年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年11月4日 |
【相談者】2012年11月4日 女性M
質問1
娘10才の子なんですが、舌の下の真ん中の線の片側に三センチほどに膨らんでいるのを言ってきました。風船のようにです。痛みなどは何もないです。結構大きいので心配です。宜しくお願い致します。
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌の下の部分を口腔底もしくは口底といい、この部分に生じるできものを「ガマ腫」と呼びますが、病名に「腫』という字が入っていても腫瘍ではありません。口底の粘膜下には「ワルトン管」という唾液が通る管が後方から前方へ走行しており、この管が傷ついて唾液が周囲に漏れ出して膨らんだ状態がガマ腫です。
治療法としては、唾液が漏れ出しているワルトン管の傷口を見つけ出して封鎖することですが、実際に行うのは困難です。そこで、ガマ腫の表面の粘膜を切り開き、唾液がこの部分に溜まらないようにする方法が、ガマ腫に対する標準的な治療法となります。
もちろん粘膜を切開すれば、溜まっている唾液が外に出て腫れは治まるのですが、しばらくすると傷口がくっついて塞がり、再び唾液が溜まる場合があります。そのため、切開した粘膜を周辺の粘膜に縫い付ける「タイオーバー」という方法で再発を防止します。
しかし、万一口底部の膨らみが硬い場合は腫瘍が疑われるため、病変部を切除(摘出)して診断を受ける必要があります。
【相談者】2012年11月4日 女性M
質問2
こんにちは。ありがとうございます。ガマ腫ですね。検索したら、同じでした。大きな病院に行く為には紹介状が必要なんですが、その前に何科に受診したらいいですか?近くの耳鼻咽喉科で有名な開業医の先生に見てもらおうと思ってるのですが、歯科の方がいいですか?
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳鼻咽喉科で対応して頂けると思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年10月25日 |
【相談者】2012年10月25日 女性T
質問
はじめまして。数ヶ月前から、無意識のうちにぐーっとかみ締めていることがあります。仕事中やテレビを見ているとき、目が覚めたときにも噛んでいる時があります。一日のうちにその頻度は割と多いです。ふと「あ、また噛んでるわ」と我にかえる、という感じです。必ず同じ場所です。
歯医者さんで相談したら、精神的・内科的・脳外科的ないろんな要素があるかもしれないので、病院の口腔外科へ相談するように言われました。いまのところ固くなったり変色したりはしていません。噛まないような対処方法がしりたいのですが、口腔外科受診でいいのでしょうか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
食いしばる癖は、無意識に上下の歯を接触させることから始まるものですが、上下の歯がどこか一ヶ所でも接触していることはありませんか。もし接触している場合は、上下の全ての歯が常に2~3mm離しておくように注意してください。
前歯が前に出ている「出っ歯」の状態では口を閉じにくいため、いつの間にか開いてしまいがちです。そこでこの点に注意して口を閉じておこうとすると、つい奥歯に力が入ってしまうのです。
対策として、丸めたガムを舌の上で転がしておく方法が噛みしめ防止に有効です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年10月23日 |
【相談者】2012年10月23日 女性O
質問
2011年5月に一回相談したものです。白板症と診断を受けて、定期検診で近くの口腔外科で見てもらっているのですが、白板症の部分がヒリヒリしている状態です。ストレスや体調などでよかったり、よくなかったりする気がするんです。9月に病院に行った時は良かったのですが、白板症と診断される前もヒリヒリしていたのですが、痛かったりするとよくないと書いているのを見て怖くなりました。
今、他の怪我や病気疑いで精神的に不安定です。悪いことしか浮かばなく・・・。そういう状況で粘膜が一時的悪くなったり、痛くなったりすることは現にありえますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
白板症の部分がヒリヒリと痛むため、ガン化しているのではないかとご心配されているのですね。確かに白板症の中にはガン化するものもありますが、その確率は非常に低く、定期的に口腔外科を受診されている場合はご心配に及ばないでしょう。
ところで口腔粘膜に白板症などの異常がなく、一見すると正常な粘膜であっても痛む場合があります。舌痛症や口腔灼熱症候群などがこれに該当するのですが、白板の部分にこのような症状が見られませんか。
実のところ、上記のようなタイプの痛みにはストレスが関与しているケースが多く、ストレス自体が痛みとして感じられる「疼痛性障害」という病気がそれに当たります。また、ストレス自体が食いしばりやドライマウスを引き起こし、これらが原因となって痛みが生じるケースもあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2012年10月14日 |
【相談者】2012年10月14日 女性YT
質問
