【相談者】2014年5月6日
近くの歯医者に行っていますが前歯の内側、上顎が溶けてないと言われました。手術をするとの事ですが、総合病院の口腔外科に行った方がいいか迷ってます。アドバイスお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
上顎前歯に深い虫歯ができて神経が侵されると、根の周辺の骨が溶けてなくなる場合があります。これを根尖病変といい、歯根のう胞や歯根肉芽腫、根尖腫瘍などが該当します。
神経を抜いて歯肉療法を行うことにより骨の空洞が縮小して治る場合もありますが、歯内療法を実施しても症状が改善しない場合や、既に被せ物が入っているため歯内療法ができない場合もあります。
上記の場合は抜歯して骨内の病変を除去する方法の他、歯根端切除術により歯を温存できる場合もあります。
一方、顎骨内に腫瘍やのう胞が生じている可能性も考えられるため、何らかの病変を手術で取り除く予定になっているのでしょう。歯に由来する問題であれば、歯の処置も同時に行われるはずです。
これらの手術には知識や技術、経験が必要となるため、条件に欠ける場合は病院の口腔外科に紹介されると推察します。現在の担当医が手術をされる意向であれば、予定通り手術を受けられても問題はないでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性N |
2014年5月1日 |
【相談者】2014年5月1日 女性N
初めまして。口角の黒ずみについて、レーザーでの治療が一番効果的だと以前掲示板で拝見しました。私もそれで悩んでいるので受けたいと思っています。目安で良いのでお値段はどれくらいになりますでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口角の黒ずみについては幾つかの理由が考えられます。
細菌感染による口角炎細菌感染その理由で炎症が持続すると口角部が黒ずみますが、抗生物質やステロイド入りの抗生物質の軟膏を塗布することにより改善します。
カンジダ性口角炎ドライマウスや乾燥肌など、乾燥体質の方に多く見られます。また免疫力の低下や抗生物質の連用もカンジダ症の原因となり、治療法としては抗真菌剤の塗布が効果的です。
舐性皮膚炎口唇が乾きやすかったり舐める癖があると、徐々に黒ずんできます。舐めないよう心がければ治りますが、唇の乾燥に対してはリップクリームやワセリンを塗って保湿しましょう。
アトピー性皮膚炎アトピーによる黒ずみに対しては、まずそれ自体を治療することが先決です。ステロイド剤の塗布や免疫抑制剤、抗アレルギー剤、漢方薬、スキンケア、ストレスマネージメント、心理療法などが効果的ですが、黒ずみに対してはレーザー照射やケミカルピーリングも有効です。
血管腫血管腫は血管が増殖する良性腫瘍で、暗紫色になることもあります。レーザーを照射して腫瘍を摘出します。
黒子(ほくろ)、母斑摘出もしくはレーザーを照射します。
悪性黒色腫色素産生細胞が悪性化したもので、いわばホクロのガンです。周囲の正常組織を含めて切除した上で病理組織検査を行い、診断を確定させます。レーザーで焼き切る(焼灼)とこの検査ができなくなるため、望ましい治療とはいえません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代
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女性 |
2014年5月1日 |
【相談者】2014年5月1日 30代 女性
質問1
1年程前から、何のきっかけもなく、唾液の性状が変わり、喋り辛いのと、口がべとついて、くっついてしまい困っています。周りから見ても気づく位です。口腔外科で、唾液腺の病気でもシェーグレンでもないと言われ、漢方やうがい薬なども試しましたが変わりません。あげく、病気ではないから、慣れて下さいと言われました。口の事がストレスで慣れる事など出来ないのですが。
唾液は出ているので、舌痛症や、喉が乾いたり、味覚異常はありません。何か治療法はありますか?心療内科へも行ったりしました。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
口がべとべとしてくっついてしまう症状は、唾液の出が悪くドライマウスの場合によく見られますが、口腔外科でドライマウスではないと診断されたようですね。また、唾液も出ているとお感じのようですね。
唾液にはサラサラした漿液性とべとべとした粘液性の2つがあります。緊張状態になると交感神経の働きにより粘液性の唾液が分泌されますが、緊張が緩和されるとサラサラになります。従って、日頃からストレスや不安をいかに軽減していくかがポイントになります。また、対応策として抗不安薬も利用できます。
【相談者】2014年7月16日 30代 女性
質問2
5月にも相談させて頂きましたが、1年前から、口の中の違和感(特に口の中唇のべたつき)が治りません。口腔外科では色々試しましたが、よくならず、今はうがい薬のみです。心療内科で、1ヶ月ちょっと抗鬱薬をのんでいますが、特に変わりありません。私と同じ様な患者さんで治った方はいますか?変わりなくても、抗鬱薬は有効でしょうか?
