年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
男性 |
2012年8月14日 |
【相談者】2012年8月14日 男性 OM
質問
4日ほど前から、飲み込むときに口の奥~喉に刺さるような痛みがあります。少しずつひどくなり、何もしていなくても痛いときがあります。
耳鼻科の先生に鼻から喉まで内視鏡を入れてもらいましたが、炎症などは見つからなかったそうです。口があまり開かないことを先生に指摘され、あごの関節の矯正もしてもらった方がいいし、痛みの原因は分からないが口腔外科で診てもらった方がいいと言われました。紹介状を書いてもらった病院の専門医は休みで21日まで診てもらえません。
痛みが我慢できないので、他の口腔外科で診てもらいたいのですが、どこへ行けばいいでしょうか?また原因として何が考えられますか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
耳鼻咽喉科で内視鏡の検査を受けて異常が見当たらなかったということは、口やのどの粘膜に外傷や腫瘍、異物、潰瘍、病原微生物の感染による膿瘍などはないということでしょう。
このような場合、痛みの原因としてドライマウスが疑われます。唾液やのどの粘液の分泌が少なくなると、粘膜が乾燥して痛みやすくなるからです。唾液の分泌量や粘膜の乾燥状態を調べると、ドライマウスの有無が判明します。また、ドライマウスになるとカンジダ菌というかび(真菌)が繁殖して痛むケースがあるため、「口腔カンジダ症」という真菌の検査を受けて確認されるとよいでしょう。
その他、口の奥からのどにかけて痛む病気には舌咽神経痛、茎状突起化過長症、顎関節症、舌痛症、咽喉頭異常感症などがあります。
お住まいの地域の近くには口腔外科が多数あるようです。今日、明日も診療している医院をインターネットや電話案内などで探されることをお勧めします。
【相談者】2012年8月13日 A
質問1
はじめまして。主人が非定型歯痛と診断され、一年半になります。現在、大学病院のペインクリニックにて治療中です。症状は、歯と上顎の痛み、歯茎の焼けるような感じ、たまに歯がグラグラしたりします。身体表現性障害だろうと言われています。
ペインで、メイラックスとメキシレート、リリカを処方してもらい、そこでは出せないとの事で、抗うつ薬のサインバルタは自宅近くの脳神経外科で、出してもらっています。サインバルタを出してもらっている先生は、「専門でないし、本当は痛くないからね」とか言われて、主人はいつも診断をいやがります。
ひぐち先生なら、全てトータルで理解して、薬の処方もしていただけるのではないかと思ってメールいたしました。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯や歯肉、顎骨の痛みが続くにもかかわらず、詳しく調べても異常が見当たらない状態なのですね。このような場合は「非定型歯痛」や「口腔顔面痛」という病名が該当しそうですが、これらは原因に関係なく名付けられる病名なので、同じ病名であっても治療法は患者様ごとに異なります。
「身体表現性障害」だろうといわれているというお話から、ストレスが原因で痛みが生じていると推測されているのでしょう。他にも筋・筋膜痛やドライマウス、口腔カンジダ症、神経障害性疼痛などでもこのような症状は発生します。
【相談者】2012年8月13日 A
質問2
お忙しい中、親切なメールありがとうございます。私個人としては、今すぐにでも、先生にお会いしたい気持ちです。
主人は、歯痛はもちろん、ここ2か月ほど、急に胸が苦しくなることがあり、心臓の検査や胃の検査に行き、異常なしと言われました。ペインクリニックの先生は、身体表現性障害の症状のひとつだろうと言われます。一年通って当初よりは、歯の痛みもましですが、そのような症状が出て、ペインの先生も、「どうしたものかな?」と思われている様子です。
先月の診察で「次回8月20日に、一度神経ブロックをしてみましょう。痛みが移動しているから、効くかどうかはわからないけど。ただ、胸が苦しいのが、気になるので、必ず奥さんと一緒に来てください」と言われました。
本人はもともと神経ブロックに対して、怖い不安がありました。そのせいか、その日の何日か後にまた胸が苦しいことが3回あり、私は、身体表現性障害を確信しました。ペインクリニックの先生には電話で次の神経ブロックは保留にしていただき、診察には伺うことになっています。
今後の治療に関して、お手上げされたら、セカンドオピニオンの話がしやすいのですが。主人は、ひぐち先生のホームページは知りません。私から、いい先生がおられるという話はしています。
本人は痛みにとらわれてはだめだと思って、ネットで色々調べたりはしていません。ただ、色々な痛みはありますが、自分なりに気を紛らわしたり、リラクゼーションにいったりして、やりすごしていて、塞ぎ込んだりは、一切ないのが救いです。
