年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2010年7月2日 |
【相談者】2010年7月2日 50代 女性K
走った時にこけました。顎を強くうち左耳の下に痛みを感じました。普段は痛みはないのですが 食事の時 耳の奥の方が痛みかみ合わせが悪いみたいで食事がしにくいです。口を開けると下の歯が左の方に少し下がっています。3cm弱いしか口を開けれません。就寝中 寝返りをした時も痛む事があります。ご回答宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
転倒して顎を打ち、左側顎関節に問題が生じたようですね。口を開けると下顎が左側にずれてしまい(偏位し)、口が開かない(開口障害)のはそのためでしょう。
顎関節の異常とは、打撲(外傷性顎関節炎)あるいは骨折(下顎突起骨折)によるものですが、打撲の場合はできるだけ口を開かないようにして安静を保てば、比較的短期間で治っていきます。
一方、骨折の場合はどの部分がどの程度折れているのかをエックス線検査などで調べる必要があり、その状況に応じて手術が必要か否かが分かれます。手術は全身麻酔下で行うため入院が必要となりますが、手術しない場合は安静を保ち、鎮痛剤の内服やシップなどを使って痛みが治まるのを待ちます。そして、痛みが軽くなれば開口訓練を受けることにより、顎関節の機能の回復を目指します。
【相談者】2010年7月4日 50代 女性K
ご回答 有り難うございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
70代 |
女性 |
2010年6月23日 |
【相談者】2010年6月23日 70代 女性HE
75歳ですが、舌下血管腫の硬化手術(ポリドカノール使用)を受け2回目に副作用のかゆみが出て3回目は迷っています。何回かに分けて手術の予定でした。アレルギーのせいとのことですが別に良い方法があるのでしょうか?舌が大分大きいです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌(舌下面)あるいは口底部の血管腫を手術で摘出すると、多かれ少なかれ組織欠損や神経損傷などの問題が発生するものです。薬剤を病変部に注入して血栓化させ、縮小させる硬化療法が選択されたのは、まさにそのためでしょう。
ポリドカノールには静脈塞栓作用があるため組織硬化剤として使われますが、アレルギー性皮膚炎を考慮すると、エタノールやオノダミンなど他の硬化剤に変更する方が、治療の継続もスムーズでしょう。
また、血管腫の治療には腫瘍の栄養血管に塞栓物質を留置する血管内治療法や、液体窒素を使用して凍らせる凍結治療法もあります。従って、これらの治療法も含めて相談されることをお勧めします。
【相談者】2010年6月24日 70代 女性HE
樋口均也 先生こんにちわ。早速のご返事ありがとうございました。今から今後の相談に口腔外科に行くところでしたのでラッキーでした。今後ともよろしくお願いします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2010年6月19日 |
【相談者】2010年6月19日 30代 女性 Y
3歳になる息子の上前歯の歯茎に直径4mmほどの白っぽいできものができました。気付いたのは2週間前で(息子は上唇がかなり分厚く、普通に仕上げ磨きをしても歯茎が見えにくいので、もしかしたらもっと前からあったのかもしれません)、チラッと見えたのですが、その時はどこかで打ったのかなとほうっていました。そのまま気にしていなかったのですが、本日また歯磨きの際にできものを確認しました。
まだ1歳のころ前歯を強く打ち、神経が死んだのか少し前歯が変色しているのですが、ちょうどその歯の上にできております。何か関係はあるのでしょうか?
本人に聞いても痛みはないようですが、気になるのか最近よく指を口の中に入れていたりします。
これは急ぎで診療していただいたほうがよろしいのでしょうか?またその場合、口腔外科でみていただくべきなのでしょうか?普通の小児歯科OKの歯医者さんで大丈夫なのでしょうか?
