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口腔外科無料相談室



上顎の線維一骨病変削除に持続する痛み

年齢 性別 相談日
70代 女性 2014年6月18日

【相談者】2014年6月18日  TJ

質問1

骨異型性繊維腫、右上顎(内側外側)の減量手術を受け8か月になりますが、上顎の内側とのどがしみるように痛みます。現在リリガ25mg。を飲んでいますが息切れと痛みが続きます。レーザー治療を受けたら痛みが和らぐでしょうか。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎の骨の中に骨形成線維腫や骨性異形成症など、何らかの線維一骨病変が生じたのでしょう。これらは骨組織の一部に線維組織が混在する病気です。

線維一骨病変を削除した際その部分を走行する神経が傷つきますが、通常は時間をかけて治っていくところが時折りうまく治癒せず、痛みが持続するケースが見られます。このような痛みを神経障害性疼痛といい、上顎の内側とのどのしみるような痛みはこれが疑われます。

神経障害性疼痛に対しては、抗けいれん薬であるリリカが有効です。腎臓の働きが正常であればリリカは1回300㎎、1日600㎎まで増量可能です。現在25㎎と最小量のリリカを内服されていますが、効果が不十分なら増量するとよいでしょう。

レーザーには痛みを和らげる効果があります。血行が良くなり、ツボが刺激されると痛みが軽減すると考えられています。

【相談者】2014年6月20日  TJ

質問2

早速お返事有難うございました。繊維腫の手術後、薬物療法 アズヌール、ワセリン、口の中の貼り薬等ズキズキするのみで、リリカを飲んでも息切れがして転んでしまいました。

レーザー治療で痛みが和らぐようですが、大学病院以外のどのような歯医者で治療していただけるのでしょうか。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

痛みに対して有効なレーザーはソフトレーザーという種類ですが、大学や総合病院以外で準備している施設は少ないでしょう。

一方、歯の治療用のレーザーは高出力で虫歯を蒸散させたり、粘膜を切開するには適していますが、痛みの治療には適応しません。歯科診療所で設置されているレーザーの大部分はこのレーザーです。

ただし炭酸ガスレーザーを低出力のモードで使用すれば、鎮痛効果が得られます。炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の設置について、ホームページに記載されている医院に問い合わせることをお勧めします。

下唇の唾液腺腫を取り、その後麻痺が出現しました

年齢 性別 相談日
40代 女性 2014年6月10日

【相談者】2014年6月10日  G

質問1

2012年に左下唇の下の小さな唾液腺腫を取りました。その後麻痺が出現しました。しかしその冬感覚は戻ってきましたが、一部に感覚の異常な場所がありその部分に触れるのがつらく口腔外科に相談すると思うような回答が得られず。以前より自律神経失調症で通っていた心療内科に相談すると、リリカとトレドミンが処方され静養の為入院となりました。

そこで薬の副作用の口が動く、大きな不安に襲われる。などが起き精神科に紹介入院となりました。そこではデパケン、レメロン、ソラナックスが処方され口の動きは回復しましたが、大きなショックは残り「不安神経症」と診断を受けましたが、現在薬があまり効かなくなってきたのか左口唇の神経症状がつらく。レメロンが増量になりました。現在左唇が緊張したりすると左に寄る苦痛、神経違和感があまり改善しない状態にあります。

精神科と口腔外科は同じ病院でこの前口腔外科を受診しましたが、精神科に治療全部を任せとなりました。「口腔科」の医師はあと4年薬を飲めば治ると言いその根拠までは聞くことはできませんでした。症状が軽減せず困ってます。どうかよいご指導お願いします。

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

口唇の唾液腺腫瘍を摘出する際に麻痺が生じ、現在まで違和感が続いているということですね。腫瘍を摘出する手術をすれば必ず周辺の神経が傷つき麻痺が生じます。日にちがたてば麻痺は徐々に治っていくものです。

