法は下唇をめくって切開する方法です。

術後の症状
・下唇が少ししか持ち上がらない
・喜怒哀楽の表情が全て下の歯がむき出し状態になる
・口角が少ししか上がらないのに、凄く下がりやすい
・鼻の下を伸ばすような口の閉じ方しかできない
・(う)の口をしても、下唇が少ししか突き出ない
・(い)の口をすると、口角下垂筋が異常に下がる

一番異常を感じているのは、オトガイ筋を動かた感じ、硬く動かしにくい事と、口角下垂筋?が異常なくらい下がる運動をしてしまう事です。あと一つ、(い)の口をすると、首に力が入ってしまい首に筋が出てしまいます、、、沢山症状を書いてしまい読みにくくすみません(;_;)長文失礼いたしました。

表情が変なため、毎日無表情で生活していて辛くて助けて欲しくてメールしました。治せなくても、原因がしりたいです。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎の口腔前庭部を4回切開し、下顎下縁まで粘膜骨膜弁を剥離して手術を受けられたようですね。この部分に走行する下唇下制筋や口角下制筋が手術によって傷つき、瘢痕拘縮して動きにくくなった状態であると推察します。動かそうと力を入れると、不自然に動いて下唇が下がってしまうのでしょう。

唇や口角の動きは、上唇や下唇を走る顔面表情筋群によってコントロールされていますが、現状ではこれらの筋肉のバランスが崩れ、上唇よりも下唇の動きが大きくなっているようです。そのため下唇が上がりにくく下がりやすく、笑うと下顎前歯が丸見えの状態になってしまうのでしょう。口角が下がるのも同様です。

下唇の動きを改善するために手術も一つの選択肢ですが、筋肉の瘢痕拘縮が強いと難しいかもしれません。また、ボトックス注射で下唇の下がり過ぎを防ぐことが可能かもしれませんが、逆に下唇や口角が上がりにくくなるというリスクもあります。

以上の点から、筋トレやストレッチ、マッサージにより下唇を上がりやすくすると同時に上唇の筋肉を鍛え、上唇や口角も上がりやすくすることに取り組まれるとよいでしょう。

 

かれこれ20年近く口の中が痛い

年齢 性別 相談日
60代

男性

2016年12月15日

質問1

どこに相談しても症状がわからないのでここに相談します。患者は私の妻です。(65歳)かれこれ20年近く口の中が痛いと訴えて三叉神経通の手術(2000年9月)もしましたが症状は変わりませんでした。今は、2か所の大学病院(ペイン)に通っています。症状は変わりません。

本人曰く、常に口の中(右下の歯茎付近)が痛い。舌で触ると神経が出ている感覚があると訴えます。色々な薬を試しましたが症状は中々解消されません。見ていると辛さが伝わってきます。アドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。

回答

肉の痛みの原因となる問題が見当たらないにもかかわらず痛みが続くようですが、このような痛みに対しては薬物療法や心理療法が有効です。

歯や歯肉の痛みに対して用いられる消炎鎮痛剤では効果が見られず、三環系抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が効果的です。これらの薬を効くまで増量していき、十分な量を服用する必要があります。他にも麻薬系鎮痛剤やアセトアミノフェン、漢方薬が用いられます。

痛む歯肉を覆うためのレジン(樹脂)製の装置を作り、内面に局所麻酔薬を塗って装着する方法もあります。

また、慢性的な痛みに対しては心理療法も効果的です。認知行動療法では痛み日記などの記録を付けることにより痛みのパターンを分析し、その上で痛みに対する捉え方や対処法を考え、試行錯誤しながら解決策を探っていきます。

質問2

早速のアドバイスありがとうございます。妻と相談して今後の治療の参考にいたします。ありがとうございました。何かありましたら再度ご相談させていただきます。宜しくお願いいたします。

左上1番のポツッとしたできもの

年齢 性別 相談日
30代 女性 2016年12月9日

【相談者】2016年12月9日 H

質問

20年前に事故にあい前歯右1番が抜けてしまいました。そのため左1番と右2番とでブリッジをしました。左1番はもともと神経はない歯でした。もう何か月も前からだと思いますが左1番の上唇小帯の右(写真では)ところにポツっとしたできものができれます(針でつついたような膿のような白いもの周りが赤色)。たまに歯磨きすると出血します。

この左1番の歯の根っこの歯はかなり黒くなっており、(この前ブリッジがとれて鏡で見たところ)つかれると痛みが出たりしますが、まだ使えるとゆうことでそのまま外れたブリッジをつけました。疲れると左の1番の歯のあたりがジンジンします。また治りますが。ずっとあるのでこのできものが癌とかの悪いものかと心配でたまりません。またこの根本もこのまま放置しておいといてよいのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