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
症状からして口腔異常感症、ドライマウスが疑われます。同じような症状で悩まれる患者さんは多く、私も長年その治療にたずさわってきました。口腔ケアグッズの使用や機能訓練、認知行動療法、リラクゼーションなどいろいろな治療法がありますが、抗うつ薬などの薬物療法が中心です。
抗うつ薬を1ヶ月余り継続しても効果がみられないということですが量を増やしたり別の抗うつ薬に変更したりすれば、効果が現れる可能性があります。抗けいれん薬や漢方薬も有効な場合があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性O |
2014年4月30日 |
【相談者】2014年4月30日 女性O
2014.2.17から左の上奥歯がひっぱられる様になり同時に吐き気があり胃カメラをしましたが異常なし口腔外科・歯科・神経内科・脳神経外科に行きましたが異常なしでいまでは痛みがすごくなり苦しく舌も痺れて味がしないです。原因不明で困っています。よろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
吐き気や痛み、味覚の異常などから逆流性食道炎が疑われますが、胃カメラによる検査の結果胃酸の逆流や消化管粘膜のびらんなどの所見がなく、逆流性食道炎は否定されたのでしょう。
また、脳腫瘍や脳梗塞など頭蓋内の異常や顔面神経、三叉神経、舌咽神経の異常も原因として挙げられますが、神経内科や脳神経外科の診察によりこれらの問題もないことが確認されたのだと推察します。
さらに左側上顎臼歯に虫歯や歯周病はなく、舌にも腫瘍や口内炎がないと口腔外科や歯科で診断されたのでしょう。ではどのような病気が考えられるのか、以下に可能性のあるものを列挙します。
ドライマウス
口腔粘膜が乾燥すると痛みや痺れ、味覚の低下が生じます。
舌痛症
舌や上顎の粘膜(口蓋粘膜)の痛み、痺れが生じます。
口腔カンジダ症
カンジダ菌というカビ(真菌)による感染症のため口腔粘膜の痛みや痺れが生じ、味覚が低下することもあります。
歯ぎしり・食いしばり
歯の違和感、口腔粘膜の痛みや痺れが生じます。噛みしめることによって唾液と一緒に多量の空気まで飲み込んでしまうとお腹が張り、胸やけや胃のつかえを感じます。
口腔異常感症、口腔セネストパチー
歯が引っ張られたり舌が痺れるような感覚は、これらの病気によるものかもしれません。
味覚異常
薬の副作用やドライマウスなど、さまざまな原因によって味覚異常が生じる他、貧血や亜鉛不足でも味覚異常や口腔粘膜の痛み、痺れが生じます。
うつ病、統合失調症
吐き気、痛み、痺れ、味覚の低下、異常感が生じる場合があります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2014年4月23日 |
【相談者】2014年4月23日 女性N
初めて質問させて貰います。6日前に下の親知らずを抜歯して今も定期的に痛みが続き鎮痛剤がないと過ごせないのですが抜歯した際根っこが割れてしまいそれが神経の中に落ちたかもと言うことで紹介状を貰い口腔外科に回されました。
こないだ詳しい場所を確定するためにCTを撮り今週どうしていくかお話が聞けると思うのですが、この場合どんな治療になるのですか?日帰りの処置で行けますか?または入院でしょうか?