しかしながら一定の割合で麻痺がうまく治らず、痛みや違和感が生じることがあります。このような症状は難治性であり、いつまでも改善しない場合もあります。神経損傷に伴う痛みや違和感に対しては抗けいれん薬や抗うつ薬が有効です。そのため、抗けいれん薬であるリリカや抗うつ薬であるトレドミンが処方されたのでしょう。

抗けいれん薬や抗うつ薬はさまざまな副作用を引き起こすことがあります。口が勝手に動き続けるオーラルジスキネジアや、不安感といった副作用もあり、そのため中止されたのでしょう。

現在服用されているデパケンは抗けいれん薬、レメロンは抗うつ薬、ソラナックスは抗不安薬です。これらの薬も神経損傷による違和感を改善する働きがあります。レメロンを増量するなど精神科の先生は改善できる薬の組み合わせを模索されているのだと思います。

あと4年で治るかどうかはわかりませんが、担当の先生が試行錯誤される中でよい治療法に辿り着く日を待つ必要があると思います。不安神経症に対しても違和感に対しても薬だけでなく心理療法が有効な場合があります。この点についても精神科の先生と相談されたらよいと思います。

【相談者】2014年6月13日  G

質問2

丁寧なお返事ありがとうございます。手術をしてからもう2年近くもたち、その間に薬の副作用など精神的にかなりダメージもあり、抑うつ的な状態になっています。子供も小さく、家事は実家の母におんぶにだっこ状態。精神科の薬は飲むものの、副作用が強くだるく、眠くしかたありません。また口腔症状も思うように改善されず、疲れ果てています。

鍼灸やマッサージにも通ってみました。どうにかこの状態から抜け出したいのですが、思うようにいきません。

質問ですが

  1. リリカはかなり効果的でしたがトレドミンとの併用で副作用出ました。その為精神科の医師は今後使用しないと事でした。今後パキシルなど試すかもと言われていましたが、先生が効果的であると思われる薬があったら教えていただきたいです。私としては副作用がなければリリカを使いたいです。
  2. 私はもともと自律神経失調症がありますが、健康な方が私のような症例になった場合薬なしで過ごす場合の方が多いのでしょうか?
  3. ネット上の知識ですがペインクリニックでブロックする治療はもう私には遅すぎるでしょうか?
  4. 心理療法に適応するのかと思いますがカウンセリングは受けています。何かあと良いとおもわれる治療があれば教えて頂きたいです。

長くなりすみません。口腔外科も協力的ではなく先が見えず困っています。何度も質問して申しわけなく思いますが先生のお力をお借りできたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

  1. 神経損傷後に生じる違和感に対しては抗うつ剤や抗けいれん剤が用いられます。抗うつ剤としてセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるトレドミンやノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)であるレメロンが処方されていますね。他の抗うつ薬として三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)があります。これらを試してみる価値があります。
  2. 術後の違和感を我慢できる方が一定の割合でいると思います。我慢できない方が来院されるため、我慢できる方がどの程度いるかはわかりません。どちらが多いのかもわかりません。
  3. 神経損傷後の直後であれば星状神経ブロックにより下唇の血行がよくなることで快復が促進されます。しかし、既に2年間たっていることから、その効果は期待しにくいと思います。
  4. 心理療法の一種としてカウンセリング療法があります。その治療でうまくいかないのであれば他の治療法も検討されたらよいと思います。認知行動力療法や森田療法、漸進的筋弛緩法、自律訓練法、ブリーフセラピーなどの心理療法もあるので、担当の先生と相談してみてください。

【相談者】2014年6月16日  G

質問3

親身なご指導ありがとうございます。今後どうなるか分かりませんが良くなる事を祈りながら治療。また心理療法に臨んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

口腔内の乾燥が激しく夜も眠れず話すのも舌が回らない

年齢 性別 相談日

30代

男性 2014年6月5日

【相談者】2014年6月5日 50代 男性 

初めまして、こんにちは。一週間程前から口腔内の乾燥が激しく夜も眠れず話すのも舌が回らなく本当に辛くてどうしたら良いか分かりません

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唾液の出方が少なかったり、口呼吸により唾液の蒸発が進むと口の中が乾くドライマウスになります。ドライマウスの症状は口腔粘膜の乾燥だけではなく、舌の痛みや味覚の異常、口臭などがありますが、口の乾きで眠りにくい症状もそのひとつであるといえます。

