年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2016年6月10日 |
【相談者】2016年6月10日 ミムラ
質問1
前略。2年前から火傷をしたよな口腔内違和感を感じ歯科を受診をし、矯正を勧められ噛みあわせを治しましたが、違和感は重くなる一方です。
現在、他歯科で口腔心身症との診断でマウスピース装着、ガム治療をしてますが、軽減なしです。自律神経失調症の整体院に現在、通院中です。一日でも早く、この違和感から開放される日を願ってます。宜しくお願いいたします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中に明らかな異常がみられないにもかかわらず違和感が続き、噛み合わせの治療などでは治せない病気を「口腔異常感症」、あるいは「咬合異常感症」といいます。
原因は感覚を制御する脳にあるため、口腔内外の治療では改善できないことが特徴です。
従って脳の働きを整えるため、抗うつ薬や抗けいれん薬などによる薬物療法が効果的です。
【相談者】2016年6月12日 ミムラ
質問2
ひぐち歯科御中、お世話になります。返信を有難うございました。抗うつ薬などを服用するには処方箋が必要になりますが、心療内科などにいけばいいのでしょうか?友達が心療内科のドクターです。よろしくお願いいたします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
心療内科の先生であれば、体の状態に合わせて抗うつ薬を処方していただけるでしょう。現在の歯科の先生からの紹介状を持参し、ご相談されることをお勧めします 。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
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男性 |
2016年5月30日 |
【相談者】2016年5月30日 50代 男性
質問
数か月前から口角炎や唇のカサつきが治りません。市販薬も試しましたが、症状が良くなっても(薬の塗布を止めると)すぐに再発します。薬の長期使用は控えたほうがいいと薬局に言われたので、今は朝晩にワセリンを塗っています。酷くなるわけではないですが、ワセリンを塗らないとすぐに症状が出てきます。また、熱いものや冷たいものを口にすると、舌がヒリヒリします。見た目は全く異常はないと思いますが、食事中のヒリヒリ感も口角炎と同時期から始まったように感じます。
近くの皮膚科では、口角に関してはワセリンを継続して塗って様子見、舌に関しては他科に行けと言われました。何か原因はあるのでしょうか?様子見でよいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
食事の際に口唇や舌がヒリヒリするということは、粘膜が荒れているのでしょう。貧血やビタミン不足、亜鉛欠乏症、肝機能障害があれば粘膜は荒れやすくなるので、調べてもらう必要があります。
カンジダ菌というカビが引き起こすカンジダ症では舌や口唇が痛くなり、治りにくい口角炎の原因となります。カンジダ症はドライマウスや抗生物質の連用、免疫力の低下により罹患しやすくなります。その他の原因としては、ドライマウスが考えられます。カンジダ症やドライマウスについて、一度検査されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2016年5月6日 |
【相談者】2016年5月6日 MY
質問
お世話になります。1週間ほど前に舌を噛んでしまい、出血は10分ほどで止まりましたが7mmほど裂けた状態になっています。今は、食べるときは当たると少し痛みはあります。
ネットで調べると裂けたところは縫合しないと、そのままの状態になってしまうと書いてありました。縫合も麻酔無しとありました。そのままにしても治らないのでしょうか?縫合は麻酔無しなのでしょうか?お忙しいなか申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌は表面が薄い粘膜で覆われ、その下は筋肉層です。舌が切れて傷が深い場合は筋肉の断裂が考えられ、そのままにしておくと舌の動きが多少悪くなる可能性があります。このような事態を避けるためには、切断された筋肉の両端をつなぎ合わせて縫合する手術が必要となります。