今も痛いのですがまたまた痛くなるのは不安です。ちなみに歯の欠片は落ちた事によって探されてしまった事により更に奥に入ったと病院ではいわれました。よろしくお願いします
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
折れた根の部分が、神経が走行する下顎管の空洞内に本当に入り込んだのかどうかについては、CTなどでよく確認する必要があるでしょう。その結果によって、今後の対応が決まります。親知らず抜歯後の痛みが続いているということですが、原因として次のような可能性があり対処法も異なります。
抜歯の際のダメージ歯の根が曲がっていると、抜歯の際に折れてしまうことがあります。親知らずが何度も痛んだとすると、根と骨の癒着によって折れた可能性も考えられます。折れた根を抜くのは難しいため周囲の骨を削る必要があったのでしょうが、当然のことながら骨を削ればダメージが大きくなり痛みやすくなります。また、残った根を奥に押し込む場合もありますが、抜歯によるダメージであれば自然治癒が見込めるため、特別な対応は不要です。
細菌感染親知らずが痛むということは、細菌感染が起こっていることを意味します。そんな時に親知らずを抜くと、抜歯後も感染による炎症と痛みが続きます。また持病や飲み薬、過労などにより抵抗力が落ちている場合も細菌感染が生じやすく、痛みが出るでしょう。従って、抜歯した部分の洗浄や抗生物質の使用が必要になります。
ドライソケット親知らずの抜歯後は骨の中に空洞ができて血餅という血の塊で覆われ、それが徐々に粘膜に変化して穴が閉鎖され治っていきます。ところが、過剰なうがいや下顎骨の血行不良により血餅ができず、骨がいつまでも露出した状態になる場合があります。これをドライソケットといい、治療法としては抜歯窩の再掻爬や保護床の使用が有効です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2014年4月19日 |
【相談者】2014年4月19日 女性I
質問1
下顎、歯の付け根の内側が隆起数個。幼少期からあり。最近、外側にも増えた。内側も増えた。歯医者に行けば、放置で良いとのこと。しかし、気になる。舌が浮いた感じ(収まりが悪い)もある。治療法はありますか?どんな事をするのでしょうか?回答のほど、よろしくお願いします。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
幼少期から下顎にある隆起は、骨隆起という骨の膨らみであると推察します。骨隆起は腫瘍やのう胞、細菌感染による腫瘍とは異なり、骨そのものが膨らんでいて外骨症ともいいます。
骨隆起が発達して大きくなる原因は、歯ぎしりや食いしばりです。上下の歯を噛み合わす過度な力が顎に伝わることにより、顎の骨が反応して膨らむのです。
骨隆起に対しては歯ぎしりを緩和したり、食いしばらないよう注意することが重要です。歯ぎしりにはナイトガードという装置を作製し、就寝中に装着しておくと効果的です。
また多数の膨らみが生じる病気として神経線維腫症がありますが、その場合は下顎以外にも病変が生じること、膨らみが軟らかいことから区別できます。
【相談者】2014年4月24日 女性I
質問2
こんばんわ。骨隆起、外骨症は、増えない様にする方法しかないのでしょうか?歯ぎしりはしないのですが、食いしばりは、多い様に思います。突起が気になるのですが、手術的な方法はありますか?または、しない方がよいのでしょうか?度々の質問すみません。回答の程、宜しくお願いします。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
食いしばりや歯ぎしりによる顎骨への刺激が骨を増大させます。食いしばりは注意すれば防げますが、力が入っていなくても上下の歯が接触しているだけで問題となります。これは無意識のうちに食いしばりにつながっていくからです。
既に骨が膨らんで突起状になっている部分は、手術で取り除く以外に方法はありません。粘膜を切開して剥離し、骨隆起部を歯科用ドリルで削除した後粘膜を縫合します。
【相談者】2014年4月26日 女性I
質問3
こんばんわ。その手術だと、暫く食事が困難なような…今は不快なだけなので、入れ歯などを装着する時など、手術が必要になるまて様子をみる事にします。ご回答ありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性 |
2014年4月11日 |
【相談者】2014年4月11日 K
質問1
前歯 左上6番の根の治療についてです。3度目の歯根治療仲で、顕微鏡・ラバーダムをつかって 歯根の掃除と詰め物、仮歯をつけました。(1回の治療で)
その後歯ぐきに膿のできものができたので、歯根切除して、歯根のう胞(小指大)摘出手術をうけました。当日 抗生物質が処方されなかったので、翌日気がついて問い合わせたところ「今治療中で忙しいのに、がたがた言わないで」と先生に電話をきられてしまいました。