ドライマウスの原因は薬の副作用や口呼吸、ストレス、シェーグレン症候群など多種多様であるため、乾燥の程度や原因について診察を受けられることをお勧めします。

 

下唇の唾液腺腫を取り、その後麻痺が出現しました

年齢 性別 相談日
40代

女性

2014年6月5日

質問1

2012年に左下唇の下の小さな唾液腺腫を取りました。その後麻痺が出現しました。しかしその冬感覚は戻ってきましたが、一部に感覚の異常な場所がありその部分に触れるのがつらく口腔外科に相談すると思うような回答が得られず。以前より自律神経失調症で通っていた心療内科に相談すると、リリカとトレドミンが処方され静養の為入院となりました。

そこで薬の副作用の口が動く、大きな不安に襲われる。などが起き精神科に紹介入院となりました。そこではデパケン、レメロン、ソラナックスが処方され口の動きは回復しましたが、大きなショックは残り「不安神経症」と診断を受けましたが、現在薬があまり効かなくなってきたのか左口唇の神経症状がつらく。レメロンが増量になりました。現在左唇が緊張したりすると左に寄る苦痛、神経違和感があまり改善しない状態にあります。

精神科と口腔外科は同じ病院でこの前口腔外科を受診しましたが、精神科に治療全部を任せとなりました。「口腔科」の医師はあと4年薬を飲めば治ると言いその根拠までは聞くことはできませんでした。症状が軽減せず困ってます。どうかよいご指導お願いします。

回答1

口唇の唾液腺腫瘍を摘出する際に麻痺が生じ、現在まで違和感が続いているということですね。腫瘍を摘出する手術をすれば必ず周辺の神経が傷つき麻痺が生じます。日にちがたてば麻痺は徐々に治っていくものです。

しかしながら一定の割合で麻痺がうまく治らず、痛みや違和感が生じることがあります。このような症状は難治性であり、いつまでも改善しない場合もあります。神経損傷に伴う痛みや違和感に対しては抗けいれん薬や抗うつ薬が有効です。そのため、抗けいれん薬であるリリカや抗うつ薬であるトレドミンが処方されたのでしょう。

抗けいれん薬や抗うつ薬はさまざまな副作用を引き起こすことがあります。口が勝手に動き続けるオーラルジスキネジアや、不安感といった副作用もあり、そのため中止されたのでしょう。

現在服用されているデパケンは抗けいれん薬、レメロンは抗うつ薬、ソラナックスは抗不安薬です。これらの薬も神経損傷による違和感を改善する働きがあります。レメロンを増量するなど精神科の先生は改善できる薬の組み合わせを模索されているのだと思います。

あと4年で治るかどうかはわかりませんが、担当の先生が試行錯誤される中でよい治療法に辿り着く日を待つ必要があると思います。不安神経症に対しても違和感に対しても薬だけでなく心理療法が有効な場合があります。この点についても精神科の先生と相談されたらよいと思います。

質問2

丁寧なお返事ありがとうございます。手術をしてからもう2年近くもたち、その間に薬の副作用など精神的にかなりダメージもあり、抑うつ的な状態になっています。子供も小さく、家事は実家の母におんぶにだっこ状態。精神科の薬は飲むものの、副作用が強くだるく、眠くしかたありません。また口腔症状も思うように改善されず、疲れ果てています。鍼灸やマッサージにも通ってみました。どうにかこの状態から抜け出したいのですが、思うようにいきません。

質問ですが
① リリカはかなり効果的でしたがトレドミンとの併用で副作用出ました。その為精神科の医師は今後使用しないと事でした。今後パキシルなど試すかもと言われていましたが、先生が効果的であると思われる薬があったら教えていただきたいです。私としては副作用がなければリリカを使いたいです。

② 私はもともと自律神経失調症がありますが、健康な方が私のような症例になった場合薬なしで過ごす場合の方が多いのでしょうか?