息子はまだかかりつけの歯医者さんはなく、どこにいけばいいのか悩んでおります・・・。お忙しいところ申し訳ございませんが、アドバイスをいただけると安心致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
一歳頃に前歯を打って歯が変色しているということから、外傷によるダメージで歯の神経が変性した状態であると考えられます。おそらくそれが原因で歯の神経(歯髄)の部分が炎症を起こし、歯肉が腫れているのでしょう。
炎症が生じた理由として、虫歯や歯の亀裂に棲む細菌が歯髄に入った可能性があるため、それらの点について診察を受けられるとよいと思います。診療科は口腔外科、小児歯科のいずれでも構いません。
www.koku-naika.com/p398dentalfistula.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2010年6月12日 |
【相談者】2010年6月12日 30代 男性 TH
はじめまして。13歳になる娘の事についてご相談があります。第3歯に生え変わるはずの歯が、第1歯の永久歯の根っこを溶かしているため、永久歯が抜けると言われました。手術で邪魔な第3歯を取る事は可能でしょうか?永久歯を再植することは可能でしょうか?年頃の娘な為、前歯が抜けている状態は避けたいと思います。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎の犬歯(3番)が前方に傾斜して埋伏した状態で、犬歯の歯冠部分が中切歯(1番)の歯根を圧迫し、歯根が圧迫吸収されているのでしょう。このまま歯根の吸収が進行すれば、中切歯が動揺して抜けてしまう可能性があります。
ただし放置しても歯根の吸収が進まず、中切歯には何の問題も生じないかもしれないため、今すぐに対処が必要な状況であるかどうかは判断できません。
さて質問についてですが、前方に傾斜して埋伏した犬歯を抜くことは可能で、粘膜を切開して剥離し、骨を削除すれば犬歯は抜歯できます。ただし、その際に中切歯や側切歯(2番)の歯根を傷付けないよう慎重に抜く必要があります。また、本来犬歯が生える位置にある骨に穴を開け、再植することも可能です。
しかし、現状では抜歯するよりも矯正治療で正しい位置に引っぱり出す方法をお勧めします。粘膜切開と骨削除を行って犬歯の歯冠部分にブラケットという装置を接着し、ゴムなどで牽引するのですが、同時に矯正用インプラントを上顎に埋入して牽引時の支点にする場合もあります。
従って、矯正治療や再植についてよく相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2010年6月11日 |
【相談者】2010年6月11日 50代 女性 F
相談させて下さい。上の7番の根っこを8の歯冠部が斜め45度位の角度で押しています。7はこれまで2~3回大きく腫れたことがあります。今年3月に10日ほど痛みが出て膿が落ちる様に出ていたように思います。今は痛みは無いですが、小さな腫れを繰り返しています。
8を抜くのがいいのでしょうが、8を抜いても7が助かるかは分からないそうです。この親知らずは抜くのにリスクが高い上に抜く事によって7がぐらぐらになってしまうかもしれないと言われています。口腔外科の先生はいきなり7を抜くのはもったいないから、まず8を抜いてダメなら7を抜いてはどうかと言います。7は虫歯でも無くもったいないです。しかし、7が助からない可能性が高いのであれば、恐ろしい8の抜歯はしたくありません。59歳です。どうか宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
対処法は、上顎8番(親知らず)の埋まり具合によって分かれると思います。この箇所に数回にわたって感染が起こり、腫れている状態であるということから、比較的浅い位置に親知らずが埋まっているために感染しやすいのではないかと推測します。
このような場合の抜歯は容易で、術後のダメージも軽いと予想されます。また、親知らずがなくなったあとにできる骨の空洞は徐々に新しい骨で満たされるため、たとえ7番が一時的に不安定になったとしても、半年程度でしっかりと骨で支えられるようになります。従って、親知らずを抜くことはそれほど恐ろしいことではなく、リスクも高くないということです。
一方で、親知らずが隣りの7番の根尖付近に奥深く埋伏している場合は、通常感染を起こす可能性は低いといえますが、運悪く感染を繰り返しているのかもしれません。その場合の抜歯はとても困難となり、粘膜を大きく切開して骨を多量に削る必要があります。また、7番を傷つける可能性があり、骨の支えも少なくなってしまいます。
このケースでは親知らずを抜くのではなく、7番を抜いた方が得策であると考えられます。なぜなら、7番を抜けば感染を繰り返さなくなる可能性が高くなることに加え、その箇所に親知らずが生えてきて、歯並びの回復が期待できるからです。 実際に診ているわけではないので的確にはお答えできていないかと思いますが、上記の点を踏まえて相談されることをお勧めします。
【相談者】2010年6月15日 50代 女性 F
先生、昨日はありがとうございました。メール相談だけでなく 私の歯を直接診て頂きたかったのです。すみませんがまた教えて下さい。
歯のお掃除を丁寧にしてもらったのですが、これは歯根膜も取れてしまったという事ですか?以前にも(もう少し浅かったですが)した事があります。両刃の刃なんですか?私は親知らずを抜くのが恐くてイヤでした。でももし今から親知らずの抜歯をする方を選んだとしたら、7を残せる可能性は有ると思われますか?
