年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2012年6月24日 |
【相談者】2012年6月24日 女性 S
質問
エラ整形の質問なんですが、オトガイ神経?を傷つけてしまった場合、筋肉が動きづらく喋ると片方の下唇が動かない事があるそうなのですが、エラがなくなっても唇に支障が残るのも心配です。このケースは麻痺と唇、両方とも治るのですか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
エラの部分を下顎角といい、くいしばり癖があるとこの部分の骨と筋肉が大きく発達してエラが張ったような顔貌になります。悪化を防ぐためには、くいしばりや歯ぎしりへの対応が必要となります。
一度下顎角が大きくなると、骨を削り取る手術をする以外に改善する方法はありません。ただし下顎骨の下半分には下歯槽神経が走行しているため、骨を削る際に神経の部分までを削ると傷ついてしまいます。従って、手術の際には下歯槽神経を傷つけないように骨を削る必要があるのです。
残念ながら傷ついてしまった場合は、下顎全体の感覚に麻痺が生じます。下歯槽神経の先はオトガイ神経という名に変わって下唇に分布しますが、麻痺は感覚(知覚)の麻痺であって下唇が動かなくなるわけではありません。
下唇の動きを司るのは顔面神経の下顎縁枝です。エラの手術時、下顎の後方から下方にかけての皮膚を切開する際には、この神経を傷つけないように切開する部分を決める必要があります。
いずれの神経も傷つけないように注意すれば、麻痺が生じることはありませんが、万一神経が傷ついてしまった場合は、感覚や運動の麻痺が残る可能性があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年6月21日 |
【相談者】2012年6月21日 女性 S
質問1
もうすぐ7歳になる息子です。3月に舌の先に水疱が出来て、近所の口腔外科に行った所『粘液のう胞』と診断され水疱を切除しました。しかし、また水疱が出来てしまいやはり先日、水疱を切除しました。息子も舌への局部麻酔が恐怖なのと不安なのとで泣き喚く中、羽交い絞めのように切除されるのを見て親子不信感になってしまいました。また局部麻酔と同時に切除だったので麻酔がまだきいていない中の手術だったのかと思うと震えがきます。
粘液のう胞は下唇が多いと書いてあるのを良く見るのですが、舌の先もありますか?息子は1歳位の時から寝るたびに血が出るほど舌を噛む子でした。舌でも、のう胞と小唾液腺を取らないと再発の可能性が高いのですか?また切除するとなるととても不安でなりません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌尖部に粘液のう胞が生じ、摘出後に再発して再び摘出されたようですね。粘液のう胞は小唾液腺が傷つくことによって発症するため、傷ついた小唾液腺を同時摘出すれば再発することはありません。しかし、手術時の状況から小唾液腺を摘出できなかった可能性があり、その場合には再発のおそれがあるでしょう。
舌への麻酔には即効性があるため、すぐに手術を始めても痛みは感じないはずです。お子様にとっては痛みよりも恐怖感の方が強かったのでしょう。どうしても我慢できない場合には全身麻酔で摘出するケースもあります。
また、粘液のう胞は必ずしも摘出する必要はなく、手術に恐怖感がある場合はそのまま放置されてもよいと考えます。
【相談者】2012年6月25日 女性 S
質問2
わざわざご丁寧にメールをありがとうございました。はじめての事で戸惑う事ばかりで、とても心配で。そこの先生は粘液のう胞で出来た水疱はとった方が良いとの事だったので取ったのですが、今回も同じ様な切除だったので出来る可能性が高い気がします。
無理にとらなくても良いと聞き少し安心しました。今の所、再発はしていませんが様子を見てみようと思います。本当にお忙しい中わざわざありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年6月19日 |
【相談者】2012年6月19日 女性 H
質問
舌の事で相談させて下さい。4-5日前から舌のざらざら感と乾きなどを感じて見てみると、舌全体が赤くなってました。根元の方は白い部分が残ってます。
膀胱炎でクラビット錠という薬を飲んでから3日ほどしてなりましたが、関連はあるのでしょうか?あと4年ほど前からリウマチを発症し、普段より薬を何種類か飲んでます。
舌が赤くなるのは舌癌などでもあるようで不安です。内科などを受診しましたが、はっきりした答えはなく、どこで診てもらえばいいでしょうか?アドバイスして頂ければ幸いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌が赤くなってざらざら感がある、このような症状はドライマウスでよくみられる症状です。漢方では舌の赤みは「熱」や「水分不足」の際にみられるといわれていますが、該当するような体調の変化はありませんか。