③ ネット上の知識ですがペインクリニックでブロックする治療はもう私には遅すぎるでしょうか?

④ 心理療法に適応するのかと思いますがカウンセリングは受けています。何かあと良いとおもわれる治療があれば教えて頂きたいです。

長くなりすみません。口腔外科も協力的ではなく先が見えず困っています。何度も質問して申しわけなく思いますが先生のお力をお借りできたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

回答2

口唇の唾液腺腫瘍を摘出する際に麻痺が生じ、現在まで違和感が続いているということですね。腫瘍を摘出する手術をすれば必ず周辺の神経が傷つき麻痺が生じます。日にちがたてば麻痺は徐々に治っていくものです。

①神経損傷後に生じる違和感に対しては抗うつ剤や抗けいれん剤が用いられます。抗うつ剤としてセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるトレドミンやノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)であるレメロンが処方されていますね。他の抗うつ薬として三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)があります。これらを試してみる価値があります。

②術後の違和感を我慢できる方が一定の割合でいると思います。我慢できない方が来院されるため、我慢できる方がどの程度いるかはわかりません。どちらが多いのかもわかりません。

③神経損傷後の直後であれば星状神経ブロックにより下唇の血行がよくなることで快復が促進されます。しかし、既に2年間たっていることから、その効果は期待しにくいと思います。

④心理療法の一種としてカウンセリング療法があります。その治療でうまくいかないのであれば他の治療法も検討されたらよいと思います。認知行動力療法や森田療法、漸進的筋弛緩法、自律訓練法、ブリーフセラピーなどの心理療法もあるので、担当の先生と相談してみてください。

質問3

親身なご指導ありがとうございます。今後どうなるか分かりませんが良くなる事を祈りながら治療。また心理療法に臨んでいきたいと思います。本当にありがとうございました

食事中に舌の中央付近を繰り返し噛んでしまう

年齢 性別 相談日
Y 2014年6月3日

【相談者】2014年6月3日  Y

質問1

数年前の食事中、舌の中央付近をかなり酷く噛んでしまい、表面が抉れたような状態になり、しばらくタオルで抑えて止血しました。その後傷は塞がったのですが、噛んだ部分が盛り上がったような形になり、今でも年に2,3回ほどではありますが同じ部分を同じように噛んで酷く出血する事があります。

傷が塞がったあとは痛みや痺れ、味覚障害などの自覚症状はありませんが、盛り上がった跡は残ったままであり、同じ箇所への度重なる傷は舌癌の原因になるという事を聞き不安になっています。歯科医院などで一度調べてもらった方がよいのでしょうか

【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也

噛んだ部分の傷が深いと、しこりが残って盛り上がる「?痕化」を起こす場合があり、そうなると繰り返して噛んでしまいがちです。

ただし何度も噛むことがガンの原因となるわけではなく、ガンの発症には喫煙や飲酒、刺激物の摂取などとの関連が疑われています。従ってこれらの問題がある場合はまず原因を取り除くことが先決です。

繰り返し噛む場合には、?痕除去術が有効でしょう。一度、歯科や耳鼻咽喉科で相談されることをお勧めします。

【相談者】2014年6月9日  Y

質問2

お返事ありがとうございます。「?痕除去手術」というのはどの程度の手術になるのでしょうか。仕事柄休みを取るのが難しく、しばらく入院となるとなかなか難しいものがあります。また治療の相談をする場合は歯科・口腔外科以外に耳鼻咽喉科でも大丈夫なのでしょうか?