直接お会いして いろいろお尋ねしようと思っていたのに上手く言えませんでした。またこうしてメールさせてもらってすみません。どうか宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
昨日実施した歯の掃除を「ルートプレーニング」といいます。検査によって判明した深い歯周ポケットの歯根膜は歯根面に付着していないため、ルートプレーニングが原因で歯根膜が取れてしまうことはありません。むしろ、きれいになった歯根面に歯根膜が付く「再付着」「上皮付着」などの現象が生じやすくなるため、歯周ポケットが深くなることが期待できます。さらにうまくいって歯槽骨をも再生し、「新付着」「結合織性付着」という現象が生じた場合には、親知らずの部分が腫れて痛んだり、抜歯を迫られることもなくなるでしょう。
親知らずを抜いて上顎第2大臼歯(7)を残すことは、可能であると考えます。ただし骨の欠損が大きく、歯髄も傷つく恐れがあることから、問題が残る可能性が高いと思われます。
【相談者】2010年6月17日 50代 女性 F
先生お忙しい中すみません。良かったです よく分かりました。有難うございました。"
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2010年6月11日 |
【相談者】2010年6月11日 50代 女性F
相談させて下さい。上の7番の根っこを8の歯冠部が斜め45度位の角度で押しています。 7はこれまで2~3回大きく腫れたことがあります 今年3月に10日ほど痛みが出て膿が落ちる様に出ていたように思います。今は痛みは無いですが 小さな腫れを繰り返しています。
8を抜くのがいいのでしょうが、8を抜いても7が助かるかは分からないそうです。この親知らずは抜くのにリスクが高い上に抜く事によって7がぐらぐらになってしまうかもしれないと言われています。口腔外科の先生はいきなり7を抜くのはもったいないから まず8を抜いてダメなら7を抜いてはどうかと言います。7は虫歯でも無くもったいないです しかし7が助からない可能性が高いのであれば恐ろしい8の抜歯はしたくありません。59歳です。どうか宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎の8番(親知らず)の埋まり具合によって望ましい対処法が分かれると思います。この部分に数回感染が生じ腫れているということですが、親知らずが比較的浅い位置に埋まっていて感染をおこしやすいのではないかと思われます。
親知らずが浅い位置(粘膜直下)に埋まっているのであれば、抜歯は容易で術後のダメージも軽いと予想されます。また、親知らずがなくなったあとに骨の空洞ができますが、徐々に新しい骨で満たされ治癒します。このため、7番が一時的に不安定になっても半年もすればしっかり骨で支えられるようになります。結局親知らずを抜くということはそれほど恐ろしいことではなくリスクも低いということです。
一方、親知らずが隣の7番の根尖付近の奥深くに埋伏している場合はどうでしょう。この場合は通常感染を起こすことはないのですが、運悪く感染を繰り返しているのかもしれません。この場合は親知らず親知らずを抜くのはとても大変です。粘膜を大きく切開し、骨も大量に削る必要があります。7番を傷付ける恐れもあり、骨の支えも少なくなってしまいます。
この場合には親知らずを抜くのではなく7番を抜いた方が良いと考えられます。7番を抜けば感染を繰り返さなくなる可能性が高くなります。また、7番の位置に親知らずが生えてきて元のように歯並びが回復することも期待できます。
実際の状況がわからないので的確にはお答えできていないかと思いますが、これらの点を踏まえて相談されてはいかがでしょうか。
【相談者】2010年6月12日 50代 女性F
先生 早速にありがとうございます。親知らずは7の根のかなり先っぽに冠がかかっています。やはり7の抜歯の方がいいのだろうと思いました。ありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2010年6月10日 |
【相談者】2010年6月10日 30代 女性 Y
頬粘膜の歯痕について質問があります。私の場合、噛みしめによって出来る歯痕というよりは、大人になってからした矯正によって歯痕ができている気がします。頬粘膜が歯にぴったりくっつき、歯間の隙間にも入り込み、歯茎の形までいっています。