手術後ずうっと悪寒がしていたら、3日後に39度 発熱しました。腎盂炎を併発して微熱、だるさ、悪寒は40日続き やっと体調ももどりました。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の根の治療、すなわち歯内療法を3回受けてもよくならず、歯根のう胞摘出術と歯根端切除を受けられたようですが、それにもかかわらず再発したということはかなり厳しい状況であると推察します。抜歯が唯一の治療法かもしれませんが、それ以外の方法を希望される場合は、再度の手術か歯内療法という選択肢になるでしょう。万一手術が身体に負担であれば、再度歯内療法を受けることになります。
直接患部を見ながら治療することができないため、歯内療法の中では難しいケースとなり、難症例の場合には特別な器材、例えば歯科用顕微鏡などが必要となります。このような歯内療法を得意とし、機材を揃えているのが歯内療法専門医です。一度日本歯内療法学会のホームページをご覧になり、受診先を検討されてはいかがでしょうか。
歯科治療は術後、数回傷確認にいき消毒、跡良好とのことでした。歯の型をとるという日に 腎盂炎の調子が悪く1回キャンセルしました。やっと体調もどったところ、又再発のようなので、歯科医は 再切開 といいますが、体調も悪いのに2か月で2ども そんなに手術ばかり・・・と本当に困っています。
他院受診といっても、良い病院がわからずにこまっています。千代田線、小田急線沿線丁寧に見てくださる先生がいればご紹介お願いいたします。
先ほど 歯根治療、歯根端切除のメールだしたものです。 歯根のう胞は小指大のもので、その時は切開して解決したと思いました。 最先端技術の歯根治療でも治らず、...
【相談者】2014年4月12日 K
質問2
早速の返信ありがとうございました。参考になりました。厚く御礼申し上げます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性Y |
2014年4月8日 |
【相談者】2014年4月8日 女性Y
とても困っていますよろしくお願いします。2012年8月左下唇内の唾液腺種小さなものを切除しました。その後切除部から唇までの麻痺が出現し、少しは回復するもつらい感覚異常と唇が左に寄る顔面神経麻痺及び痙攣が出現しました。かなりの疲労と苦痛がある為現在精神科でレメロン、ソラナックス、デパケンRをもらって内服してますが。精神的なショックやあせり、また唇の苦痛と戦い日常生活も思うように送れず疲れています。
これは長い時間がかかり回復するものなのでしょうか?何かいい治療はあるのでしょうか?また似たような症例で抗精神薬を飲まずに経過するなど。どのよな経過をたどっていかれるのでしょう。子供も小さく出来れば薬を飲みたくないのが本音です。どうかご指導願います。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
下唇の腫瘍を摘出する際に周辺の感覚神経や運動神経が傷つき、感覚や動作に麻痺が生じたようですが、神経が傷つくと感覚異常が起こる場合もあります。
神経の損傷は手術には付きもので避けようがなく、術後2年近くが経過していることから、残念ながら傷ついた神経が元に戻る見込みは少ないでしょう。
一方感覚や運動の麻痺については、周囲の神経が伸びてきたり筋肉の働きが改善されると症状は軽減するかもしれません。ただし、全く変わらない可能性もあります。
感覚異常については、現在服用中の精神科の薬が効果を発揮するかもしれません。薬を使わないで自然によくなる可能性はゼロではありませんが、薬を飲んだ方が回復する確率は高いと推察します。ただし薬を飲んでも必ず治るとは限らないため、薬を飲まないという選択肢もあります。いずれにせよ、心理療法は症状を和らげる強い効果を持つためお勧めします。
【相談者】2014年3月30日 女性H
はじめまして、他院での話ですが、よろしくお願いします。去年の12月末日、歯の治療でレントゲンを撮ったら、違うところに虫歯が発見されて、麻酔が必要で治療をはじめました。
麻酔を打って数分で、気分が悪くなり動悸がして手足が冷たく、寒気も出てきて頭を起こすとさらにしんどくなりました。先生はしばらくしたら落ち着くから大丈夫と言われて10分くらい横になっていましたが、改善せず、治療を中断してとりあえずかぶせてある所をうめて、後日体調が良くなったら予約して下さいと言われて終わりました。
翌日にはかぶせがとれてしまったのですが、風邪もひいていたようでそのまま元気になってから行こうと様子をみていたら、花粉症の季節に入りずっと体調がよくなくてそのままにしてました。それにまた麻酔をしてその時みたいに気分が悪くなると思うと恐くなってなかなか行けず、相談もできませんでした。いままで虫歯治療をしていて麻酔もよく使いましたが、こんなのははじめてです。これは麻酔薬のアレルギーですか?今後麻酔が必要な治療はどうしたらいいですか?