クラビットはニューキノロン系の抗菌剤ですが、服用によって口の中の細菌の状態が変化し、舌に異変が生じたのかもしれません。確かに舌ガンの場合でも舌が赤くなる症状が出ますが、実際に診察してみないと何ともいえません。
従って、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年6月16日 |
【相談者】2012年6月16日 女性 H
質問
今年の一月に歯と顎に激痛が起こり、CT検査したところ、右側の6番の歯の下の下顎骨壊死と、病変が見つかりました。抗生物質の点滴で炎症を抑えてから、原因の歯を一度抜いて、病変を取り除き、再植していただきました。その後歯科でレントゲンを撮り、骨が出来てきていると言われましたが、時々少し痛みます。(我慢できる痛み)
このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?また、除去した病変は病理解剖したのかわかりません。癌の可能性はありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
状況から考えて「下顎骨壊死」ではなく「根尖病変」が生じていたと推測します。病変の除去と再植によって骨の再生が確認されているのであれば、経過は良好といえるでしょう。従って、痛みは別の問題から生じていると考えられます。
時々感じる痛みの原因としては、歯にかかる咬合力が過重な場合や歯周病、歯ぎしり、くいしばり、筋・筋膜痛、神経障害性疼痛などいろいろな可能性があるため、検査を受ける必要があります。また「病理解剖」とは死後に行う検査であり、「病理組織検査」が実施されたかどうかお尋ねのことと推察しますが、この検査はガンの可能性がある場合に行うもので、検査後その結果について当然説明があるはずです。説明がなかったとすれば、ガンの可能性がないため検査は行われなかったのでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性
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2012年6月6日 |
質問
数年前から下の親知らずのおくの歯ぐきを押すと(親知らずと歯ぐきの間から)薄黄色のどろっとした液がでます。痛みもまったくなく、何度か複数の歯医者にみて頂いたのですが特に何も言われませんでした。※食後に絞ると食べカスのようなものも出ます。
放置しておいても問題ないのでしょうか?ネットなどで検索するといろいろなことがかかれているので不安になり質問させていただきました。
回答
「淡黄色のどろっとした液」というのは、膿や炎症性浸出液であると考えられます。いずれも細菌感染により出てくる液体ですが、細菌感染が生じている場合は抜歯する必要があるでしょう。この状態が続けば、腫れたり痛んだりすることが予想されます。
一度、液体の正体や親知らず周辺の細菌感染の有無について、診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性
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2012年6月2日 |
質問1
1ヶ月ほど前から、歯茎に痛みを感じ、かかりつけの歯科医院で診察を受けました。その時は、最近による炎症との診断で歯に問題なしとの事でしたが、その後も歯茎(ヶ所はさまざま)が痛み鎮痛剤を飲むほどになっています。原因も分からず、何科を受診して良いのか判断出来ず困っています。何かアドバイスを頂けると・・と思いご相談させて頂きました。
回答1
歯肉に痛みを感じる原因としては歯周病や知覚過敏、虫歯、歯牙破折、詰め物やかぶせ物が合わない、あるいは外れかかっている場合などが考えられます。ただしこれらの問題が見当たらない場合は、下記のように歯とは別の問題が潜んでいる可能性があります。
- くいしばりや歯ぎしり
- 筋・筋膜痛
- 副鼻腔炎
- ヘルペスウイルスの感染
- 三叉神経痛
- 神経損傷から派生した神経障害性疼痛
- 狭心症
- 偏頭痛、群発頭痛
- ストレスなどからくる疼痛性障害
- うつ病、統合失調症
問題が歯にあるか否かにより治療法が全く異なるため、歯科か口腔外科を受診されることをお勧めします。
質問2
ご回答有難うございました。歯とは違った問題も想定して、まずは歯科等で治療(検査)をしてもらうよう勧めたいと思います。が、もうひとつ教えて下さい。歯科・口腔内科・口腔外科の区切りが分かりません。歯が痛くなれば・・歯医者さん・・が一般だと思うのですが、どのような違いがあるのですか?
また、患者としては受診先をどう決めれば良いのでしょうか?
