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年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2012年4月2日 |
【相談者】2012年4月2日 男性 M
質問1
こんばんは。初めて相談させていただきます。よろしくお願いいたします。2週間程前から下の内側の歯茎より下の口の底の部分の左右、唇の裏、舌の裏から横にかけて腫れて痛みが続いています。首のリンパ腺も腫れています。その間、耳鼻咽喉科でヘルペス、皮膚科でカンジダと診断されたのですが、どちらも違う様で、症状は治まりません。現在皮膚科で炎症を抑える塗り薬をつけています。
現在の症状は、口の底の部分の左右は、部分的にボコっと盛り上がって硬く、表面はただれていて、舌の横と歯茎はただれています。このような症状から考えられる病気は何があるでしょうか?よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
口腔粘膜が荒れる病気としてはヘルペス性口内炎、帯状疱疹、多形性浸出性紅斑、天疱疹、頬天疱疹、懐死性潰瘍性口内炎、水癌などがあります。水癌は癌ではなく、細菌感染により粘膜や筋肉などに潰瘍が生じる病気です。
これらの原因はウイルスや細菌の感染、アレルギー、自己免疫疾患とさまざまで、症状も水泡ができて破れびらんが生じるもの、びらん、潰瘍壊死、壊瘍が生じるものなどがあります。
また、両側の口底部が腫れていることから、ドライマウスによる唾液腺炎が併発している可能性もあります。糖尿病や自己免疫疾患、低栄養状態、エイズ、癌、肝硬変、腎不全、ステロイド剤や免疫抑制剤の服用などがある場合、口腔粘膜の症状が悪化しやすくなります。
どのような症状でいかなる原因が疑われるのかについては、実際に診察をした医師でないと判断できません。既に治療を受けられているのですから、効果がみられないことを担当医に伝えるとよいでしょう。その点を考慮のうえ、今後の検査や治療法を具体的に検討していただけると思います。
【相談者】2012年4月3日 男性 M
質問2
早々の返信ありがとうございました。再度ご相談があるのです。よろしくお願いいたします。現在、デキサルチンという薬をつけて様子を見ている状態です。口角が切れて唇も荒れていたようですが、その薬で唇のほうはだいぶ良くなってきました。
回答の中にあったステロイド剤の服用などで口腔粘膜が悪化しやすくなるとの事でしたが、一年程前まで、円形脱毛症の為に、かなり強いステロイド剤を約2年程服用していた事があります。その薬の影響は考えられますか?服用を止めてから一年程たちますが、どうでしょうか?よろしくお願いいたします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
ステロイド剤の服用終了後1年が経過していることから、その影響はないと考えます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年3月30日 |
【相談者】2012年3月30日 女性 K
質問1
1か月ほど前、下唇に水膨れのような物が出来、歯科に行ったところ「粘性のう胞」と診断され、レーザーで摘出してもらいました。経過は良く、安心していたのですが、また最近にになって、以前と同じところ(のような気がしますが)にまたのう胞が出来ました。かかっている、歯科の先生は様子をみようとおっしゃっていますが、気になります。痛みはなく、5ミリ程度なのですが、心配になります。このように再発することはあるのでしょうか?大学病院にあるような口腔外科にかかるべきなのでしょうか。お手数をおかけしますが、ご回答頂けるとたすかります。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液のう胞は唾液が流れ出す管(導管)が傷つき、唾液が周囲に漏れ出して風船のように膨れる病気です。下唇の粘膜には小唾液腺(口唇腺)が多数あるため、粘膜を噛むと傷つき、粘液のう胞ができやすいのです。
粘液のう胞は自然に治るものではなく、摘出する必要があります。傷ついた口腔腺を残してのう胞だけを摘出すると唾液の漏れが続き、のう胞が再発してしまうからです。レーザーを当ててのう胞を焼き切る(焼灼する)治療を受けられ、口唇腺からの唾液の漏れが続いているようですが、口唇腺も含めてのう胞を摘出する必要があると考えます。
担当の先生が手術できない場合は、できる先生を紹介してもらいましょう。大学病院の口腔外科であれば当然手術は可能ですが、特別な準備を必要としない手術なので、歯科や耳鼻咽喉科でも対応できるはずです。
【相談者】2012年3月31日 女性 K
質問2
お忙しいところ、早速ご回答ありがとうございました。担当の先生に相談してみようと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年3月20日 |
【相談者】2012年3月20日 女性 YS
質問
中学1年→蓄膿症手術左右
35歳→数年歯が痛く治療してると、ある日左歯茎に膨らみができ→総合病院口腔外科で術後性上顎洞のう胞と言われ即手術
48歳→左ほおに痛み(歯痛あり)総合病院口腔外科に行く→レントゲン、CTも痛くなるのう胞はないと言われる。上顎洞は白いが、水のう胞で痛くなるわけがないと言われる。こんなに痛いのに、「痛くなる原因なし」と言われ、「むしろ歯を抜いたほうがいい」と言われる。歯茎も腫れていないし、硬いものも噛めるのに??
