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【相談者】2014年10月23日 I
質問1
昨年10月右下奥歯 その奥の歯肉あたりが痛み、知覚過敏症と言われました。何度か痛み、他の歯も痛みや違和感を感じましたが、咬みあわせが強いとのことでマウスピースを作ったりしましたが改善は見られず、6月初め口腔外科で診察して頂きました。
初診日 顎関節症専門の先生が不在でしたが筋筋膜痛と診断され開口ストレッチをするように言われました。1週間後専門の先生に診て頂き弛緩剤を処方されましたが、2週間後には歯の痛みの他に口の中がむきむきしだし食事ができないようになりました。
リリカを処方されすぐに症状は軽くなり7月末リリカを減量し始めたのですが痛みが再開、その後300まで増量しましたが、痛みがひどくなるばかり。顔はぴりぴりし、舌もチリチリ顎は全体に重苦しく痛いです。もちろんはの痛みもあります。
担当医の先生はリリカは効いていますとおっしゃいますが、たとえ効いていたとしても耐え難いです。現在の治療は注射針で顎のしこりを潰してもらっていますが、週に1回病院に来られる先生ですのでなかなか予約がとりづらいこともあり、この治療は2回しか受けておりません。
(話をするなど)顎を動かさず 少し口を開けていると楽なような気がします。東洋鍼を受けたり、自分で漢方薬ソケイカッケツトウを買って飲んだりしています。痛みが長く続き精神的にも辛いです。やはりリリカを飲んでいる以外方法はないのでしょうか?ご意見宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
右下奥歯の痛みから他の歯にも痛みが拡がり、現状では顎全体と舌まで痛くなっているということですね。そして診察の結果、歯には痛みの原因となる異常が見当たらないのですね。
マウスピース(スプリント)や開口ストレッチは顎関節症にも筋・筋膜痛にも有効です。また、筋肉の圧痛部位へのトリガーポイント注射やはり治療、疎経活血湯も筋・筋膜痛を抑えます。
筋・筋膜痛の治療に対する症状改善が見られないことから、これには該当しないか、あるいは主な原因ではないと推察します。一方で神経障害性疼痛治療薬であるリリカに対する反応がよいことから、恐らく神経障害性疼痛が痛みの主な原因であろうと考えます。リリカの効果を高めるため、腎機能が正常で副作用の問題がなければ1日600mgまで増量することをお勧めします。
神経障害性疼痛に対してはリリカの他、三環係抗うつ剤やSNRIなど抗うつ薬が有効ですが、他にも麻酔系鎮痛薬やアセトアミノフェン、漢方薬などの名服や表面麻酔薬の塗布も効果があります。
また、慢性的な痛みにはストレスなど心理的・社会的な要因も深く関わるとされています。このような痛みを疼痛性障害といい、認知行動療法や抗不安薬の服用により痛みが軽減する場合もあります。
【相談者】2014年10月23日 I
質問2
返信ありがとうございました。担当の先生に相談してみます。早く返信して頂きましたこと本当に感謝しております。
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
男性 |
2014年10月23日 |
【相談者】2014年10月23日 U
質問1
このサイトをみると、剥奪性口唇炎が口腔外科で扱う病気の中に入っていたのですが、この病気をごぞんじですか?そして治療法も?治る病気なのでしょうか?7年ほど前から、この病気にかかり今はどうしていいのか、全く分からず途方にくれています。
いくつかの皮膚科にいってみましたが、だめで口腔外科ではないか?と歯医者さんから聞いて、大学病院の口腔外科に行ってみましたが、原因不明とさじを投げられました。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
剥離性口唇炎については、その病態も治療法もよくわかっていないのが現状で、アレルギーや自治免疫疾患、感染症の可能性が疑われるものの、はっきりとはしません。
考えられる原因の有無を調べ、それぞれの原因に対して治療を試みることになるでしょう。過去の報告例ではステロイドホルモン軟膏の塗布の効果が高いようですが、私が担当した患者さんのケースでも同様の効果が見られました。
【相談者】2014年10月23日 U
質問2
やはり、難治性なんですね。ありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2014年10月14日 |
【相談者】2014年10月14日 SN
質問
2年前に親知らずを4本とも抜きました。そのうちの1本(右下)が隣の歯にぶつかって斜めに生えていました。当然ひどい虫歯でしたので、治療をして銀歯を、かぶせました。
