年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2010年3月10日 |
【相談者】2010年3月10日 10代 女性 M
顎変形症とは噛み合わせの問題がさほどなければ適用されない病名なのでしょうか?
私は子供のころから下顎が周囲の人と比べて全体に未発達な感じで下顎が後退して見えることが強いコンプレックスでした。私は顎の後退で見た目的には不自然なほど顔が歪んでいるのですが、噛みあわせに問題があると言われたことはなく歯並びはいいほうです。食べ物の租借にも不都合を感じたことはあまりありません。
しかし、時折顎の開閉する部分の骨がごりごり(かくかく)言ったり顎が歪みやすかったりします。また口が若干閉じにくい感じもあり頤のあたりに梅干しのようなしわが出来やすいです。
私のような場合、顎変形症とは診断されないものなのでしょうか? 病名がはっきり診断されれば両親も歪みを治すことに納得してくれそうな気がするのですが、診断されなければ気にしすぎだと取り合ってもらえずに終わりそうで、かといって一人でわざわざ診察をしてもらいに病院に行くのも憚られ、またどこに行けばいいのかもわからず一人悩んでいる状態です。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「小顎症」または「小下顎症」という状態にあり、見た目と機能的な問題の両方が生じているようです。症状から判断すると顎変形症に相当すると思われますが、客観的にどの程度の歪みがあるのかは診察を行ったうえで担当医が判断することになります。
また、小顎症の場合は下顎骨骨切り術や下顎骨延長術などの外科的治療を受けることになりますが、矯正治療も同時に必要となります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
男性 |
2010年3月10日 |
【相談者】2010年3月10日 60代 男性 Y
2年程前から寒い季節になると上顎(のどちんこの手前付近)がヒリヒリする感じとなり、舌を押し当てると、強い痛みが数秒間続きます。表面上は腫れや炎症もなく、昨年1月頃近くの耳鼻咽喉科で診てもらいましたが、鼻の内部も含め、特に異常ないと言われました。しかし、最近また痛みがあり心配です。原因が分からずこのままでは悪化するのではないかと思っています。どうすれば良いかご相談致したくメールしました。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
軟口蓋の粘膜に痛みが生じているようですが、腫瘍や感染、外傷などは耳鼻咽喉科の診察によって否定されたということですね。また、入れ歯が粘膜を傷付けている可能性もないということですね。
今回のような症状は、唾液が少なくなって口が乾く「ドライマウス」の場合にしばしば出現します。ドライマウスになると粘膜が傷つきやすくなると同時に、治りにくくなります。一度、ドライマウスの有無について検査を受けられることをお勧めします。
ドライマウスになるとカンジダという真菌(カビ)が繁殖し、ヒリヒリと痛む場合があるため、カンジダ菌の検査も必要かもしれません。口腔カンジダ症に対しては抗真菌剤のうがい薬や内服薬が有効です。
また、ストレスなど心理的・社会的な要因で痛みが生じる場合もありますが、その場合はストレスへの対処や薬の服用が必要となります。
他に、まれなケースではありますが「舌咽神経痛」が原因で軟口蓋に瞬間的な強い痛みが生じることがあり、その場合は抗けいれん剤の内服が有効です。また、脳腫瘍などの脳内の異常で軟口蓋に症状が現れる場合もあるため、脳のCTやMRIで問題の有無を確認しておいた方がよいかもしれません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2010年3月8日 |
【相談者】2010年3月8日 50代 男性 M
はじめまして。さっそく質問させていただきます。数年前より口内左下奥に断続的な痛みがあり、最近は舌左わきにもやや痛みが出て、唾を飲むと喉にもかすかな痛みがあります。舌の表面にざらついた感じがあり舌を動かすとやや痛みます。常に頭痛がありめまいもあり、最近は悪寒を頻繁に感ずるようになりました。1年半ほど前に左下奥歯と親不知の間に感染があり、親不知を抜いたのですがどうもそのあたりから調子がすぐれません。
