年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性NY |
2014年5月16日 |
【相談者】2014年5月16日 女性NY
11歳の娘に関する相談です。右ほほの内側がズキズキ痛み、夜も眠れず、ずっと泣き続けています。先月にも全く同じ症状が出ています。
前歯も痛がったので、まず歯科へ行き見てもらいましたが原因不明。その後口内炎かと思い内科へ行きましたが、その様な症状は全く無し。副鼻腔炎を疑い耳鼻科へ連れて行きレントゲンを撮ってもらいましたが、症状無し。
病院でもらった痛み止めの薬はほとんど効きませんでした。少しずつ痛みが薄れてきて完全に痛がらなくなったのは五日後でした。
今回も前歯を痛がっていたので念のため歯科へ連れて行き色々見てもらいましたが、結局のところ原因はわかりませんでした。
何の病気なのか、原因は何なのか、どの病院に連れて行けばいいのか分からないことだらけです。よろしく返答をお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
右側頬部の痛みの原因について、下記の可能性が考えられます。
- 咬筋の筋・筋膜性疼痛頬部には咬筋という筋肉があり、口を閉じる、噛みしめるなどの働きをしますが、食いしばりや歯ぎしりがあるとこの筋肉が凝って痛む場合があります。担当は口腔外科です。
- 多発性筋炎自己免疫疾患の一つで、筋肉の痛みが現れる場合があります。担当は免疫内科(膠原病内科、リウマチ科)です。
- 頭蓋内の病変脳出血や脳梗塞、脳腫瘍の影響で顔面に痛みが出る場合があります。担当は神経内科や脳神経外科です。
- 片頭痛、群発頭痛片頭痛や群発頭痛による痛みが頭ではなく頬部に生じる場合があります。担当は神経内科や脳神経外科、ペインクリニックです。
- 疼痛性障害ストレスなどの心理的・社会的要因から疼痛が引き起こされる場合があります。担当は心療内科や精神科です。
- 本態性疼痛原因が全く見つからないケースを本態性疼痛(原発性疼痛)といい、痛み自体を治すことが治療目標となります。担当は口腔外科やペインクリニック、心療内科です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性
|
2014年5月16日 |
質問1
根の根管治療途中から、激痛かつづき、いろんな所の歯が痛みを感じるようになり、三叉神経痛と言われテグレトールを服用していましたが、ペインにいき、いまは、ランドセンいう薬を飲み始めたところです。
特に歯医者でCTなどを、とったわけでもなく、実際のところ歯が原因なのか、脳が混乱しているのかわからないんです。舌もピリピリすることもあります。
非定形型歯痛と判断するには、CTやMRIをとらなくても、レントゲンだけでも充分わかるのでしょうか?また、非定形型歯痛なら、トリプタノールという薬のほうが効果はよいのでしょうか?お忙しいところ、よろしくお願いいたします。
回答1
三叉神経痛との診断を受けテグレトールを服用されたようですが、効果はなかったのでしょうか。三叉神経痛に対してはテグレトールが第一選択薬となり、効きにくい場合は服用量を増やしていきます。また持病や副作用のために増量が難しい場合には、ランドセンなど他の抗けいれん薬に切り換えることもあります。
三叉神経痛の原因は顎の骨の病変の他、脳内で三叉神経が血管に圧迫されることが挙げられます。このような問題を調べるためには、通常のエックス線検査だけでなくCTやMRIによる検査が必要となります。
一方、痛みの理由が三叉神経痛ではない可能性も考えられます。根管治療(歯内療法)中に激痛が生じてきたことから、やはり歯の根や根の先の周囲の骨の問題が疑われます。歯が破折している場合は、抜歯によって痛みが消失するかもしれません。CT検査を行えば状態がわかるはずです。
ただし痛みの原因が非定型歯痛である場合は、歯内療法や抜歯により症状が悪化する恐れがあります。非定型歯痛に対してはランドセンの効果が見込めますが、非定型歯痛の第一選択薬トリプタノールとの併用やトリプタノールへの切り替えについても検討することをお勧めします。
質問2
早速ありがとうございました。三叉神経の診断を受けたときは、痛みが片側だけだったのですが、そのご、両側にも移行し、リリカに、代わりましたが、あまり効果が、見られませんでした。
根管治療のところは、横かは軽く叩くと、打診痛はあります。なかなかひかないものなのでしょうか?