よろしくお願いします。身体表現性障害で11年位とその後舌痛症になって3年位。今心療内科にかかっています。起きている間はずっと舌がビリビリしています。医者からは治らないから一生付き合うしかないと言われています。
また、舌痛症になった頃と同時期に食事の時食べ物が前歯にくっつき、肉、こんにゃくなどを食べるとき長い時間かかります。ガムをかんでも全部上前歯くっついてしまいます。このこともかかる科(医者)はないと言われましたがそうなんでしょうか。心が折れてしまいそうです。病気に負けてしまいそうです。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
身体表現性障害により舌に痛みがあるとのお話ですが、直接的な原因としてドライマウスや亜鉛不足などが関与しているケースもあります。舌痛症のほとんどが原因不明ですが、治療法としては三環系抗うつ剤などの薬物療法が中心となります。
また、食べ物やガムが上顎前歯の内側に付着してしまう件については、幾つかの原因が考えられます。歯並びや歯の形態の問題の他、ドライマウスや舌の動きの問題も可能性として挙げられます。また、それぞれについて歯の治療とドライマウスの治療、舌の機能訓練が必要な状態かもしれません。対策として、食べ物がたまりやすいスペースを封鎖するため、舌接触補助床を作製して使用する方法もあります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年10月13日 |
【相談者】2012年10月13日 女性Y
質問1
3月に相談した術後性上顎洞のう胞のことです。その後5月に手術しました。ありがとうございました。5月左側の鼻より手術(左のみ)その際、右側は右目の下に小さいのがあるといわれました。同時に手術してほしいといったところ、痛くないし、大きくないと言われた。
今朝、洗顔中右鼻の下に手があたったら、飛び上るほど痛い。右ほお違和感あり。そんなに急激にのう胞が大きくなるとは考えられないのですが、歯が痛いという感じではない。ただ、歯も違和感あります。
CTやMRIもとっているのに、のう胞がわからなかったということはあり得ますか??痛いのが怖いし、また手術になるのかと不安。すでに鼻の手術4回しています。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
術後性上顎のう胞は、10~20年間かけて徐々に大きくなるおとなしい性質の病気ですから、1年以内に撮影したCTで小さなのう胞だったものが急に大きくなることはありません。また、大きなのう胞を見落とす可能性は少ないでしょう。
そこで、鼻の下に触れると突然激痛が生じるという点から、三又神経痛による痛みが疑われます。三又神経の三つの枝の一つ、右側上顎神経領域の痛みです。眼の付近にあるのう胞が神経を圧迫して痛みが生じたのかもしれませんし、頭蓋内で血管や腫瘍が神経を圧迫しているのかもしれません。従って、手術を受けた病院で本当に三又神経痛なのか、三又神経痛であればどこに原因があるのかについて調べてもらうことをお勧めします。
【相談者】2012年10月13日 女性Y
質問2
早速お返事ありがとうございました。病院に行ってみます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年10月11日 |
【相談者】2012年10月11日 女性M
質問1
乳癌のため、抗がん剤治療が始まります。その前に根治をしてもフィステルができたままの上顎7番の歯を抜歯しましたが、ドライソケットになってしまいました。2週間たってもまだ痛みがある状態ですが、予定通り抗がん治療(分子標的薬+ホルモン療法+抗がん剤)を始めてもよいでしょうか?
2週間たっても激しい痛みがある場合ドライソケットではない可能性もありますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ドライソケットとは抜歯により生じた穴(抜歯窩)に血のり(血餅)ができず、骨がむき出しになった状態をいいます。本来なら血餅が薄い皮(粘膜上皮)に変わり、徐々に抜歯窩が小さくなっていきます。
ドライソケットは、過度なうがいで血餅が剥がれてなくなったり、抜歯前に炎症が続いて骨の栄養状態が悪くなる硬化性骨炎に罹患していると起こりやすくなります。また、栄養状態や免疫力の低下によっても生じやすいため、現在そのような状況にあるのかもしれません。冷たい飲み物などがしみて、ズキズキ痛むことはありますか。それがドライソケットの典型的な症状です。もし該当する場合は、抜歯窩を保護する処置で痛みをやわらげることができるため、対応してもらいましょう。
一方、ドライソケット以外では隣歯の歯髄炎や根尖性歯周炎、筋・筋膜痛、上顎洞炎、神経障害性疼痛、疼痛性障害、本能性疼痛などがあります。
痛みの原因が何であろうと対処は可能です。乳癌の治療の開始を遅らせてまで、優先的に治療を受ける必要はないと思います。まずは化学療法を開始し、それと平行して上顎の痛みへの対応を検討されることをお勧めします。
【相談者】2012年10月11日 女性M
質問2
返信ありがとうございます。とても分かりやすい説明で大変助かりました。私の場合は骨は見えてません。冷たいものがしみることもないです。しかし、まるで根管治療をした時のような痛みがあります。
先生が言われるような、骨髄炎や神経障害性疼痛、疼痛性障害、本能性疼痛などかもしれません。しばらく様子を見て、それらを視野に入れてCTを撮るなどして、詳しく調べたいと思います。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年10月9日 |