回答2
歯や歯肉の痛みはもちろん歯科で取扱い、口腔外科や口腔内科は歯科の一分野となります。その中で虫歯や歯周病をはじめとする通常の歯の治療以外の診察や検査、治療、手術を専門的に行うのが口腔外科です。
また、口腔内科は口腔外科から分離して生まれた診療科目であり、手術以外の部分を担当しています。まずは歯科を受診し、必要に応じて口腔外科などを紹介してもらうとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年6月2日 |
【相談者】2012年6月2日 女性 M
質問
一月に第三子を出産いたしました。妊娠中から右下親不知から手前二本付近の歯茎が痛く、産後、特に痛みだしました。同時に、数年前よりあった、顎関節症の症状が、これまではカクカク音が鳴るだけだったのが、右耳下から顎にかけて痛みが出てくるようになりました。エラ下のリンパ付近に違和感があり、押すと圧迫痛のような感じがあります。
食いしばりの癖もあるため、歯科口腔外科で診てもらったところ、リンパの痛みではなく、食いしばりからくる筋肉の痛みだと言われ、顎関節症もあることから、マウスピースを作って、夜間、寝るときに装着しています。顎の痛みは少しマシになったのですが、いまだにリンパ付近は痛いです。歯茎も、良くないと思いいつも、ついつい舌でいじってしまいます。
口腔外科では、親不知には問題はないと言われています。また、三月に口唇ヘルペスになりましたが、それは関係しているのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口腔外科での診察からは、筋痛を主症状とする顎関節症I型が考えられます。従って、昼間も食いしばらないように注意したり、工夫をすることが必要です。また、ストレッチで筋肉の凝りをやわらげることも大切です。
これらの対処法についても口腔外科で相談されることをお勧めします。また、口唇ヘルペスは関係ないでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年6月2日 |
【相談者】2012年6月2日 女性 N
質問
度々、口の中が熱いです。実は、2月初旬に性器ヘルペスに初感染し、熱が出ました。性器ヘルペスの初感染の症状は見た目にはおさまってます。でも、ほとんど常にお尻が痛い感じはあります。婦人科でヘルペスと口腔内の熱さは関係ないと言われました。でも、ヘルペス感染中、それ以降、口腔内が熱いのです。
ヘルペスと関連はないのですか?これはどういう病気ですか?原因は何が考えられますか?放置していいですか?口腔外科?を受診したらいいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
性器ヘルペスに続き口腔粘膜に同様の症状が出る場合には、水泡や潰瘍などが現れるはずです。単に口の中が熱いという症状の場合は、ヘルペスではないと考えられます。
口に中が熱くなる原因としてはドライマウスが疑われ、漢方では胃からの熱である「胃熱」や体を冷ます「陰」が不足した陰虚の状態、とりわけ「肺陰虚」の可能性が高いといえます。
まずは口腔外科や耳鼻咽喉科でドライマウスとヘルペスの有無について診察を受けたうえで、漢方薬について相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年5月31日 |
【相談者】2012年5月31日 女性 T
質問
5歳の男の子のことで質問です。大学病院の口腔外科で唾液腺腫瘍の診断を受けました。小さいので全身麻酔下で切除の説明を受けましたが、本人も噛み癖があるため、術後にばい菌が入るのを心配し、しばらく経過観察となりました。説明の時に思いついたことしか質問できなかったので、以下2点のことについてお聞きします。
1か月前にできものができたときはイクラ程の大きさでした。何度か傷がいき、白っぽかったり、透明っぽい中に血がたまった感じで、一度さわったら固い感じでした。しかし近くの小児科で紹介状をもらう頃にはその大きさも1/3程度になり、手のひらの豆がつぶれた感じの白っぽい跡になっていました。今回は手術を選択しませんでしたが、傷が小さいうちにしたほうがよいものですか。
就学前のため、MRワクチンやB型肝炎ワクチンを接種予定です。唾液腺腫瘍のある状態でワクチンをうけるのは大丈夫ですか。例えば唾液腺腫瘍のところがうんでるとかそのようなときは絶対だめですか。
この2点について教えてください。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「唾液腺腫瘍」がどこにできているのかが不明ですが、「腫瘍」であれば小さくなることはないため、唾液腺が傷ついて粘膜下に唾液が溜まる「粘液のう胞」の間違いではないでしょうか。
粘液のう胞は下唇粘膜に生じるケースが多く、腫瘤のように増殖して大きくなる病気ではありません。従って放置していても特に問題はないため、もう少し成長されてから局所麻酔下で摘出する方法もあります。
また、通常粘液のう胞の部分が感染して化膿することはないため、ワクチン接種の支障となることはありません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2012年5月30日 |
【相談者】2012年5月30日 男性 KM
質問1
10年ほど前に舌の上面前側に穴が開き出血しました。緊急診療所では舌腺が破けたので暫らく圧迫すれば直るが気になる様であれば縫合すればよいといわれました。その後も年に2、3回出血していましたが痛みもなかったので起こったときの対処で済ませていましたが、3年前ぐらいから出血の頻度が多くなり2年前に思い切って縫合手術しました。術後1年くらいはなんともなかったのですが今年に入りまた2,3カ月おきに出血します。根本的に直すことはできないのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
繰り返し出血するということは何らかの異常があるのでしょう。たとえば舌に血管腫や動静脈奇形がある場合は、表面が傷ついた際に出血します。2年前に受けた「縫合手術」がどのような手術であるか不明ですが、病変を摘出する必要があるのかもしれません。
また肝硬変や血友病、紫斑病などがあれば出血しやすくなりますが、このような病気の有無については血液検査で調べることができます。
【相談者】2012年6月1日 男性 KM
質問2
早速のご回答大変ありがとうございました。再度近隣の口腔外科を受診してみます。