歯医者さんに診てもらったのですが左下奥歯の歯根あたりが問題があるのかどうかということでよくわかりません。どのようなものか、どういった診療を受ければよいのかお答えいただければ幸いです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
左下大臼歯自体に明確な問題がないことを前提としてお答えします。親知らずを抜いてから痛みが断続しているとのことから、親知らず周辺の神経損傷による持続性神経原性疼痛が考えられます。親知らずの歯の中にある「歯髄」という神経組織は抜歯によって切断されますが、通常は自然に治癒します。しかし、まれに痛みが続く場合があります。
また、他の可能性として筋・筋膜痛やストレスによる痛みも挙げられます。従って、口腔顔面痛を診察する医療機関を受診されることをお勧めします。
www.koku-naika.com/p447orofacialpain30.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2010年3月7日 |
【相談者】2010年3月7日 20代 女性 MM
ご質問させていただきます。父のことなのですが、口の奥、扁桃腺の左付け根あたりの血豆の様な黒いモノがあり、つばを飲み込んだりすると痛いそうです。母曰く、2年くらい前からあるが、こんなに大きくはなかったとのコトでした。今日、私がみた時はビックリするくらい大きかったです。直径2㎝~3㎝くらいはありそうでした。
病院に行って調べてもらってと言っても行かないと言います。どんな病気が考えられるか心配でしたので質問させて頂きます。よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘膜下で内出血して生じる血豆(血腫)は黒いできもの(腫瘤)ですが、しばらくすれば色も腫れもひいて治ってしまうものです。従って単なる血豆ではなく、他の病気のために表層で内出血して血豆ができているのかもしれません。考えられる可能性としては、次のようになります。
色素沈着症
悪性黒色腫
扁桃周囲膿瘍
肉芽腫中咽頭ガン
血管腫
血管腫以外の良性腫瘍
病変の大きさから、早期に診察を受けられることをお勧めします。
再発を防ぐために腫瘍だけでなく同時に周囲の骨も削除します。削除する骨の量を多くすればするほど再発しにくくなりますが、その分神経や歯が犠牲になることが多くなります。とにかく、再発を防ぐためには手術の際に大きく骨を削り周囲の歯を抜いてしまうことが有効です。
残念ながら手術以外の方法で再発を防ぐものはありません。悪性ではないので抗がん剤や放射線治療も役にたちません。漢方薬も再発を直接抑えることはないでしょう。結局、再発予防の有効策はないので、再発した時に確実に見つけて対処するというスタンスを取るしかありません。今後10年程度は定期的にエックス線写真を撮って監視していく必要があると思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2010年2月26日 |
【相談者】2010年2月26日 40代 女性 K
はじめて相談をさせて頂きます。3日ぐらい前だと思うのですが歯磨きをしていてつい力が入ってしまい前歯の下の歯茎(歯よりだいぶ下)にきつく歯ブラシがあたってしまいました。
思わず歯磨きを中断してしまうぐらい痛みがあったのですがそのうちに気にならなくなってそのままにしていましたが今日歯茎に違和感を感じて鏡で見てみると小さい(本当に小さい)できものができてしまっていました。
触ると少し痛みがあります。このままほっておいて問題はないでしょうか?何か薬を塗った方がいいですか?以前口内炎でもらったケナログ口腔用軟膏がありますが歯茎に塗っても大丈夫でしょうか?ご返答をお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯磨きで生じた傷が一度よくなったにもかかわらず、後になって痛み始めるということは、再び同様に傷つけない限りはないと思います。
メールをいただいた日に見つかったできものについては、傷以外の別の問題でしょう。その原因として、主に次の3点が考えられます。まずひとつめは、下顎の骨の表面にある凸凹状の小さな骨の膨らみができもののように見えることで、その場合は特に治療の必要はありません。