回答2
両側に症状が出現したことから三叉神経痛は否定され、非定型歯痛が疑われます。
【相談者】2014年5月15日 女性K
私は、2年前から歯は異常ありませんが上の第一小臼歯当たりが違和感(抜ける感じ)があります、歯医者さんで診察しても異常ありませんでした、4年前からうつ病を患い月1回病院で診察をうけています。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の違和感の原因として虫歯や歯周病、歯の破折、かぶせ物や詰め物が外れかかっている、歯がすり減っている、噛み合わせに異常がある、などの可能性があります。このような問題については歯科で確認されたのでしょうが、診察や検査で発見できない異常が潜んでいる可能性もあります。
顎の骨の病変や副鼻腔炎、食いしばりや歯ぎしりによる筋症状、三叉神経痛、脳腫瘍や脳梗塞、うつの身体症状、狭心症などが考えられますが、何の異常もなく違和感のみがある場合は「口腔異常感症」ということになります。
【相談者】2014年5月15日 女性K
私は、2年前から歯は異常ありませんが上の第一小臼歯当たりが違和感(抜ける感じ)があります、歯医者さんで診察しても異常ありませんでした、4年前からうつ病を患い月1回病院で診察をうけています。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の違和感の原因として虫歯や歯周病、歯の破折、かぶせ物や詰め物が外れかかっている、歯がすり減っている、噛み合わせに異常があるなどの可能性がありますが、歯科で問題がないことを確認されたようですね。
診察や検査では発見できない異常が潜んでいるのかもしれません。顎の骨の病変や副鼻腔炎、食いしばりや歯ぎしりによる筋症状、三叉神経痛、脳腫瘍や脳梗塞、うつ病の身体症状、狭心症による違和感などがあります。一方、異常がないのに違和感のみがある場合は「口腔異常感症」となります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性G |
2014年5月14日 |
【相談者】2014年5月14日 男性G
舌左側面に出来物、中心が薄透明で、2-3ミリの目みたいのがあります。膨らみは全体で1センチ強位で触手すると軽く膨らみを感じる程度です。偶に少し大きくなります。痛み味覚障害は自覚なしです。出来てから1年以上ですが大きくなったり変化は見られません
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
中心部に丸い潰瘍が生じ、その周囲が膨らむ症状を示すのはアフタ性口内炎です。しかし、痛みが続いた後2週間以内に自然治癒するため該当しません。
舌の側方に生じた1㎝大の出来物は、腫瘍の可能性があります。脂肪腫や線維腫、血管腫などの良性腫瘍は増殖する速度が遅いため、大きさに変化が見られなくても不思議はありませんが、1年間変化がないことに着目すれば可能性は低いものの舌ガンも疑われます。
また、舌に異物が注入して瘢痕化している場合や細菌感染によって肉芽腫が生じている可能性の他、単に歯の型が舌の表面についている「歯痕」も考えられます。
従って早期に口腔外科か耳鼻咽喉科を受診し、必要であれば一部あるいは全部を切り取って病理組織検査で詳しく調べることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
|
男性 N |
2014年5月11日 |
【相談者】2014年5月11日 N
質問1
最近気が付いたんですけど下唇にしこりが出来ました 前にニキビ等で出た場所なのですが心配です。何かを受信すれば良いのでしょうか?教えて下さい。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ニキビがあった部分の皮下にしこりができたのでしょうか。ニキビは細菌感染によって生じるため、細菌が皮下組織に侵入して腫瘍や肉芽腫を形成している可能性が考えられます。あるいは皮下組織の血管腫や線維腫などの腫瘍かもしれません。一度皮膚科を受診されることをお勧めします。