一方、傷が浅い場合は放置しておいても元通りに治癒します。傷がどの程度の深さであるかが問題ですが、受傷から一週間が経過しても傷が開いた状態であれば深い傷かもしれません。
傷が開いた状態のままでは元のなめらかな表面には戻らず、凸凹が残ってしまう恐れがあります。粘膜の形を整えるためにも、きれいに縫合しなおした方がよいでしょう。筋肉をつなぐ手術も必要になるかもしれません。また、縫合の際は必ず麻酔を行います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
代
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女性
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2016年4月24日
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質問1
右顎下第一大臼歯についてお尋ねします。歯周ポケット7以上、虫歯とのことです。この大臼歯を二等分にして、最初の根を残して半分は抜くとのことです。
出来上がりはどうなるでしょうか。メリット、デメリットを教えてください。噛み合わせは大丈夫でしょうか。術後は安定するのでしょうか。現在第一大臼歯はグラグラしていないのですが。よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
虫歯が歯肉下方の深い位置にまで進行しているようですね。このような場合は抜歯後の根の部分が短くて薄いため、噛む力に耐えられるだけの強度を備えていません。また、歯肉下部まで詰め物や被せ物を入れると、治療後に清潔な状態を保つことが困難となります。
上記の理由により、歯肉縁下深くまで虫歯が進行した場合は抜歯が必要となります。歯周ポケットが7㎜以上と歯周病が深部まで進行している点からも、保存が難しい状態であると推察します。
問題の歯である下顎第一臼歯は根が前後に分かれているため、前か後ろのいずれかの歯に深刻な問題があったとしても、一方の根は比較的問題が少ない場合もあります。その場合は歯を真ん中から前後に分割して悪い方のみを抜き、良い方は残すことが可能です。この治療法をヘミセクションと言います。
ヘミセクション後に残った根は隣歯と連結してブリッジを被せることにより、半分歯が無くなった空洞をなくすことが可能です。抜歯では不可能ですが、半分残すことによりブリッジで元のように噛める状態を復元することができます。
ヘミセクションの利点は負担を最小限に抑え、可能な限り自分の歯を残せる点ですが、残った根が元の半分しかないため、通常の歯と比べると弱いという欠点もあります。また、歯ぎしりや食いしばりの癖があると根が割れてしまう場合があることから、ヘミセクションで残した根にはどうしても不安が残ります。
上記の問題を避け、ヘミセクションを行わずに抜歯すると歯は無くなってしまいますが、弱い部分をなくすことは可能です。
抜歯後はそのままにしておく、入れ歯を使用する、前後の歯を削ってブリッジを被せるの3つの選択肢があります。いずれの方法にも一長一短がありますが、いずれを選択しても第1大臼歯の前後に加わる負担が大きくなる点は避けられません。
前後の歯にかかる負担を抑えることができる唯一の方法は、インプラントを入れて噛めるようにすることですが、保険が適応されないため治療費は高くなります。以上の点を考慮のうえ、ご検討されることをお勧めします。
質問2
有難うございました。長いメールでしたが 何回か読みヘミセクションとは検索画面で色つき画像を見て成程と思いました。大臼歯を二つに分けて半分ペンチのような道具で抜かれるのは怖いです。もしレントゲンで根が映らなくてきずがあった場合は又、半分も抜くのでしょうか。
歯医者さんから第一大臼歯を二つに分け、手前の根だけを残し半分は抜くと言われました。ポケット7以上、虫歯と聞きました。歯は低くして根幹治療してある歯です。延命処置で半分だけ抜くのであれば、一本抜いた方が痛い思いは一回ですむと思いました。
右上顎の繊維腫の手術を二年前にしていますが、予後の痛みの時も樋口先生から長いメールをいただき有難うございました。高齢ですのでしばらく三か月休憩することにしました。有難うございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2016年4月14日 |
【相談者】2016年4月14日 tarokunkun
質問