その前から気になってたんですが、口臭がひどいんです。便秘のせいなのか、口の中なのか、わからないので、毎日不安な日々を過ごしています。いろいろサイトをみてるんですが、いろんな情報がありすぎて困ります。子供たちからもふいに何か臭いと言われたりします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口臭について悩まれているようですが、口臭の原因には大きく分けて生理的口臭と病的口臭の二種類があります。
生理的口臭とは起床時、空腹時、緊張時や女性では月経時などホルモンの変調による口臭、飲食物(ニンニク、アルコール、ビタミン剤などの薬)による口臭などが含まれます。
一方、病的口臭とは歯周病や耳鼻科的疾患、内科的疾患などに因るものです。最近、歯科医院で歯周病の検査や歯石除去、歯磨きチェックなどはしましたか?まだであれば、一度検査を受けてみましょう。鼻炎や糖尿病、肝臓や腎臓の疾患がある場合も口臭が発生しやすくなります。
便秘で水分不足にはなっていませんか。コーヒー、ジュース、緑茶などの嗜好飲料はお口の中が乾き酸性に傾きやすいため、口臭が発生しやすくなります。従って、水を常飲しましょう。
歯科医院で口腔内に問題なしといわれた場合は、口臭外来を受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2014年10月13日 |
【相談者】2014年10月13日 OS
質問1
下唇に白硬いできものが、5ヶ月前からでき1センチぐらい大きくなり治りません、何か治す方法ありますが、治療する場合、費用はどのくらい掛かりますか
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下唇に何らかのできものができているようですが、切除してみないと正体はわかりません。ただし5ヶ月間にわたって大きさや形状が変わらない場合は口唇ガンの可能性は低く、線維腫や乳頭腫など良性腫瘍や粘液嚢胞の可能性が高いと推察します。
上記の腫瘍やのう胞に対しては摘出手術が必要となり、費用は腫瘍が3割負担で約1万円弱、のう胞の場合は約3千円となります。
【相談者】2014年10月14日 OS
質問2
有難うございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2014年10月10日 |
【相談者】2014年10月10日 I
17歳の息子の上顎左犬歯が埋伏歯で、右犬歯は欠損です。よって、左右ともに上顎犬歯は乳歯のままです。埋伏歯は左上2番の歯根に頭を突っ込んでおり、そのせいか2番は少し捻転しています。埋伏歯は1番の歯根にももう少しであたりそうです。歯茎の上のほうを触ると埋伏歯があるのがわかるようです。埋伏歯の根っこは左副鼻腔に近接していてほぼ水平埋伏歯です。
大学病院の口腔外科と個人の矯正歯科で診察していただいて、埋伏歯の抜歯と矯正(開窓・牽引)のそれぞれのリスクと本人の意向を踏まえて12月に抜歯することになりました。しかし、私も本人もこれが本当に本人にとってより良い選択なのかまだ迷っています。
一般的にはまず矯正(開窓・牽引)を試みて、それがだめならば抜歯に踏み切るものなのでしょうか。いきなり抜歯を選択するのは安易な判断でしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
犬歯はもっとも長く丈夫で、噛み合わせのキーとなる重要な歯といえます。また目立つ位置にあるため、埋伏していると審美的にも問題があります。
埋伏している犬歯に対しては粘膜を切開し、その深部の骨も削除して歯冠部を露出させ、そこに矯正器具を接着して牽引した上で、正しい位置に萌出させるという治療法があります。
ただし、この治療法はどんなタイプの埋伏歯にも適応できるわけではなく、周囲の歯の根に引っかかっていたり、根が大きく湾曲していると牽引できない場合もあります。従って、犬歯が埋伏している場合はまず牽引できるかどうかを検討し、不可能と判断された場合にのみ抜歯をするか、あるいはこのまま放置するか、いずれが適当であるかを慎重に検討することになります。
恐らく今回もこのような検討の結果、矯正(開窓、牽引)より抜歯という選択になったのでしょう。従って、現時点で安易な判断であると断言することはできません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
男性 |
2014年10月3日 |
【相談者】2014年10月3日 S