【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也

瘢痕の広さや深さにもよりますが、外来において局所麻酔下で実施できるのではないでしょうか。手術は耳鼻咽喉科でも可能です。

右ほほの内側がズキズキ痛み、夜も眠れない

年齢 性別 相談日
40代 女性NY 2014年5月16日

【相談者】2014年5月16日  女性NY

11歳の娘に関する相談です。右ほほの内側がズキズキ痛み、夜も眠れず、ずっと泣き続けています。先月にも全く同じ症状が出ています。

前歯も痛がったので、まず歯科へ行き見てもらいましたが原因不明。その後口内炎かと思い内科へ行きましたが、その様な症状は全く無し。副鼻腔炎を疑い耳鼻科へ連れて行きレントゲンを撮ってもらいましたが、症状無し。

病院でもらった痛み止めの薬はほとんど効きませんでした。少しずつ痛みが薄れてきて完全に痛がらなくなったのは五日後でした。

今回も前歯を痛がっていたので念のため歯科へ連れて行き色々見てもらいましたが、結局のところ原因はわかりませんでした。

何の病気なのか、原因は何なのか、どの病院に連れて行けばいいのか分からないことだらけです。よろしく返答をお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

右側頬部の痛みの原因について、下記の可能性が考えられます。

  1. 咬筋の筋・筋膜性疼痛頬部には咬筋という筋肉があり、口を閉じる、噛みしめるなどの働きをしますが、食いしばりや歯ぎしりがあるとこの筋肉が凝って痛む場合があります。担当は口腔外科です。
  2. 多発性筋炎自己免疫疾患の一つで、筋肉の痛みが現れる場合があります。担当は免疫内科(膠原病内科、リウマチ科)です。
  3. 頭蓋内の病変脳出血や脳梗塞、脳腫瘍の影響で顔面に痛みが出る場合があります。担当は神経内科や脳神経外科です。
  4. 片頭痛、群発頭痛片頭痛や群発頭痛による痛みが頭ではなく頬部に生じる場合があります。担当は神経内科や脳神経外科、ペインクリニックです。
  5. 疼痛性障害ストレスなどの心理的・社会的要因から疼痛が引き起こされる場合があります。担当は心療内科や精神科です。
  6. 本態性疼痛原因が全く見つからないケースを本態性疼痛(原発性疼痛)といい、痛み自体を治すことが治療目標となります。担当は口腔外科やペインクリニック、心療内科です。

根管治療途中から激痛がつづき、いろんな所の歯が痛みを感じる

年齢 性別 相談日
30代

女性

2014年5月16日

質問1

根の根管治療途中から、激痛かつづき、いろんな所の歯が痛みを感じるようになり、三叉神経痛と言われテグレトールを服用していましたが、ペインにいき、いまは、ランドセンいう薬を飲み始めたところです。

特に歯医者でCTなどを、とったわけでもなく、実際のところ歯が原因なのか、脳が混乱しているのかわからないんです。舌もピリピリすることもあります。

非定形型歯痛と判断するには、CTやMRIをとらなくても、レントゲンだけでも充分わかるのでしょうか?また、非定形型歯痛なら、トリプタノールという薬のほうが効果はよいのでしょうか?お忙しいところ、よろしくお願いいたします。

回答1

三叉神経痛との診断を受けテグレトールを服用されたようですが、効果はなかったのでしょうか。三叉神経痛に対してはテグレトールが第一選択薬となり、効きにくい場合は服用量を増やしていきます。また持病や副作用のために増量が難しい場合には、ランドセンなど他の抗けいれん薬に切り換えることもあります。

三叉神経痛の原因は顎の骨の病変の他、脳内で三叉神経が血管に圧迫されることが挙げられます。このような問題を調べるためには、通常のエックス線検査だけでなくCTやMRIによる検査が必要となります。

一方、痛みの理由が三叉神経痛ではない可能性も考えられます。根管治療(歯内療法)中に激痛が生じてきたことから、やはり歯の根や根の先の周囲の骨の問題が疑われます。歯が破折している場合は、抜歯によって痛みが消失するかもしれません。CT検査を行えば状態がわかるはずです。

ただし痛みの原因が非定型歯痛である場合は、歯内療法や抜歯により症状が悪化する恐れがあります。非定型歯痛に対してはランドセンの効果が見込めますが、非定型歯痛の第一選択薬トリプタノールとの併用やトリプタノールへの切り替えについても検討することをお勧めします。

質問2

早速ありがとうございました。三叉神経の診断を受けたときは、痛みが片側だけだったのですが、そのご、両側にも移行し、リリカに、代わりましたが、あまり効果が、見られませんでした。

根管治療のところは、横かは軽く叩くと、打診痛はあります。なかなかひかないものなのでしょうか?