【相談者】2012年10月9日 女性K
質問
1年前から、左の下の奥の歯ぐきが痛く近くの歯医者さんへ行きました。レントゲンを撮り診察をしていただきましたが異常がなく、大学病院を紹介てもらい口腔外科に受診しました。レントゲン・MRI・三叉神経など調べましたが異常なし。少し舌の痛みもありましたがその舌も異常なし。
異常ないとのことでしたので、普通に生活していました。今年の、夏前にまた同じ症状があり違う歯医者さんへ受診してレントゲン・CT撮りましたが異常はありませんでした。
食べてる時は、痛みがなく何もしていない時の方が痛みを感じます。今度は耳鼻咽喉科に受診しました。その時に舌痛症といわれ、デパスを飲んでいます。仕事もしていまして、子供もいるのであまり病院に行けません。
この痛みは、舌痛症でいいのでしょうか?毎日が不安です。宜しくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌などの粘膜が何もしていない時に限って痛むという点から、舌痛症の可能性が高いと思われます。舌痛症とは舌に限らず、口蓋や歯肉など口腔粘膜が痛む場合を指し、別名「口腔灼熱症候群」ともいいます。
舌痛症はドライマウスや食いしばり、ストレスとの関連が強いものですが、これらの問題については診察を受けられましたか。
治療法としてはデパスが効くケースもありますが、抗うつ薬や抗けいれん薬の方がより効果的でしょう。これらの薬についても相談されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年9月26日 |
【相談者】2012年9月26日 女性Y
質問1
上唇の皮膚の部分に白い斑点があります。あと皮膚と粘膜の境目が少し白いような気がします。もともと、唇が荒れて皮がむけるタイプです。白斑が気になっていますが、それ以外にこうなる病気はありますか?唇が真っ白になってしまうことはありますか?
【回答1】口腔外科総合研究所 樋口均也
皮膚に白斑が生じる病気には尋常性白斑と癜風があり、白斑が周辺にまだら状に拡がる場合と変化しない場合があります。皮膚科で診察を受けられることをお勧めします。
【相談者】2012年9月26日 女性Y
質問2
ありがとうございます。唇はいろいろ調べたところもしかしてフォアダイス状というものなのかなと思いました。小さな白いぶつぶつのようなものがあり、笑って唇の皮膚が伸びると白く見えるような感じです。近々皮膚科に受診してみたいと思います。
【回答2】口腔外科総合研究所 樋口均也
フォーダイス斑は粘膜にできる異所性の皮脂腺です。黄色っぽく見えること、皮膚にはできないことから、フォーダイス斑には該当しないでしょう。
【相談者】2012年9月26日 女性Y
質問3
お返事ありがとうございます。皮膚科を受診しましたがフォアダイス状という診断でした。 上唇の部分に出ています。そこは皮膚なのですか?それとも粘膜ですか?
【回答3】口腔外科総合研究所 樋口均也
上唇の粘膜に当たる部分であると推察します。
【相談者】2012年9月26日 女性Y
質問4
普通に見えるところの唇も粘膜になるんですか?というか唇は全部が粘膜ですか?
【回答4】口腔外科総合研究所 樋口均也
唇の赤い部分のほとんどが粘膜です。粘膜の部分は濡れていて、皮膚の部分は乾燥しています。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性 |
2012年9月22日 |
【相談者】2012年9月22日 女性 P
質問
彼氏とキスをしてから唇が荒れています。リップを塗っても治りません。そして、唇に赤いものが一個できました。ネットでヘルペスなど調べたのですが…不安なのでよろしくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ヘルペスウィルスに感染した場合は、唇に水ぶくれ(水疱)ができるため、その心配はないでしょう。
ではなぜ唇が荒れ、治らないのかについてはこの文面だけではわかりません。口腔外科や耳鼻咽喉科などで診察を受けられることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年9月21日 |
【相談者】2012年9月21日 女性 Y
質問
小学6年女の子ですが、首のリンパ辺りにぐりぐりがあり、ご飯を食べるときに違和感があり気持ち悪いとのことです。普段は気にならないらしく、おそらく疲れたときに症状が出ている感じです。
どういう病気の可能性がありますか。また、治療するにはどの科に受診すればよろしいですか。早急に対処したほうがよろしいですか。よろしくご回答お願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「リンパ辺り」ということですが、リンパ腺が腫れている場合は、次のような病気が考えられます。まず、細菌や真菌に感染してリンパ腺が腫れているケースです。虫歯や歯周病の他、外傷や手術後にもリンパ腫が反応して腫れます。
また伝染性単核症のようなウィルス感染、悪急性壊死性リンパ節炎、リンパ上皮性のう胞、悪性リンパ腫などの病気もあります。但し腫れているのはリンパ節ではなく、リンパ節付近の唾液腺に炎症や腫瘍があるのかもしれません。
緊急性は低いと推察しますが、そのまま放置して様子をみるのがよいとも限りません。一度、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。