すぐに、総合病院の耳鼻科に行くと、レントゲン、CT MRIを見て「即手術」と決まった。膿性ではない、水のう胞って、CTとかでわかるのですか?また、膿んでいなかったら痛くないのですか?耳鼻科では、抗生物質はききません。痛み止めですと言われ、処方され、手術の日程はまだ決まっていません。
毎日、シクシクと歯痛、頬痛です。特に疲れると、痛みどめ(ロキソニン)を飲まなくては辛いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
蓄膿症すなわち副鼻腔炎の手術から10~20年経過後、術後性上顎のう胞が生じるケースがありますが、22~23年後にのう胞摘出術を受けられたようですね。
さて現在の頬部の痛みは、のう胞が再発して感染が加わったことによる痛みの可能性があります。抗生物質は上顎洞内の感染巣部に到達するのが難しいと予測されるため、「ききません」と言われたのではないでしょうか。消炎鎮痛剤のロキソニンが効くことから、やはり感染が生じていると考えられます。今後、再びのう胞摘出術を行う予定はないのでしょうか。
口腔外科では水のう胞と言われたということですが、おそらく「粘液貯留のう胞」を指していると考えられます。確かにその場合は痛みがなく、手術で取り除く必要はありませんが、CTで粘液貯留のう胞なのか術後性上顎のう胞なのかを見分けるのは困難です。また、内部に溜まっているのが膿なのか、粘液や水なのかを見分けることも同様に難しいでしょう。また、手術を繰り返したことによる末梢性神経障害性疼痛の可能性も考えられますが、その場合はロキソニンが効かないため該当しないと考えます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年3月13日 |
【相談者】2012年3月13日 女性 Y
質問1
一か月程前から舌がぴりぴりして内側の歯茎と頬の内側がはれているような感覚。口角が荒れてかゆみがある。口の中がしょっぱい感じ。とにかく、口の中が腫れてる感じで辛い。アレルギー鼻炎の薬とシミに効くトランサミンなどビタミン剤を飲んでいます。
内科と口腔外科のある歯科にいきましたがストレスからの舌炎だといわれとくに薬はもらってません。市販の口内炎に効くビタミン剤をのんでいます。ほっといて治りますか?最近顎の下を触ると少し痛みなんかしこりっぽいものがあるきがします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の中に多くの症状が現れていますが、それぞれについて幾つかの病気の可能性があります。
舌がぴりぴりする舌痛症、舌炎、口腔カンジダ症、貧血が考えられます。
歯茎と頬粘膜の腫れ歯周炎、扁平苔癖、口内炎が考えられます。
口角の荒れ口角炎でしょう。
口に中がしょっぱい味覚障害でしょう。
顎の下の痛みとしこり顎下リンパ腺炎、顎下唾液腺炎、筋痛が考えられます。
全体の症状と関連がある問題として、ドライマウス、くいしばり、亜鉛不足、ストレス、自律神経失調症、うつ病、アレルギーが関係することがあります。放っておいて治ることもあるでしょうが、改善しない場合や悪化する場合もあります。
【相談者】2012年3月14日 女性 Y
質問2
お返事ありがとうございます。たくさんの病名に落ち込みましたが、亜鉛を昨日から飲んでみました。気のせいか少し口のなかがましになったきがします。もう少し様子を見てみます。"
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2012年3月9日 |
【相談者】2012年3月9日 男性 SK
質問
半年ほど前から食事の最中よく耳の下辺りが腫れるような症状が出始めました。ただ毎回そのような症状が出る訳ではなかったのでそのまま放置してました。その後口の中(左側の頬)に黒い血豆のような出来物ができました。そのころから耳の下の腫れる感じや痛みは食事の際、慢性的になり始めその後、その血豆のような出来物が潰れた箇所から耳の横の腫れてる箇所を押すと透明な液体が出てくるようになりました。