歯が正しい位置に移動しても、顎は小さいままなので、このようなことが起こるのでしょうか?とくに下歯の痕がひどくボコボコなので、痛みはありませんが気になっています。このまま放っておいて良いのか、口腔外科に行った方が良いのか、迷っています。どうぞご回答よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
頬粘膜や舌粘膜に歯の形がついてギザギザになった状態を「歯痕」といいます。歯痕は噛みしめることによって生じる場合が多いといえますが、舌や頬粘膜の腫れ、あるいは歯の位置や大きさの問題などによって生じる可能性もあります。
基本的には、歯痕そのものを放置しても問題にはなりません。ただし、傷ついてヒリヒリする場合などには、口腔外科を受診されることをお勧めします。
www.koku-naika.com/p205tonguecancer2.htm
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2010年5月29日 |
【相談者】2010年5月29日 20代 女性 K
今年の2月に親知らずを抜歯しました。そのとき、歯が深くまで生えていて、1時間15分くらいかかりました。その後、神経は傷つけてないけど、治りを早くするために点滴を受けて帰ってと言われ、受けて帰りました。次の日、消毒のために再度病院へ行ったら、今日も点滴をして帰ってということでした。
抜歯後、麻酔が切れてもしびれは残ったままでした。深かったからかなと思いましたが、1ヶ後の検診のときにも、親知らずを前唇の右側、右前のあごは感覚が戻りません。病院でそのことを伝えても、もう1ヶ月様子を見ましょうということで、1ヶ月前にもらったメチコバールとトリノシンという薬を再度渡されました。
感覚がないので、口の中をよく噛んでしまい。腫れたり口内炎ができたりしてしまいます。治るまでにはどのくらいかかるのでしょうか。術前にはこんな風になるとは聞いてませんでしたが、保障はしてもらえるのでしょうか。また、結婚し子供を作りたいと思っているのですが、上記の薬を飲んでいる状態で妊娠しても影響はないのでしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
親知らずの抜歯に1時間15分も要したということから、かなり深く埋まっていたのでしょうね。ところで、下顎の親知らずの根尖付近には下歯槽神経という神経が走行しており、親知らずの埋まり方によっては根の先が神経と接触していたり、絡んでいたりする場合があります。
従って、抜歯すると神経が傷ついて歯や歯肉、顎骨、舌、頬、下唇に及ぶ麻痺が生じるケースもあり、そうなると粘膜を噛んで口内炎が生じたり、下唇にごはん粒がついても気付かないかもしれません。また、麻痺は数ヶ月でなくなる場合もありますが、永久に治らない可能性もあります。
このように、親知らずの抜歯には神経麻痺の可能性がつきまとうものですが、病院の口腔外科の先生であればそれを十分に承知しているはずですから、抜歯の際にも注意されたことでしょう。しかし、それでも麻痺が実際に生じてしまったのですから、これはもう不可抗力ともいうべき避けられない事態であると考えます。
麻痺の可能性についても事前に説明があったはずですがいかがだったでしょうか。麻痺などのリスクがあっても抜歯する必要性の方が高かったのでしょうか。この点についての説明があり、同意されていたのでしたら結果的に麻痺が生じたことに対して保障を及めることは難しいでしょう。別の状態があったのなら保障される場合もありますので、法律の専門家に相談されるのもよいでしょう。
メチコバールはビタミンB12製剤、トリノシンはATP製剤でいずれも神経が再生するのを助けます。妊娠中に飲んでも大丈夫かどうかの安全性については(ほとんどの薬がそうですが)確認されていません。どちらの薬も数ヶ月内服して効果をみるものであり、年単位で飲む必要はありません。今すぐ結婚して妊娠するのでない限り、回復を期待してしばらく内服してみてはどうでしょうか。
【相談者】2010年6月2日 20代 女性K
丁寧な回答ありがとうございました。総合病院に行く前に、普段通ってる歯科医で、絶対抜いたほうがいいと言われ、手術を受けることにしました。総合病院を紹介され、術後、神経は傷つけていないから大丈夫と先生から言われ、安心していたのに、とても残念です。こんなことなら抜かなければよかったと毎日思います。
知り合いの医師に話したところ、神経を刺激してしまったんだろうとのことを教えてくれました。とりあえず、しばらく様子をみてみることにします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2010年5月25日 |