それと、花粉症で耳鼻科よりショウセイリュウトウとプランカスト1回2錠朝夕・アラミスト点鼻薬・エピナスチン眠前1錠を内服中ですが、3月28日の夕方からポタポタと鼻水と微熱がでて昨日の土曜日に耳鼻科受診したら、風邪も併発していると言われクラリスロマイシン200mg1回1錠1日2回とショウセイリュウトウが開始になりました。
夜8時くらになって熱が38.4に上がり徐々に治療途中の歯が痛くなってきました。もしかして治療途中のところをふさいでいないから、バイキンが入ったのでしょうか?急に上がった熱の原因はここにあると考えられますか?こういう状態ですが、ひぐち歯科さんでもみてもらえますか?
ちなみに検査にてインフルエンザはマイナスです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
麻酔薬のアレルギーから動悸や眩暈などが生じる場合もありますが、痛みや緊張がこのような状態を引き起こす可能性もあります。また麻酔にも種類があるため、種類の違いや体調の変化なども関係しているかもしれません。
鼻水と微熱については、虫歯の状態を直接診ていないので何とも言えませんが、風邪を引いて全身の免疫力が低下し風邪による歯痛が生じた疑いはあります。
もちろん当院でも診療は可能ですが、まずは以前かかられた歯科に相談されることをお勧めします。そこで使用した麻酔の種類や当時の状況を考慮した上で別の麻酔を行うか、通常の方法が合わない場合は、より安全性を確保できる病院へ紹介してもらえるはずです。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
女性
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2014年3月17日 |
質問
2年前に耳の前付近の痛みが続いた時に、樋口先生にご相談して夜中の食いしばりが原因とわかり、マウスガードの使用でお陰様で、たまに痛みがあるくらいでおりました。ところが十日前に整形外科で受けた首の牽引の最中に、耳の前付近にずっと違和感があり、やばいかなーと不安になりました。その後も以前より痛みが気になったり、口をしばらく開けていると痛くなってきます。顎に悪いことが起きたのか、自然に治っていくのか、ひやすのと温めるのとどちらが良いか、牽引はやめた方がよいのかなど、よろしくお願い致します。
回答
整形外科での首の牽引により頸椎の変位や近接、頸髄への圧迫による症状が改善します。ただし下顎を頭頂方向へ牽引することは頸髄への負担を軽くする効果がある一方、顎関節に対しては悪影響が生じる場合もあります。
顎関節についても、圧迫される方向に偏位すると痛みや雑音、開口障害が起こる可能性があります。下顎を頭頂方向に牽引するという行為は顎関節を圧迫することになるため、下顎を下方や前方に動かす体操をすることにより、顎関節の関節腔が拡がって症状が改善します。
牽引により耳前方にある顎関節の違和感や痛みが生じたのであれば、牽引の強さの変更もしくは中止を検討された方がよいでしょう。首の症状も考慮する必要があるため、整形外科の先生とよく相談されることをお勧めします。
また、顎関節周辺の痛みが顎関節症による場合は、安静にすることで強い痛みは軽減するはずです。強い痛みに対しては冷却し、鈍い痛みは顎関節を動かす体操を行って温めると効果的です。
顎関節の痛みイコール顎関節症とは限りません。顎関節の細菌感染による炎症性顎関節炎や骨の亀裂などによる外傷性顎関節炎、外耳炎、副鼻腔炎、副咽頭隙の細菌感染や腫瘍、舌咽神経痛など、他の可能性も考えられます。一度、歯科か口腔外科を受診されることをお勧めします。