最近では口の中の液が出てくる箇所も口内炎に似たような痛みも出始めた為、数日前に歯科医の先生に診ていただいたのですがやはり口内炎でしょうとの診断で軟膏を処方してもらい暫く様子を見ましょうということでした。確かに軟膏を塗り始めると痛みこそ和らぎましたが相変わらず耳のした辺りの腫れる感じと透明の液体は出てくる状況です。
単なる口内炎とは思えないので何かアドバイスがあれば教えてください。宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳の下部分には皮膚や唾液腺(耳下腺)、筋肉(広頸筋、顎二腹筋、胸鎖乳突筋)、骨(下顎骨舌骨、頸椎)、リンパ節、血管(頸動脈、頚静脈)、咽頭がありますが、これらの部分が腫れるとすれば組織のどこかに炎症が生じていると考えられます。のう胞や腫瘍があるのかもしれませんし、筋肉が凝っている可能性もあります。
また、口の中の出来物は内部に唾液が溜まった粘液のう胞、液体が出てくることから唾液?や膿瘍からの排膿、あるいは頬粘膜にある唾液の出口すなわち耳下腺乳頭も考えられます。上記で可能性が一番高いのは耳下腺に細菌感染が生じて炎症が起こり、痛みを感じたり腫れたりしていると唾石や口腔乾燥、また腫瘍などがあると感染しやすくなります。
口の中の出来物は頬粘膜の耳下腺乳頭付近にできた口内炎や血腫、膿瘍のいずれかではないでしょうか。耳下腺乳頭から唾液が出ていること自体は正常な現象であり、何ら問題はありません。
耳下腺の検査方法には細菌検査、唾液検査、耳下腺透影、超音波断層撮影、CT、MRI、唾液腺シンチグラフィーなどがあります。一度耳鼻咽喉科や口腔外科を受診し、耳の下の痛みや腫れの原因が耳下腺の問題なのかどうか、耳下腺がどのような状況にあるのかについて検査を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2012年3月7日 |
【相談者】2012年3月7日 男性
質問
はじめまして。昨年の12月ごろから 口腔内のどこからか唾液が湧き出てきて仕事に差し障る状態になりました(そのため30年吸っていたたばこをやめました)。近くの口腔外科に診察にいっても異常なしといわれ相手にされませんでした。でも口の中に唾液とともに何かわきでてきて歯にくっつくのです(上あごの真ん中に特に集中している)
考えられることは、昨年6月ごろ水虫のため皮膚科にゆきチガソンを処方されそれから味覚障害になったということです(8月末にはチガソンはやめた)。薬害と考えるべきでしょうか。このままどうすればいいか途方にくれております。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
チガソンは皮膚が角質化して固くなった部分を剥がし、正常な表皮を再形成するための薬で、副作用として口が渇いたり口腔粘膜が荒れる場合があるため、味覚障害はそのため生じたのかもしれません。
さて、現在気にされている「唾液が湧き出てくる」症状と、チガソンが関係しているか否かといえば、おそらく関係ないでしょう。副作用であればチガソンの服用中に出るはずですが、服用期間と症状出現の時期が一致しないからです。
また、唾液の問題については唾液分泌過多(流涎症)、ドライマウス、口腔異常感症、口腔セネストパチーなどの病名が考えられますが、口腔粘膜や唾液に異常があるかどうかで治療法が大きく分かれます。従って、耳鼻咽喉科や口腔外科を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年2月29日 |
【相談者】2012年2月29日 女性
質問