2つめは下顎前歯の虫歯が進行して根尖部病を形成し、内部で膿が溜まって歯肉が腫れている状態で、その場合は虫歯菌に汚染された歯の根をきれいにするための「歯内治療」が必要となります。
そして3つめとしては繊維腫や乳頭腫である可能性が考えられ、その場合は腫瘍を摘出する必要があります。また、「疣贅ガン」というイボ状のガンが生じるケースもあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2010年2月25日 |
【相談者】2010年2月25日 40代 男性 Y
このような場所があり感謝しています。口腔底の左に1cmほどの赤い腫れがあります。その近くの歯の付け根には口内炎があるので、口内炎による炎症だと思っていましたが、2週間たってもなかなか治りません。口腔底癌なのではと心配しています。赤い腫れには痛みはありません。また、口内炎と思われるものにもさほど痛みはありません。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘膜の表面に腫れと潰瘍がある状態なのでしょう。口内炎の中で最も多く見られる「アフタ性口内炎」の場合は、小さな円形の腫瘍が生じて周囲の粘膜が少し腫れて盛り上がるのですが、それに該当するかもしれませんね。
ただし、口内炎の場合は2週間も経過すれば治癒するため、それ以上続いているとしたらアフタ性口内炎以外の別の問題があるのかもしれません。また、ご心配されているように口底癌の場合も腫瘍形成による腫れと潰瘍が見られるため、癌の有無も含め診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2010年2月23日 |
【相談者】2010年2月23日 50代 男性 F
初めてメールをいたします。07年と09年に下の糸切り歯付近の歯茎に「歯原性角化のう胞」と診断され、摘出手術をしました。07年の術後から、下くちびるから顎にかけての神経がもどらないまま、09年の再発で現在も日常生活には支障はないのですが常に歯医者さんの麻酔後の様な感覚です。
お伺いしたいのは、担当医曰く「再発率50%で摘出手術しか方法はありません。原因、予防はありません。」との事です。しかし、何もしないで再発まで過ごすよりと思い、漢方薬、針などを試しています。「今度、再発した場合は抜歯も考えて下さい。」と言われています。再発を阻止する手立ては無いものでしょうか。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯原性角化のう胞は最近では「角化のう胞性歯腫瘍」という名に変わり、顎の骨にできる良性腫瘍とされています。この腫瘍は骨の中で風船のような袋状の病変がひとつでき徐々に大きくなっていきます。腫瘍の増大と同時に周囲の骨に浸潤して微小な病変ができるため、主病変を摘出しても周囲に病変が残ると再発するのです。
再発を防ぐために腫瘍だけでなく同時に周囲の骨も削除します。削除する骨の量を多くすればするほど再発しにくくなりますが、その分神経や歯が犠牲になることが多くなります。とにかく、再発を防ぐためには手術の際に大きく骨を削り周囲の歯を抜いてしまうことが有効です。
残念ながら手術以外の方法で再発を防ぐものはありません。悪性ではないので抗がん剤や放射線治療も役にたちません。漢方薬も再発を直接抑えることはないでしょう。結局、再発予防の有効策はないので、再発した時に確実に見つけて対処するというスタンスを取るしかありません。今後10年程度は定期的にエックス線写真を撮って監視していく必要があると思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2010年2月23日 |
【相談者】2010年2月23日 30代 女性 M
5才の息子の歯茎(前側)に、2年前から黒と青を混ぜたような色のしみ?が段々と広がっています。痛みや違和感はないようですが、今では直径4ミリ程度の大きさです。3カ月おきの検診の度、色も濃くなり大きくなってます。
かかりつけの先生は、『もしかすると乳歯が抜けるときにこのしみも一緒に無くなるかも・・。ただ、その後も大きくなったり痛みを伴うようだったら癌の疑いも・・。 今、組織検査をするのも可能だけど、麻酔して幹部を切るから5才の子に対してはちょっと可哀想かな・・ もし、しみが消えないようだったら検査してみよう』とおっしゃってます。