ネットで当院のことを知りご相談したくメールしました。私は2010年に腎臓癌で右腎臓を全摘しております(大学病院泌尿器科)。その際肺転移がみつかり現在も通院して居ります。肺に転移の癌は小さいのが4ヶ所に有り手術は出来ないそうです。
入院中からインターフェロン治療を開始し、最初はスミフェロン、次にオーアイエフ、現在はイントロンAで治療中です。大きさに変化があるたびに種類が変えられる様です。転移が発見されてからトータルで見ると大きさは変化してない感じです。
最初は週に3回注射をしていましたが、現在はイントロンA300万週2回です。2回になった原因は途中、腸の調子が悪くなり検査の結果大腸にただれが見つかった為です。現在薬服用中で症状は消えています。
イントロンに変えてから口の中がただれ舌先にも白いぷつぷつが出来ぴりぴり痛い症状が出て舌先を生検しました、結果は問題なく今に至っています。大学病院の口腔外科に通院中ですが対処療法しかないとのこと。症状は生検した舌先が一番辛く網の目状に違和感が有りぴりぴり、ひりひり左右の下の裏側にただれ、下唇のただれ当然刺激物は食べることが出来ません。
現在デキサルチン軟膏とアズノールうがい薬を貰い治療していますが改善されません。ケナログも一時期使っていました。やはり注射を止めない限り直らなのでしょうか?突然のメールで失礼しますが回答宜しくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
腎癌が肺移転することは高い頻度で起こります。この場合にインターフェロンによる免疫療法が有効な場合が多く、実際に治療を受けていらっしゃるのだと思います。
インターフェロンは有効な薬ですが、副作用がつきものです。そのため、消化性潰瘍や虚血性大腸炎といった副作用が生じたのでしょう。口内炎もまたよく生じる副作用です。口内炎に対しては、デキサルチン軟膏やケナログなどのステロイド剤や粘膜の修復を助けてくれるアズノールうがい薬がよく用いられます。
カンジダ菌というカビの繁殖により口内炎が生じている場合には、抗真菌剤の塗り薬やうがい薬が有効です。内服薬もありますが、片腎状態なので残った腎臓の機能が低下している場合は問題があるかもしれません。局所麻酔薬が入ったゼリーやアイスボール、保湿剤が入ったスプレーやジェル、キシリトール水スプレー、漢方薬など、インターフェロンによる口内炎に対する対策はさまざまなものがあります。
【相談者】2014年9月28日 C
2年3ヶ月前から、右上犬歯のあたりが痛みはじめ、歯科、口腔外科、心療内科、ペインを受診し、現在は1ヶ月に1回ペインに行ってますが、一向によくならず、毎日痛みに耐えかねています。最初はどんな検査から始まり、どれくらいのペースで通院となるのでしょうか?痛みのことばかり考えてしまう毎日です。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
痛みがどのような原因から生じているかを検査し、それに応じた必要な治療を受けることになります。痛みの原因として考えられるものは下記の通りです。
- 虫歯、不良充填物、不良補綴物による歯髄や歯根膜の炎症
- 歯周病による歯肉や歯槽骨の炎症、歯の破折
- 顎骨内の腫瘍、嚢胞、骨髄炎
- 鼻炎や上顎洞炎筋・筋膜痛
- 神経障害性疼痛
- 疼痛性障害
- 本態性疼痛
これらの問題の有無を調べるため、次の診察及び検査を行います。
- 問診、調査票
- 口腔、顔面、頸部の診察
- エックス線検査
- 歯の視診、打診、触診、冷温診、電気歯髄診、局所麻酔歯周組織検査
- 心理テスト
歯や歯周組織に問題がある場合はそれらの治療を行い、筋・筋膜痛や神経障害性疼痛、疼痛性障害の場合は薬物療法や心理療法、機能訓練、神経ブロックなどの治療を行います。治療間隔や治療期間は個々の症例によって異なるため、現時点で明確にお答えすることはできません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性
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2014年9月15日 |
質問1
歯の神経を抜いた後、歯の痛みがとれず、別の歯科で根管治療をやり直したところ、根に詰め物をした時に激痛が走り、それからは、歯を触らなくても鈍痛が続き、苦しんでいます。
詰めた歯の根は穴が開いていたのですがオーバー根管は否定され、大学病院の歯科を紹介されました。そこでは、ペインクリニックに行くように言われ、漢方薬を処方され、効果はありません。心療内科でサインバルタを処方され、少し楽になりました。
ただ、増量したところ、副作用がひどく、1カプセルに戻しても、副作用が出るようになり、飲めなくなってしまい、歯の痛みが戻ってしまいました。大学病院では、歯の根の詰め物を取る予定ですが、1ヶ月以上先でしんどいです。