今年に入りよく舌に塩分だけが残っているような感じがして、最近は常に舌が塩っぽく感じます。耳鼻咽喉科で診察(舌を見るだけ)を受けましたが、『特に舌に異常はないので原因はわからない』との診断でした。サイトで味覚異常は亜鉛不足とあったので亜鉛のサプリを10日ほど飲んでいますが、最近は舌や口の中が苦くなってきており、何を食べても美味しくなく舌もほんの少しひりひりする感じでとても不安です。どのような病院でみてもらったらいいのか、亜鉛のサプリは飲まない方がいいのか、治るのか教えて下さい。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
味覚障害と舌痛症が生じているようですね。亜鉛が不足すると粘膜の傷の修復が遅れ、味覚が変わったり舌がひりひりする場合がありますが、亜鉛が不足しているかどうかは、血液検査をすればある程度は見当がつくものです。
口が乾く病気であるドライマウスの場合もまた、味覚の変化や舌のひりひり感が生じるケースがありますが、安静時唾液分泌量や刺激時唾液分泌量を測定すればドライマウスの有無がある程度は確認できます。
他にも頭蓋内の病変や糖尿病、ストレス、うつ病、薬の副作用などでもこのような症状が生じる可能性があります。
従って、これらについて診察を受けられる耳鼻咽喉科や口腔外科、内科を探して受診されるとよいでしょう。また、亜鉛について血液検査を受けるまでの間はサプリメントの服用を継続しても問題はありません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2012年2月28日 |
【相談者】2012年2月28日 女性
質問1
粘膜表皮癌になり3回の手術を受けました。1998年が最初でそれから2006年、2011年です。今回は高悪性度のもので左頬の一部と下顎骨筋突起の3分の2を切除。一応全摘できましたがまた出来るのではと不安で一杯です。代替療法のお勧めがありますか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
左側耳下腺に粘表皮癌が生じ、耳下腺を含めた切除後も2度再発し、切除範囲が拡がっていったのでしょう。粘表皮癌は比較的悪性度が低くおとなしい癌ですが、悪性度の高い一部分が周辺に潜んでいたために再発したのでしょう。二度の再発で性質が変化し、再発や転移の恐れが高まっている状況であると推測します。
再発や転移を防ぐために放射線照射や抗癌剤を用いた化学療法を併用する場合がありますが、これらの治療は免疫力を低下させ、かえって再発や転移を生じやすくする懸念も持たれます。一方、免疫力を高めるための代替療法は幾つもありますが、その基本は不規則な生活を改めて抵抗力を高めることです。つまり、規則正しい生活(早寝早起き)を行いながら暴飲暴食を避け、玄米菜食を意識的に取り入れることなどをいいます。また、原則としてタバコは厳禁、飲食量は控えめにし、適度な運動を心がけましょう。
その他、免疫療法や運動療法、食事療法、温熱療法、漢方薬、鍼や灸、民間薬などの代替療法があります。私は大学院時代にピシバニールという薬を用いた免疫療法を研究し、患者さんに投与していましたし、温熱療法やキラー細胞を点滴する免疫療法を研究している同僚もいました。漢方薬では紅豆杉や雪南白薬、田七人参などが癌に対して用いられるケースがあります。
このように代替療法は多種多様にありますが、効果が科学的に証明されているものはほとんどありません。中にはかえって寿命を短くする危険性が潜むものもあるので、どの方法を試してみるかについては担当の先生とよく相談されることをお勧めします。
【相談者】2012年6月2日 女性
質問2
粘表皮癌で先日相談した者です。回答ありがとうございます。再発と転移が強まる細胞に変異したものとの事何か対策を考えたいです。でもし又できてしまったら治療法として重粒子線治療や陽子線治療が可能かどうか教えて下さい。顔面にメスを入れたくないので。再発でも大丈夫ですか?