それで、主人がインターネットで調べたら 『もし悪性だとしたら、永久歯が生え変わる前に手術をすると、歯茎もきれいに再生される』と書かれたようで・・ もし悪性だとしたら、年齢に関係なく早くに処置したほうがいいのではないかと思うのですが・・・
黒色腫の疑いは大きいでしょうか・・
ご解答どうぞ宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
黒青色のしみのような部分は色素性母斑か悪性黒色腫のいずれかであるのでしょう。色素性母斑であれば放置しておいて特に問題ありませんが、悪性黒色腫であれば周囲の粘膜を含めて切除する必要があります。大きくなってきたといっても直径4mmと小さな病変なので、肉眼的にいずれであるか診断することは難しいと思います。従って、はっきりと確認するためには切除して病理組織検査を行なう必要があります。
悪性黒色腫は年齢が高くなるにつれて発生しやすく、小児にみられることは珍しいのですが、ないわけではありません。悪性黒色腫を放置することは大変危険なので、やはり切除した方がよいのではないかと考えます。病変がまだ小さいので周囲の粘膜を含めて切除しても大きな障害が残ることはないと思います。
5歳という年齢から考えて全身麻酔下で切除することもありますが、性格によっては局所麻酔下で切除できる場合もあります。
一度、大学病院や総合病院の口腔外科で手術の必要性や麻酔法について相談された方がよいと思います。 2年前からの写真などを付けて紹介してもらうようにかかりつけの先生に依頼されるとよいと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2010年2月20日 |
【相談者】2010年2月20日 50代 男性 KY
唇の裏側がしびれている感じで熱いものが食べられないほどなのですが…?今までに無い感じなのでメールしました。しびれる感じとは、抜歯するのに麻酔をしますが、その麻酔が切れるころのような感じです。宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
唇と書かれていますが、おそらく下唇のことでしょう。上唇の場合は外傷や病気がない限りそこだけが痺れることはなく、通常は目から下の顔面の皮膚まで麻痺します。そんな状態ではなさそうですね。
一方、下唇の場合は周囲の頬や顎下の皮膚の感覚は正常なままで、下唇だけが麻痺します。下唇の感覚は下顎の骨の中を走行する下歯槽神経が司っているため、下顎の骨に腫瘍や炎症、外傷などがあれば下唇に麻痺が起こりますが、中でも虫歯菌が骨の中まで進行して炎症を起こしている可能性が一番高いと考えられます。
しかし、下顎に問題がない場合は脳卒中や脳腫瘍、多発性硬化症、ギランバレー症候群など脳内の問題が原因となるケースもあります。従ってまずは歯科を受診し、下顎の異常についてご相談されることをお勧めします。
【相談者】2010年2月15日 女性 M
ずっと前から喉の奥に口内炎ができているんですが、なかなか治りません。初めは1つぐらいだったんですが、今は小さいものや大きなもの合わせて4個ぐらい右側に集まっています。飲み込む時に少し痛みがあります。受診するか様子をみるかで悩んでいます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口内炎には腫瘍ができるアフタ性口内炎の他、剥離性口内炎やカタル性口内炎、水溶性口内炎など数多くの種類があります。中でも最もよく見られるのがアフタ性口内炎という丸い小さな腫瘍ができるもので、そのまま放置していても約2週間で自然に治癒します。
ところで、「ずっと前から」口内炎ができて治らないということですが、アフタ性口内炎は繰り返し再発しやすいため、何度も口内炎が生じているのかもしれませんね。その場合は原因となる刺激を取り除く必要があるため、検査を受けられたほうがよいでしょう。
一方、一度できた口内炎がいつまでも治らないとしたら、問題はより深刻です。咽頭ガンや性感染症、あるいは他の病気の可能性もあるため、耳鼻咽喉科か口腔外科を受診されることをお勧めします。
【相談者】2010年2月16日 女性 M
ありがとうございました。丁寧におしえて頂きわかりやすかったです。近所の口腔外科に診察に行ってみます。