回答1
歯の神経を抜いた後、切断した断片部分の傷は時間をかけて治っていきますが、中には傷の治りが悪く、痛みが続くケースがあります。このような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
神経障害性疼痛に対しては抗うつ薬が効果的なので、その一種であるサインバルタが効いて痛みが少し楽になったのでしょう。系統が違う抗うつ薬を試すと、副作用のない治療を進められる可能性があります。
抗うつ薬以外では抗けいれん薬のリリカ、麻薬系鎮痛薬のトラムセットやトラマドールが神経障害性疼痛に対して有効です。また、カロナールという鎮痛剤も慢性疼痛に対して効果があります。
質問2
早速のお返事ありがとうございます。抗うつ薬ですが、いつか飲まなくても良いときがくるのでしょうか?痛みが取れることはあるかもしれないと思っていますが、治癒されるかがひっかかります。
何年か抗うつ薬を飲んだら、痛みが取れて、薬をやめることができるのでしょうか?あるいは、一生飲み続けなければならないのでしょうか。ネットや本を読みましたが、抗うつ薬で痛みが取れた話はありますが、薬を飲まなくてすむようになった話は出てきません。
それから、歯科医からはペインクリニックに行くように言われていますが、神経ブロック注射は効果がないのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、教えていただけるとありがたいです。
回答2
抗うつ薬の使用期間は、薬の内服により痛みが落ち着いてから半年~1年間を目安に継続します。それにより、内服中止後の痛みの再発や悪化を防ぐことができるのです。
また、ブロック注射は効果が出る場合があるため、試してみる価値はあるでしょう。
質問3
お返事ありがとうございました。どれにチャレンジするか、考えてみます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2014年9月13日 |
【相談者】2014年9月13日 Y
94歳の母が舌で触れると歯に膜のようなものが付いているようだが、指で取ろうとすると取れない。舌に原因があるのかも分からないがいつも口の中が気持ち悪いと言います。
どういう原因があるのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯に膜のようなものが付いているというお話ですが、歯垢(プラーク)はまさにこのように歯に薄く付着した汚れです。歯垢は砂糖を原材料にして細菌が歯の表面に作り出したものです。
歯垢が付着しているかどうかは、歯垢染色液で識別することができます。即ち歯が赤く染まれば、歯垢であると判断されます。歯科を受診して検査を受け、歯垢があれば歯磨きを行い除去しましょう。本来歯磨きの目的は歯垢の除去ですから、正しい歯磨きの方法を指導してもらいましょう。
一方、歯の表面に何も付着していないにもかかわらず、付着しているようで気持ちが悪くなる病気を「口腔異常感症」や「口腔セネストパチー」といい、うつ病や統合失調症、認知症の一症状としてこのような違和感が生じる場合もあります。
【相談者】2014年8月24日 H
夏疲れで体力が落ちてから首のリンパ節、男でいう喉仏(女はなんというかわかりません)あたりがキリキリ刃物で切られてる痛みがあり、それはずっとではなく時々なんですが。その後喉を見たら声帯にポリープのような小さい膨らみが出来て扁桃腺は赤く水泡、口内炎が沢山出来ました。しかし、食事はしみますが食べれないほどの痛みじゃなく、体重も変わりません。
悪い病かと思いましたが1ヶ月経っても食べられるし、体重の現象もなく、ただただ痛みだけ気になります。喉の痛みが首に強く出ているようで、このような口腔内の症状と外のリンパや首の症状が出てるので口腔外科に行けばいいか、耳鼻科に行けばいいかわからなくなりました。
総合病院は診察が午前中しかないので行けないので、口腔外科や歯科、または耳鼻科の専門科で診察を受けるべきなんですが、どちらで見てもらえばいい症状か教えていただけますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
喉をいくらのぞきこんでも声帯は見えません。咽頭粘膜のどこかにポリープ状の膨らみがあるのでしょう。
ポリープ、口内炎、扁桃腺の発赤と水疱形成、リンパ節の痛みがそれぞれ関連しているのか、もしくは別の問題が偶然同時期に生じたのかについては、診察してみないと判明しません。一度耳鼻咽喉科を受診し、口と喉、首を診てもらうことをお勧めします。