私は、ひぐち先生の患者さんへの相談の回答やホームページを拝見させて頂いて、こんなに親切丁寧に対応されている先生に、励まされ、最初から、先生に診ていただけていたら、と日々思っている所存です。
主人は、脳神経外科の心ない先生からは、変わりたい、大学病院のペインの先生だけでは、出せる薬に限界があるけど、一年親身に診ていただいているので、こちらから、違う先生の話はしにくいと感じています。もうしばらく、様子を見させてください。ひぐち先生に、診察していただける状況と踏ん切りがつきましたら、改めてご連絡させていただきます。
長々と大変失礼いたしました。私達のような患者さんたちをたくさん、診ていただき、本当にご苦労お察しします。先生のような医師が世の中には必要です。お体にお気をつけて、頑張ってください。ありがとうございます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年8月6日 |
【相談者】2012年8月6日 女性 RH
質問
初めてご連絡させて頂きます。現在32歳ですが、小学生の頃より口臭があります。最初は人に指摘され、自分ではっきり感じるようになったのは中学生になってからだったと思います。現在通っているところでは虫歯治療や歯ブラシ治療、歯茎ケア、舌苔ケアなどしており歯自体は平均よりいい状態であると思っています。
ですが口臭だけは歯ブラシ後もかわらずします。口が渇きがちではあると思いますが、どうすれば改善、治るのでしょうか。診ていただけますでしょうか。よろしくお願い致します。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯の治療を終え、お口の中のケアをきちんとしていても口臭が改善しないようですが、口臭に悩む方によくみられる状況です。進行した歯周病や多数の虫歯、厚い舌苔があれば口臭が発生するものですが、何も問題がなくても口臭は発生し、そのため長年ひそかに悩み続けている方も多いのです。
口臭の原因にはドライマウスやアレルギー性変化による粘膜の損傷、口腔生理機能の低下による細菌の増殖、扁桃腺炎など、実にさまざまなものがあります。まずはどのような問題があるのか、口臭がどの程度の強さなのかを調べる必要があります。そのうえで、明らかになった問題点に応じて治療法を決定していくことになります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2012年8月6日 |
【相談者】2012年8月6日 男性 m
質問
1ケ月ほど前から歯と歯の間(特に前歯)からネバネバの唾液がわき出る感じするのと同時に味がします。永遠に続くよううな感じ。磨いても全く減りません、なにか異常でしょうか。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「唾液がネバネバする」「唾液がわき出る」「味がする」感じが続いているということですが、実際にどのような異常が生じているかについて調べる必要があります。唾液の検査と味覚の検査を行うことにより、状況がはっきりするでしょう。
唾液の分泌量や性状を調べると、唾液が粘稠になってネバネバしているのか、唾液の分泌量が過剰でわき出てくるのかがわかります。奇異に感じるでしょうが、唾液の分泌量が低下しているドライマウスの場合にこのような症状がしばしば発生するのです。
唾液については味をしみこませたろ紙を用いて味覚の状態を調べる「ろ紙ディスク法」や、電気味覚計を用いることで異常の有無が判明します。また、ドライマウスの場合は味覚にも異常が生じるケースもあります。
しかし、上記の検査を行っても何も異常がみられないこともあります。「口腔異常感症」や「口腔セネストパチー」、「自覚性味覚障害」などによる感覚障害の場合です。また、うつの症状としてこのような感覚が生じるケースでは、抗うつ薬の内服が治療の中心になります。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性 |
2012年8月6日 |
【相談者】2012年8月6日 女性 y
質問
母の代わりにご相談させていただきます。母は62歳で、6年前くらいからうつ病のような症状があり、だんだんと歯が締め付けられるような痛みがでてきました。唇も震えて歯もカチカチなり、うまく話すことも難しいです。
どの病院でも悪いところはないと言われ、病院を点々としております。最近では転げ回るほど痛いらしく、病院では疼痛性障害と診断されたようです。年金暮らしで、費用も気になるのですがどのくらいを目安にすればよろしいでしょうか?どうか母を少しでも楽にしてやってくだい。お願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
「歯が締め付けられるような痛み」と「唇も震えて歯がカチカチなり、うまく話すことも難しい」という2つの問題があるようですが、いずれの症状もうつ病に関連して生じている可能性があります。