38才女です。奥歯があたる頬の右側の内側部分、もともと少しぷくっとでているところが(耳下腺管開口部?)少しぷくっとでているところが食事をするとすぐ大きくプクっと膨れます。食後は2分もすればきれいに治ります。またお菓子などを食べるとまた膨れまた戻ります。右側だけで痛みはありません。
きずいたのはおとついです。口内炎でもありません。この部分に唾液が詰まってるかんじで気になります・・・悪いものではないでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
頬粘膜に発生する悪性腫瘍には扁平上皮癌、線様嚢胞癌、脂肪肉腫、悪性黒色腫などがあります。ただし通常、悪性腫瘍は大きくなる一方で小さくなることはありません。短時間で元に戻るということから判断すると、悪性腫瘍ではないと推察します。
この部分に唾液が詰まっていると感じられているようですが、実際は唾液が詰まるのではなく、唾液が通る管(導管)の内部が細くなり、唾液が流れにくくなっているのです。導管内部にできた唾石が唾液の流れを妨げることにより、唾液が途中で溜まってふくれている可能性もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2016年4月10日 |

【相談者】2016年4月10日 ひら
質問
一年半前から舌、上顎に痛みがありますが原因がわからずに困っています。現在、「口腔内灼熱症候群」と診断されて口腔外科、精神科、漢方内科に通院しています。しかしMRIでは左の耳下腺が詰まっていて「この治療をすればよくなりませんか?」と口腔外科の先生に言っても「他の唾液腺が正常なので耳下腺を治してもよくならない。」といわれました。
薬は精神科から精神安定剤(リボトリール)とうつ病の薬(リフレックス)、漢方内科から血液の循環をよくしたり、不安を和らげる作用の煎じ薬が処方されていますが全く改善しません。口が痛くなった時に何か大きなストレスを感じる環境にいたわけでもなく、痛みの原因は心因的なものと言われても納得できません。
唾液分泌量検査では量は少なく、口が乾く感じもあります。本当に耳下腺の詰まりは関係ないのでしょうか。ちなみに血液検査、CT、シェーグレン、亜鉛・ビタミン不足、ホルモンバランス、ヨウレン菌、金属アレルギー、帯状疱疹、糖尿病などの検査では異常はみつかりませんでした。ガムを噛むとやや痛みが落ち着くことがあります。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口腔灼熱症候群は粘膜の問題ではなく、神経が誤って脳に痛みを伝える病気であるとされています。多くの検査によりこの診断名が付いた場合は、痛みの主な原因はドライマウスではないと判断されたのでしょう。従って、左耳下腺の詰まりを何らかの方法によって改善できたとしても、残念ながら痛みが完全に消失する可能性は低いといえます。
ガムを噛むとやや痛みが落ち着くという点に関しては、幾つかの原因が考えられます。
まずは、ガムを噛むことにより唾液の分泌が促進されて口の中が潤い、結果として痛みが軽減したケースです。ドライマウスは痛みの主な原因でないとはいえ、多少は痛みに関与しているのかもしれません。そうであれば、口の中の潤いを保つためのケアが有効となります。
次に食いしばりを抑え、舌に対する刺激が軽減したケースです。食いしばりにより舌が歯に強く押し付けられるため、舌の痛みにも関与する場合がありますが、ガムを噛むことで舌への刺激が軽くなるのです。食いしばりの問題であれば、食いしばらないように注意することにより改善が期待できます。夜間の歯ぎしりに対しては、ナイトガードというマウスピースのような装置を作成することで対応できます。
また、カンジダ菌というカビの検査を行っていないようですが、カンジダ症が痛みに関係している可能性もあるため、一度調べてみる必要があります。
最初に述べた通り、口腔灼熱症候群は神経の異常により生じるとされ、治療法として抗うつ薬や抗けいれん薬が有効です。既にこれらの薬を使用されているようですが、組み合わせや量を再度検討されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2016年3月31日 |
【相談者】2016年3月31日 ryoryo
質問
舌の右の真ん中にしこりがあり、耳鼻咽喉科口腔外科受診するも触診だけで悪いものではないほっておいて大丈夫との事検査などいらないのでしょうか?触診だけで悪性良性との違いが分かるものですか