左上1番のポツッとしたできものは、線維腫や乳頭腫など良性の腫瘍の可能性が高いと推察しますが、癌の可能性も否定できません。

膨らみが硬い場合は、単に骨が膨らんでいるだけの場合もあります。あるいは傷ついたり、異物が入り込んで傷跡が膨らんでいるのかもしれません。

頻繁に見られる症状はフィステル(サイナス・トラクト)で、歯の根の先の病巣が原因で付近の歯肉が膨らんでいる状態です。その場合は根管治療が必要となります。他にも歯周病や歯根破折の影響によりできものが生じる場合があります。

5~6年前より口の中が粘つきます

年齢 性別 相談日

50代

男性 2016年11月19日 

【相談者】2016年11月19日  50代 男性

質問 

69歳の母のことで相談いたします。6年前に右視症脳出血発症。左片麻痺、要介護3、身長手帳2級1種で車椅子です。

ここ3~4年ほど、口腔内が粘つく、唾液が大量に出る、味覚がないと言い続けています。 かかりつけ内科医から紹介状を得て、関東労災病院の口腔外科を受診。ガムテストは異常なしでした。ベタベタの唾液が口の中に粘着し、呼吸ができない、声が出ないとの訴えが強くあります。

本人が納得する結論を探しております。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口の中の症状について説明します。まず、口腔内の粘つきは交感神経が活発になって緊張状態が続くとき起こるものです。

ドライマウスにより唾液の分泌量が減るとネバネバしますが、何も異常がなくてもネバネバした感覚が生じる場合もあります。これは感覚の異常であるため、脳の働きに問題があります。

次に、唾液が大量に出るという問題について言及します。大量の唾液が出る場合もありますが、実際には唾液の分泌量が低下する唾液口嚥下障害がほとんどです。つまり、唾液が出過ぎているのではなく、唾液の嚥下障害が起こっているのです。

味覚の障害については、風邪やインフルエンザの感染後の他、薬の副作用、ドライマウス、亜鉛不足、脳腫瘍などの頭蓋内の問題でも生じます。

口腔内が粘つく、唾液が大量に出る、味覚がない3つの問題には共通してドライマウスが関連しています。一度、詳しい検査を受けられることをお勧めします。

左眼窩底骨折の手術後に発生した痺れが全く治らず辛いです

年齢 性別 相談日
40代 女性 2012年11月4日

【相談者】2012年11月4日  女性T

質問

二年前に左眼窩底骨折で目の下を切開してチタン製シートを入れる手術をしました。手術後に発生した痺れが全く治らず辛いです。どんな原因が考えられるのか、何か治療方があるものなのか知りたくてご相談させていただきました。

骨折で、左上唇の口角付近に軽い麻痺感覚は既にありました。手術前に先生が、この麻痺は神経が傷ついての症状だから手術しても治らないだろうと言われてました。それと、手術後は術中に神経を刺激するからその影響で頬に痺れがでるけどその痺れは日数経過と共に治ると言われてました。なので術後確かに痺れてたけど気にしないようにしてました。飲むと口端からこぼれたり、頬が痒いからとかいても麻痺した感覚は三週間ほどでなおりましたが、目の下から上唇までの痺れが二年経った今でも全く治りません。汚い話し鼻水垂れてても気付きません。ですが全く感覚が無いわけでなく、軽く電気が走ってる感じです。寝起きが一番ましで、出歩いたり、仕事で長時間パソコンに向かうと強く痺れを感じます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

眼窩底部を骨折すると、その下を走行する上顎神経(眼窩下神経)が傷つき、結果として目の下や上唇の皮膚の感覚が鈍くなったり、逆にピリピリと痛くなる場合があります。また手術で折れた骨を戻し、チタン製シートで補強する際にも神経に何らかのダメージが加わり、麻痺が悪化したのでしょう。

現在、知覚の低下(hypoesthesia)と異常感覚(dysesthesiaかparesthesia)が生じていると推察します。通常麻痺が生じて1~2週のうちに星状神経筋ブロックなどの治療を開始し、それを継続すれば症状が改善しやすいのですが、そのような治療は受けられたのでしょうか。もし治療を受けていない場合は、残念ながら今から星状神経筋ブロックを始めても効果はあまり期待できません。ただし近赤外線や抗けいれん剤、カプサイシンクリームなど効果のある方法について、ペインクリニックでご相談されることをお勧めします。 

左耳の少し下辺りと左顎の付け根が痛くて腫れがあります

年齢 性別 相談日
30代 女性 2012年10月28日

【相談者】2012年10月28日  女性N

質問

左耳の少し下辺りが、ちょっと触れただけで痛くて腫れがあります。また、左顎の付け根の辺りも痛みがあります。どんなことが原因として考えられるでしょうか。このまま様子を見ていてもいいでしょうか。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

左耳の下と左顎の付け根を触ると痛いということですが、どちらも同じ原因で痛んでいる場合と別々の原因で痛んでいる場合の2通りが考えられます。

まず考えられることは、両方の場所で顎を動かす筋肉である顎二腹筋や、内側翼突筋が痛んでいる場合です。顎関節症と関連した筋・筋膜痛がよく起こる場所でもあるため、筋炎や皮膚筋炎が生じている可能性もあります。