歯の痛みについては、まずは虫歯や歯周病、歯の破折、顎の骨の病気などの有無を詳しく調べる必要があります。これらの問題がない場合は、「筋・筋膜痛」「神経障害性疼痛」「疼痛性障害」「持発性歯痛」などが考えられます。疼痛性障害はうつではないものの、ストレスなどの心理的、社会的要因が原因となって痛みをひき起こす病気で、抗うつ薬などの薬物療法が中心となります。
一方、歯がカチカチするなどの症状はオーラルジスキネジアが疑われます。これは脳腫瘍や薬の副作用で起こる病気で、原因不明のケースもあります。また、現在抗うつ薬を服用されている場合は、その副作用の可能性を検討する必要があるでしょう。
診察に要する費用は初回がおよそ3000円~4000円、再診時は1000円~2000円程度ですが、自己負担率や診療内容によって変動します。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2012年8月3日 |
【相談者】2012年8月3日 男性 IT
質問1
初めてお便り申し上げます。ご多忙中、恐れ入りますがなにとぞ相談に乗っていただきたくメールをお送り申し上げました。
非常にわかりにくい説明で申し訳ないのですが、昨年、夏ころから発話中にノイズが発生するようになりました。そのノイズの発生時を観察すると、発音の中止時、舌中および舌奥が下がる(ウの発音をやめるときのような状態)時に「プチ」というノイズが左右の耳で聞こえ、特に左側で発生するそのノイズは外部にも聞こえるようです。
顎関節およびその周辺の筋肉の問題や、舌骨筋や甲状軟骨筋などにも問題があるかと思い、整骨院などで物療や鍼治療を行ってもらっていますがあまり効果はありません。(ただし、物療でマッサージをしてもらうと、頬周りや舌骨筋や胸鎖乳突筋などはかなり痛いです)
歯は左上4番から8番まですべて抜歯しており、右下は7、8番がありません。かみ合わせが影響しているのでしょうか・・・。曖昧な説明で申し訳ないのですが、なにとぞ推察される原因および対策をご教示いただければ幸いです。宜しくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
メールの文章だけで状況を推測することはとても難しいのですが、舌周辺で音が発生することから「ポッピング」が生じていると考えられます。
ポッピングとは「舌打ち」を意味し、舌と口腔粘膜が接触している状態で舌を動かそうとした時に陰圧が生じて音が鳴ることです。左側で発生するということは、舌と左側上顎の歯とのすき間で陰圧が生じ、音が発生している可能性があります。
【相談者】2012年8月3日 男性 IT
質問2
このたびは私の拙い説明にご丁寧なご返信をくださりありがとうございます。ご多忙中のところお手間を取らせ申し上げ、相済みませんでした。
「ポッピング」とのご指摘ありがとうございます。私どもでいうところの「リップノイズ」ですね?向後はポッピングが起こらないように気をつけて発音するようにいたします。ありがとうございました。
末筆ながら貴院のますますのご発展と、樋口様のご健康ご多幸と、益々のご活躍をお祈り申し上げます。"
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
男性 |
2012年7月31日 |
【相談者】2012年7月31日 男性 mo
質問
1歳の息子が1月前、おそらく粘液のう胞だが、サイズが通常より大きいため、腫瘍の可能性もゼロではないとのことで、2週間後再診の予定でしたが、風邪のため1ヶ月後の再診予定です。お伺いしたいのは、2点です。
1.1歳の子の場合、病理検査等はおこなえるのでしょうか?※親としては、素人考えですが、病理検査をすれば、腫瘍ではない事をはっきりさせられると思っているからです。
2.もしも病理検査等は、大学病院(阪大病院等)でしか行えないという場合は、近くの歯科でそちらを紹介していただけるでしょうか?※病理検査とは、細胞を調べる事を想像しています。よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
粘液のう胞とは唾液腺が傷ついて粘膜に唾液が溜まり、腫れ上がる病気です。口の内外には唾液腺が多数あるため、口の中ならどこにでもできる可能性がありますが、頻発する部位は下唇粘膜です。
さて、できものの正体が粘液のう胞か、それとも血管腫のような腫瘍なのかについては、切除してみないとわからないケースもあります。お子様の場合も見て触っただけでは何物か判断できない状態なのでしょう。
しかし取るとはいっても、1歳のお子様の場合には局所麻酔での手術は極めて難しいので、摘出には鎮静法や全身麻酔が必要となります。摘出した病変の標本を作製し、病理組織検査を行えば診断を確定させることができます。この検査は組織や細胞の状態を調べるもので、のう胞なのか腫瘍なのか、腫瘍であれば良性か悪性かを判別することができます。