一方粘膜にできやすい粘液嚢胞は、粘膜下組織にある口唇線という唾液腺が傷ついて唾液が周囲に漏れ出し、粘膜が風船のように膨らむ病気です。心当たりがある場合は口腔外科を受診しましょう。
【相談者】2014年5月11日 N
質問2
回答有難う御座います。詳しく解説いただきまして本当に有難う御座います。早速明日皮膚科に受診したいと思います。
【相談者】2014年5月6日
近くの歯医者に行っていますが前歯の内側、上顎が溶けてないと言われました。手術をするとの事ですが、総合病院の口腔外科に行った方がいいか迷ってます。アドバイスお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎前歯に深い虫歯ができて神経が侵されると、根の周辺の骨が溶けてなくなる場合があります。これを根尖病変といい、歯根のう胞や歯根肉芽腫、根尖腫瘍などが該当します。
神経を抜いて歯肉療法を行うことにより骨の空洞が縮小して治る場合もありますが、歯内療法を実施しても症状が改善しない場合や、既に被せ物が入っているため歯内療法ができない場合もあります。
上記の場合は抜歯して骨内の病変を除去する方法の他、歯根端切除術により歯を温存できる場合もあります。
一方、顎骨内に腫瘍やのう胞が生じている可能性も考えられるため、何らかの病変を手術で取り除く予定になっているのでしょう。歯に由来する問題であれば、歯の処置も同時に行われるはずです。
これらの手術には知識や技術、経験が必要となるため、条件に欠ける場合は病院の口腔外科に紹介されると推察します。現在の担当医が手術をされる意向であれば、予定通り手術を受けられても問題はないでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性N |
2014年5月1日 |
【相談者】2014年5月1日 女性N
初めまして。口角の黒ずみについて、レーザーでの治療が一番効果的だと以前掲示板で拝見しました。私もそれで悩んでいるので受けたいと思っています。目安で良いのでお値段はどれくらいになりますでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口角の黒ずみについては幾つかの理由が考えられます。
細菌感染による口角炎細菌感染その理由で炎症が持続すると口角部が黒ずみますが、抗生物質やステロイド入りの抗生物質の軟膏を塗布することにより改善します。
カンジダ性口角炎ドライマウスや乾燥肌など、乾燥体質の方に多く見られます。また免疫力の低下や抗生物質の連用もカンジダ症の原因となり、治療法としては抗真菌剤の塗布が効果的です。
舐性皮膚炎口唇が乾きやすかったり舐める癖があると、徐々に黒ずんできます。舐めないよう心がければ治りますが、唇の乾燥に対してはリップクリームやワセリンを塗って保湿しましょう。
アトピー性皮膚炎アトピーによる黒ずみに対しては、まずそれ自体を治療することが先決です。ステロイド剤の塗布や免疫抑制剤、抗アレルギー剤、漢方薬、スキンケア、ストレスマネージメント、心理療法などが効果的ですが、黒ずみに対してはレーザー照射やケミカルピーリングも有効です。
血管腫血管腫は血管が増殖する良性腫瘍で、暗紫色になることもあります。レーザーを照射して腫瘍を摘出します。
黒子(ほくろ)、母斑摘出もしくはレーザーを照射します。
悪性黒色腫色素産生細胞が悪性化したもので、いわばホクロのガンです。周囲の正常組織を含めて切除した上で病理組織検査を行い、診断を確定させます。レーザーで焼き切る(焼灼)とこの検査ができなくなるため、望ましい治療とはいえません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
|
女性 |
2014年5月1日 |
【相談者】2014年5月1日 30代 女性
質問1
1年程前から、何のきっかけもなく、唾液の性状が変わり、喋り辛いのと、口がべとついて、くっついてしまい困っています。周りから見ても気づく位です。口腔外科で、唾液腺の病気でもシェーグレンでもないと言われ、漢方やうがい薬なども試しましたが変わりません。あげく、病気ではないから、慣れて下さいと言われました。口の事がストレスで慣れる事など出来ないのですが。