また、耳の下が痛む原因としては耳下腺炎やリンパ腺炎、智歯周囲炎、扁桃腺炎、顎の付け根の痛みの原因は顎下腺炎、リンパ腺炎、虫歯や歯周痛などが挙げられます。

ケルビズムに対する治療法

年齢 性別 相談日
10代 女性 2016年10月27日

【相談者】2016年10月27日 f

質問

六歳の娘のことです。乳歯がボロボロと抜け始め、小児歯科の先生から大学病院を紹介され、そこで、生検した結果、ケルビズムの可能性が高いと言われました。家族にそのような疾患の者はいません。

治療法としては、とりあえず経過をみていきましょうということになりました。永久歯は生え始まってはいますが、歯が色々な方向を向いているところもあります。矯正も視野に入れてというお話もありました。ケルビズムを調べても、治療法があまり載っておらず、珍しい病気とのことですが、どのような治療法があるのか、有効なのか‥教えていただきたいです。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ケルビズムは顎骨が左右対称に腫れあがる病気で、顎骨内に双房性の骨のう胞が生じます。この骨病変が徐々に大きくなる場合は摘出術を行い、歯並びの乱れについては矯正治療で対処します。

ケルビズムは2~5歳の小児期に発症することが多く、中には自然に治ってしまう場合もあるため、手術をしないでしばらく様子をみる場合もあります。

下顎骨嚢胞摘出開窓術に出現した麻痺

年齢 性別 相談日
60代 女性 2016年10月27日

【相談者】2016年10月27日  K

質問

今年3月末に地元の総合病院の歯科郊外外科で左側下顎骨嚢胞摘出開窓術を受けました。3センチ骨が溶けていた状態でした。半年後の10月半ばにレントゲンを撮って治療は終了しましたが、傷口は完治しましたが、手を振れると左顎から唇にかけてピリピリとしびれを感じます。口内も左下の歯茎から頬の中側にかけて腫れぼったい感じが消えません。食事や歯磨きをすると水分が唇の左隅から漏れたりします。

このような症状は手術の際に神経を傷つけたことによるものでしょうか?執刀医の説明もあいまいで、一日に何度も気になってしまいます。しびれや麻痺の捉え方は個人差があると思うのですが、先生のお考えを聞きたくてメールしました。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎臼歯下の下顎骨内に嚢胞が生じると、骨内を走行する下顎管を圧迫します。そのままの状態で嚢胞を摘出すると下顎管内部の下歯槽神経が傷つくこともあり、神経が傷つけば顎から下唇にかけて知覚麻痺が生じて感覚が鈍くなり、口角から水が漏れることもあります。

手術の際に神経を傷つけたかどうかというご質問ですが、確かにその可能性はあります。ただし、直接神経を傷つけていなくても神経付近を手術すると麻痺が生じる場合もあるため、手術した先生でも正確には分からないでしょう。

知覚麻痺については星状神経節ブロックや薬物療法。はり治療などいろいろな治療法があります。麻痺を改善する方法について先生とよく相談されることをお勧めします。

親知らずの抜歯の弊害

年齢 性別 相談日
30代

男性

2016年10月20日

質問

左奥の親知らずと、7番奥歯がむし歯の状態です。親知らずを抜いた弊害というのを整体の師から伝え聞いており、どうにか抜かずに行く方法を模索しております。実際自分も詰め物が少しおかしいだけで、顔面神経に常に激痛が走り夜も寝れないいう地獄の期間を3,4カ月体験した経験があり、どうにか抜かずに行きたいと思っています。

…その状態を改善しようと何件かの歯科を回ったものの、どこも改善出来ず、最終的に自分の判断で詰め物を完全に除去して頂いた所、激痛が消えました。そのような経験から歯医者にかかる氣になれず、セルフケアでがんばっていましたが、徐々に進行してきました。

既にむし歯になってはいるので、抜くとすれば、歯が神経まで完全に壊死して役割が終えてからにしたい。しかし親知らずのせいで7番が死んでしまうのは非常にまずいと思い、色々調べた結果、親知らずの歯冠部を切り取る手法を知りました。そして近場でひぐち歯科クリニックさんを発見し、技術と経験豊富さと、漢方まで扱われている事、南丹のご出身であることにも縁を感じ相談させて頂いた次第です。

 

回答

親知らずは歯肉を切開して歯を分割し、骨も削除してようやく抜けるというケースも珍しくありません。術後のダメージも大きく、顔が腫れて口が開きにくい状態が何日も続くこともあります。

親知らずの抜歯の弊害とは、このような術後の症状のことでしょうか。親知らずの根元付近には下顎管という管が骨の中を前後に走行し、中には下歯槽動静脈が入っていますが、抜歯によりこれらの神経や血管が傷付き、麻痺や出血が生じることもあります。

これらの問題を避けるためには、歯冠部のみを歯根から切り離して除去する歯冠切除術を行うと神経損傷などのリスクを回避することが可能です。