【相談者】2010年5月25日 30代 女性 RR
はじめまして。10年ほど前に神奈川の大学病院で顎変形症で骨切りの手術をした30代女性です。
手術直後に左右の下顎の麻痺がありました。1ヶ月ほどで左下顎の麻痺はすっかりなくなりましたが、右下顎の感覚が5年間ほど全く無く、その後顎の付け根をおすと右下顎全体がビリビリと痺れるような感覚が生まれ、今は何かが触っているのはわかるがその物体の温度は分からないという状態です。硬いものを食べたり歯を磨いたりすると歯茎や顎にぴりぴりとした感じを覚えることも出てきました。
少しずつ良くなってきているように思えていましたが気がつけばもう10年経っていて、この先ずっと治らないということもあるのかと不安です。手術後、プレートは取っても取らなくてもいいとお医者様から説明があったため除去手術は受けていません。プレートが神経を圧迫している、取り除けば改善されるかもしれない、という可能性はありますでしょうか?どうぞよろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎や下顎が大きすぎたり、左右が非対称であったりして顔貌がゆがんでいる状態を「顎変形症」といいます。下顎の手術をされたとのことですので、受け口(下顎前突症)だったのでしょうか。
下顎の形態を修正する手術のなかで最も一般的なのは「下顎枝骨切り術」といって下顎の後方を切断し、位置をずらしてプレートで再固定する手術です。骨を切断する際に下顎骨の内部を走行する下枝槽神経を傷つけることがよくあります。神経損傷による麻痺は術後徐々に回復することが多いのですが、永久に回復しないこともあります。左側は順調に回復したようですが、右側は術後10年も経っていることから治る見込みはないと考えられます。
プレートが神経圧迫をしているかどうかはエックス線検査である程度判断できると思います。神経の近くを避けてプレートをスクリューで固定するはずですので、神経を圧迫している可能性は低いと思いますが。
【相談者】2010年5月28日 30代 女性 RR
お忙しい中、とても丁寧なお返事を大変ありがとうございます。先生のおっしゃるとおり、下顎前突症で下顎の骨を切り取り後方へずらす手術を受けました。
手術後の数年は全く感覚が無かったので諦めていたのですが、5年ほど前より内側から徐々に感覚が戻ってきているように思われました。一ヶ月ほど前から術後より今まで感じたことの無かったピリピリとした痺れや硬いものを噛んだ際の過敏な痛みを感じだしましたので、もし外科的な処置で回復が早まるならばと期待して質問をさせていただきましたが、その可能性は低いと言うことですね。気長に、自分の回復力への希望を持ってこの下顎と付き合っていきたいと思います。
それから、先生のクリニックのホームページを拝見いたしました。歯科医院では今までの経験から歯を削られたり神経を抜かれたりが当たり前だと思っていました。
後悔先に立たずですが子供の頃から先生に見ていただいていればもっと健康な歯が残っていたのかもと思ってしまいます。現在はシカゴ在住で大阪には通うことができませんが、家が近いからと医院を選ぶのではなく先生のような理念をお持ちの歯医者さんを見つけたいです。どうもありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2010年5月23日 |
【相談者】2010年5月23日 40代 女性 T
二年前から口腔内に泡状の湿疹があり、喉の付け根あたりに、いつも痰が絡んで、目覚めた時に膜をはがすように咳払いをしないといけない不快感があります。
先日は今まではなかったのですが、山芋・パイナップルを食べた後、口腔内の湿疹が増えました。あと、入浴時と外出時に湿疹が増えます。 二年前、耳鼻科を受診時には百日咳の疑いあり、内科を受診した時には精神的に口に不快感があるということで、今現在、何の緩和もありません。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口腔内の湿疹がつづいているとのことですが、その原因をはっきりさせることは難しい場合が多いといえます。山芋、パイナップルを食べると湿疹が増えるとのことですので、「口腔アレルギー症候群」が疑われます。歯に用いている金属が原因の場合もあります。体温の変化やストレスなど自律神経系の問題かもしれません。
のどの乾燥はのどの炎症かドライマウスが疑われます。それぞれ原因や症状ごとに治療法がありますので、診察してもらえる医療機関を探してみてください。