唾液は出ているので、舌痛症や、喉が乾いたり、味覚異常はありません。何か治療法はありますか?心療内科へも行ったりしました。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
口がべとべとしてくっついてしまう症状は、唾液の出が悪くドライマウスの場合によく見られますが、口腔外科でドライマウスではないと診断されたようですね。また、唾液も出ているとお感じのようですね。
唾液にはサラサラした漿液性とべとべとした粘液性の2つがあります。緊張状態になると交感神経の働きにより粘液性の唾液が分泌されますが、緊張が緩和されるとサラサラになります。従って、日頃からストレスや不安をいかに軽減していくかがポイントになります。また、対応策として抗不安薬も利用できます。
【相談者】2014年7月16日 30代 女性
質問2
5月にも相談させて頂きましたが、1年前から、口の中の違和感(特に口の中唇のべたつき)が治りません。口腔外科では色々試しましたが、よくならず、今はうがい薬のみです。心療内科で、1ヶ月ちょっと抗鬱薬をのんでいますが、特に変わりありません。私と同じ様な患者さんで治った方はいますか?変わりなくても、抗鬱薬は有効でしょうか?
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
症状からして口腔異常感症、ドライマウスが疑われます。同じような症状で悩まれる患者さんは多く、私も長年その治療にたずさわってきました。口腔ケアグッズの使用や機能訓練、認知行動療法、リラクゼーションなどいろいろな治療法がありますが、抗うつ薬などの薬物療法が中心です。
抗うつ薬を1ヶ月余り継続しても効果がみられないということですが量を増やしたり別の抗うつ薬に変更したりすれば、効果が現れる可能性があります。抗けいれん薬や漢方薬も有効な場合があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性O |
2014年4月30日 |
【相談者】2014年4月30日 女性O
2014.2.17から左の上奥歯がひっぱられる様になり同時に吐き気があり胃カメラをしましたが異常なし口腔外科・歯科・神経内科・脳神経外科に行きましたが異常なしでいまでは痛みがすごくなり苦しく舌も痺れて味がしないです。原因不明で困っています。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
吐き気や痛み、味覚の異常などから逆流性食道炎が疑われますが、胃カメラによる検査の結果胃酸の逆流や消化管粘膜のびらんなどの所見がなく、逆流性食道炎は否定されたのでしょう。
また、脳腫瘍や脳梗塞など頭蓋内の異常や顔面神経、三叉神経、舌咽神経の異常も原因として挙げられますが、神経内科や脳神経外科の診察によりこれらの問題もないことが確認されたのだと推察します。
さらに左側上顎臼歯に虫歯や歯周病はなく、舌にも腫瘍や口内炎がないと口腔外科や歯科で診断されたのでしょう。ではどのような病気が考えられるのか、以下に可能性のあるものを列挙します。
ドライマウス
口腔粘膜が乾燥すると痛みや痺れ、味覚の低下が生じます。
舌痛症
舌や上顎の粘膜(口蓋粘膜)の痛み、痺れが生じます。
口腔カンジダ症
カンジダ菌というカビ(真菌)による感染症のため口腔粘膜の痛みや痺れが生じ、味覚が低下することもあります。
歯ぎしり・食いしばり
歯の違和感、口腔粘膜の痛みや痺れが生じます。噛みしめることによって唾液と一緒に多量の空気まで飲み込んでしまうとお腹が張り、胸やけや胃のつかえを感じます。
口腔異常感症、口腔セネストパチー
歯が引っ張られたり舌が痺れるような感覚は、これらの病気によるものかもしれません。
味覚異常
薬の副作用やドライマウスなど、さまざまな原因によって味覚異常が生じる他、貧血や亜鉛不足でも味覚異常や口腔粘膜の痛み、痺れが生じます。
うつ病、統合失調症
吐き気、痛み、痺れ、味覚の低下、異常感が生じる場合があります。