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌のしこりは腫瘍の可能性があります。腫瘍には良性と悪性があり、そのいずれの可能性もあります。他にのう胞や化膿性肉芽腫、異物の迷入、慢性的に続く咬傷も考えられます。
耳鼻咽喉科で視診と触診を受けた結果、悪性腫瘍ではないと判断されたのですね。経験を積んだ医師であれば信頼してよいでしょう。
それでもご心配であれば、しこりの部分を切り取って調べる病理組織検査を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2016年3月23日 |
【相談者】2016年3月23日 KM
質問
舌の奥の方の上部に白く大きな突起が左右共に2から3個ずつ出来ていて、食べ物に依ってはしみたり、味がわからなかったりします。癌では無いかと心配です。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液のう胞とは口唇や舌下面などにある唾液腺や唾液腺の導管が傷つき、周囲に漏れ出して溜まった唾液で粘膜が風船のように膨らんだものです。つぶれて中の唾液が流出すると一度しぼみますが、唾液の漏れが続くと再び粘膜が膨らみ、のう胞が再発します。口唇の粘液のう胞は粘膜を切開してのう胞を摘出する際、傷ついた小唾液腺も一緒に摘出することにより、再発を防止することができます。
粘液のう胞の摘出術は比較的短時間で終わり、手術のダメージも大きくはありません。病院の都合にもよりますが、受診当日に手術を受けられる可能性もあるでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2016年3月2日 |
【相談者】2016年3月23日 TA
質問
今年にはいってから唇の裏に水泡ができてはつぶれが続いており、今月にはいってから白くつぶれなくなりこまっております。粘液嚢胞?なのかなとネットで症状の写真をみて思っております。もしこの症状なら診察にいって即日手術となるのでしょうか?よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の上面、すなわち舌背の後方には「有郭乳頭」という小さな突起が横一列に並んでいますが、この部分であれば正常な組織であり、癌ではありません。ただし有郭乳頭とは別の突起が生じている場合は、腫瘍や癌の可能性を否定できないため、その部分を切り取って病理組織検査を行う必要があります。
食べ物がしみる、味がわからないという症状については舌炎やドライマウス、舌痛症、味覚障害などの可能性が考えられるため、別件として調べる必要があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2016年2月26日 |
【相談者】2016年2月26日 こっこ
質問
はじめまして。以前から気になる症状があるんですが、悩んでいたところこちらの相談室を見つけ、問い合わせをさせて頂きます。
前から寝起きや気が付いた時に歯の食いしばりをしている気がしていたのですが、ここ最近、歯を強く噛みしめている状態で目が覚めます。寝起きから長い時で半日以上、頬骨の辺りに鈍い筋肉痛のような感覚があります。起きている時も意識していないと上下の歯をしっかり噛みしめてしまい、頬骨とエラの辺りに筋肉痛に似た変な感覚があります。
見た目も子どもの頃と比べて明らかに頬骨やエラが出っ張り、顔が四角く大きくなっており、大変気になっています。病院に行くべきか悩んでいるのです上記の症状は口腔外科で診察、治療して頂けるのでしょうか?お答え頂けると助かります。よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
就寝中の歯ぎしりと日中の食いしばりは、ともに筋肉を疲労させ、凝りや痛みを引き起こします。この状態が持続すると筋肉や骨が発達して肥大し、エラが張って四角い顔になるでしょう。
夜間の歯ぎしりに対してはスプリント(ナイトガード)というマウスピースのような装置が有効で、使用することにより筋肉への負担が軽くなります。
一方、日中の食いしばりに対しては食いしばらないよう注意することが肝心で、上下の歯を接触させてはいけません。たとえ強い力で食いしばっていなくても、上下の歯を長時間接触させていると筋肉は疲労していきます。このような癖を「上下歯列接触痛(TCH)」といい、改善するための訓練法もあります。
スプリントの作製やTCHへ対応などは、口腔外科へご相談下さい。