全身麻酔などの対応は麻酔科のある総合病院で行うことになります。近くの歯科を受診すれば該当する病院を紹介してもらえるはずです。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代 |
女性
|
2012年7月22日 |
質問
こんにちは。インターネットで拝見いたしました。15、6年前に下の奥歯両方をかぶせた後に、顎周辺の筋肉が肩こりのように痛み出しました。いくつもの口腔外科に行っても、「原因不明」と言われるのみでした。
今は、ますます痛みがひどくなり、顔全体に痛みが広がりました。下の歯茎の腫れも時々出るようになりました。肩こりもひどくなりました。耳の後ろのリンパも毎日のようにひどく痛みます。
原因と治療方法を教えていただけますでしょうか?他に頼れるところもありません。どうぞよろしくお願いいたします。
回答
治療を受けた両側下顎臼歯部には、痛みの原因となるような異常は見当たらないようですから、原因は歯ではなく筋肉の凝りや痛みにあると考えられます。歯ぎしりや食いしばりがある場合にこのような筋・筋肉痛が生じるケースが多く、さらにストレスが加わると症状を悪化させてしまいます。
対処法としては、肩に力が入らないように筋肉の緊張を解き、上下の歯が接触しないように注意することです。歯ぎしりには「ナイトガード」という装置が有効で、夜間に使用すると筋肉に加わる負担を軽減することができます。また、ストレスを緩和するとより早い改善が期待できます。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
男性 |
2012年7月18日 |
【相談者】2012年7月18日 男性 K
質問
口腔外科で手術する前に麻酔を打ちましたしばらくして治療に入る前に痛みが走って痛みがあるっピリピリしてると言ったにも関わらず手術を続行し続けて終わった後に急激に血圧が低下してしまい今でも夜になると血圧が下がってます。麻酔の効きが悪かったのではないでしょうか大至急お願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
麻酔を行ったにもかかわらず、治療前に痛みが生じるのはおかしいですね。たとえば膿が溜まっている部分に麻酔をしたため圧力が増して痛んだのかもしれませんし、注射の際に神経や筋肉が傷ついたのかもしれません。さらに、注射とは関係のない痛みが偶然に起こってしまった可能性も考えられます。
また、麻酔の影響で一時的に血圧が低下するケースはありますが、その状態が長時間持続することはありません。大出血した、頚動脈付近を手術した、あるいは血圧が下がる何らかの薬を服用した場合には、その影響が考えられます。その他、持病などが関係しているケースもあります。
いずれにしても、血圧の低下が続く場合は早期の受診をお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
|
女性 |
2012年7月16日 |
【相談者】2012年7月16日 50代 女性
質問
1年程前から唾液過多で悩んでいます。サラサラした唾液で味や臭いはありません。内科や歯科、耳鼻咽喉科も受診しましたが多いのは良いこと、また正常範囲ではとも言われました。湧き出る感じで吸って飲み込まないとあふれ出る感じです。
最近では、頻繁に吸ってしまうせいか、舌のしびれや痛み、舌が押しつけられる感じで軽い吐き気を感じることもあります。顎から首にかけて凝りのような、つるような感じになることもあります。睡眠中は問題はありませんし食事にも影響はありません。
何か内科的に問題があるのか、どのような治療をすればよいのか、またどの科を受診すれば良いのかと悩んでいます。宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
唾液が口からあふれるケースとして、2種類の状態が考えられます。
一つ目は唾液が正常より多く分泌される「唾液分泌過多症」で、唾液の分泌を抑える抗ムスカリン作用のある薬を用いて対応します。しかし、実際には唾液が出すぎるというケースは稀です。
二つ目は唾液がうまく飲み込めないため、口の中に唾液が溜まってしまう「唾液嚥下障害」です。多くの場合はこちらに該当し、唾液分泌量の低下が原因です。唾液嚥下障害の理由にはくいしばりやストレス、筋力低下、のどの腫瘍、脳卒中、脳腫瘍などがあり、特にくいしばりやストレスがあると舌が痛くなったり、顎から首にかけての筋肉が凝りやすくなります。
まずは唾液の分泌量が多いかどうかを検査する必要があります。ドライマウスの検査や治療法を行っている医療機関であれば、唾液の検査を受けることができます。ドライマウス研究会のホームページを閲覧の上、紹介されている医療機関で相談されるとよいでしょう。