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
再発や転移により手術で癌を取り除くことが難しい場合は、抗癌剤による化学療法や放射線治療が残された方法となります。放射線治療の効果が十分でない場合は、最後の手段として重粒子線治療や陽子線治療がありますが、残念ながら重粒子線治療を受けられる治療施設はほとんどありません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2012年2月26日 |
【相談者】2012年2月26日 男性
質問
初めまして。51歳の会社員です。6年前から口の動きが変になり、話しにくくなりました。また、2年前の4月末に左側上顎洞ののう胞摘出手術を行いました。その頃から左目の視神経に違和感を感じ、今でも左側はピリピリします。(痛みはありません。)最近は、話難く、食事も食べ難く、唇を噛んだり、頬の内側を噛んだりする事があります。特に左側だけに違和感を感じます。舌の動きも固定化する事が出来なく、意識すればするほど、口を動かしてしまいます。
歯医者や神経内科に行っても特に異常はないという事です。精神的なものでしょうという事です。また、頚椎椎間板ヘルニアですので、肩と首に定期的にブロック注射をうっています。仕事はIT関連の営業職です。結構忙しく、全国を出張で飛び回っております。今回、先生のHPを見て、まさに私の症状を理解して頂けるのではないかと思いまして、ご相談させて頂く次第です。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎洞に生じたのう胞が上顎洞の上辺に接すると摘出術後、眼に影響が出る場合があります。原因は、のう胞で破壊された骨を摘出することによって眼球の位置が下がり、物が二重に見える可能性があるためです。
ただし、口の中の症状はこの手術とは恐らく無関係で、別の原因があると推測します。「意識すればするほど、口を動かす」という状態は不随意運動と考えられ、原因として頭蓋内の病気や薬の副作用などが挙げられますが、神経内科で異常なしという結果から、不随意運動ではなく、単に口が動くような感覚があるだけなのかもしれません。
「話難く」という状態も、神経内科的な病気があって構音障害が生じているのではなく、単に話しにくいような感覚があるだけなのかもしれません。
いずれにしても確認できる異常が何も見当たらないことから、病名としては「口腔異常感症」に該当するでしょう。その場合は、抗うつ剤などによる薬物治療や感覚を改善するための機能療法などが有効です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
男性 |
2012年2月23日 |
【相談者】2012年2月23日 男性 K
質問
歯の治療のため、歯科医院でレントゲンを撮ると偶然、下顎の左の第二小臼歯の下に直径0.8~1㎝ほどの腫瘍が見つかりました。心配になり、大きい病院でCTを撮ってみると全身麻酔をして頬っぺたと歯の間から切らないと腫瘍が取れないそうなのですが、この手術のときに多少、顎を削るかもしれないのですが、おそらく、この腫瘍ができたころから、オトガイが突出しました。なのでこの手術を受けるときにオトガイ短縮手術も頼めばしてもらえるものなのでしょうか。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下顎骨腫瘍あるいは下顎骨のう胞が発見されたようですね。いずれの場合も手術で取り除く必要があるため、頬側歯槽粘膜を切開し病巣にアプローチする運びとなったのでしょう。
この腫瘍が原因でオトガイが突出したとお考えのようですが、それについては疑問です。臼歯部の顎骨病変が大きくなった場合、左側下顎面が突出することがあっても前方のオトガイが突出することにはならないからです。病変のため噛み合わせに変化が生じ、結果として下顎が前方に移動したのでしょうか。その場合であればオトガイの短縮ではなく、噛み合わせの修正や下顎の位置を後方に移動させる必要があります。
何が原因でオトガイが突出してきたかをはっきりさせたうえで、対応について検討されることをお勧めします。