回答2

両側に症状が出現したことから三叉神経痛は否定され、非定型歯痛が疑われます。

歯は異常ありませんが上の第一小臼歯当たりが違和感(抜ける感じ)があります

年齢 性別 相談日
女性K 2014年5月15日

【相談者】2014年5月15日  女性K

私は、2年前から歯は異常ありませんが上の第一小臼歯当たりが違和感(抜ける感じ)があります、歯医者さんで診察しても異常ありませんでした、4年前からうつ病を患い月1回病院で診察をうけています。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の違和感の原因として虫歯や歯周病、歯の破折、かぶせ物や詰め物が外れかかっている、歯がすり減っている、噛み合わせに異常がある、などの可能性があります。このような問題については歯科で確認されたのでしょうが、診察や検査で発見できない異常が潜んでいる可能性もあります。

顎の骨の病変や副鼻腔炎、食いしばりや歯ぎしりによる筋症状、三叉神経痛、脳腫瘍や脳梗塞、うつの身体症状、狭心症などが考えられますが、何の異常もなく違和感のみがある場合は「口腔異常感症」ということになります。

2年前から歯は異常ありませんが違和感(抜ける感じ)があります

年齢 性別 相談日
女性K 2014年5月15日

【相談者】2014年5月15日  女性K

私は、2年前から歯は異常ありませんが上の第一小臼歯当たりが違和感(抜ける感じ)があります、歯医者さんで診察しても異常ありませんでした、4年前からうつ病を患い月1回病院で診察をうけています。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の違和感の原因として虫歯や歯周病、歯の破折、かぶせ物や詰め物が外れかかっている、歯がすり減っている、噛み合わせに異常があるなどの可能性がありますが、歯科で問題がないことを確認されたようですね。

診察や検査では発見できない異常が潜んでいるのかもしれません。顎の骨の病変や副鼻腔炎、食いしばりや歯ぎしりによる筋症状、三叉神経痛、脳腫瘍や脳梗塞、うつ病の身体症状、狭心症による違和感などがあります。一方、異常がないのに違和感のみがある場合は「口腔異常感症」となります。

舌左側面に出来物、中心が薄透明で、2-3ミリの目みたいのがあります

年齢 性別 相談日
50代 男性G 2014年5月14日

【相談者】2014年5月14日  男性G

舌左側面に出来物、中心が薄透明で、2-3ミリの目みたいのがあります。膨らみは全体で1センチ強位で触手すると軽く膨らみを感じる程度です。偶に少し大きくなります。痛み味覚障害は自覚なしです。出来てから1年以上ですが大きくなったり変化は見られません

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

中心部に丸い潰瘍が生じ、その周囲が膨らむ症状を示すのはアフタ性口内炎です。しかし、痛みが続いた後2週間以内に自然治癒するため該当しません。

舌の側方に生じた1㎝大の出来物は、腫瘍の可能性があります。脂肪腫や線維腫、血管腫などの良性腫瘍は増殖する速度が遅いため、大きさに変化が見られなくても不思議はありませんが、1年間変化がないことに着目すれば可能性は低いものの舌ガンも疑われます。

また、舌に異物が注入して瘢痕化している場合や細菌感染によって肉芽腫が生じている可能性の他、単に歯の型が舌の表面についている「歯痕」も考えられます。

従って早期に口腔外科か耳鼻咽喉科を受診し、必要であれば一部あるいは全部を切り取って病理組織検査で詳しく調べることをお勧めします。