年齢 |
性別 |
相談日 |
50代
|
女性 |
2012年7月16日 |
【相談者】2012年7月16日 50代 女性
質問
1年程前から唾液過多で悩んでいます。サラサラした唾液で味や臭いはありません。内科や歯科、耳鼻咽喉科も受診しましたが多いのは良いこと、また正常範囲ではとも言われました。湧き出る感じで吸って飲み込まないとあふれ出る感じです。
最近では、頻繁に吸ってしまうせいか、舌のしびれや痛み、舌が押しつけられる感じで軽い吐き気を感じることもあります。顎から首にかけて凝りのような、つるような感じになることもあります。睡眠中は問題はありませんし食事にも影響はありません。
何か内科的に問題があるのか、どのような治療をすればよいのか、またどの科を受診すれば良いのかと悩んでいます。宜しくお願いします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
唾液が口からあふれるケースとして、2種類の状態が考えられます。
一つ目は唾液が正常より多く分泌される「唾液分泌過多症」で、唾液の分泌を抑える抗ムスカリン作用のある薬を用いて対応します。しかし、実際には唾液が出すぎるというケースは稀です。
二つ目は唾液がうまく飲み込めないため、口の中に唾液が溜まってしまう「唾液嚥下障害」です。多くの場合はこちらに該当し、唾液分泌量の低下が原因です。唾液嚥下障害の理由にはくいしばりやストレス、筋力低下、のどの腫瘍、脳卒中、脳腫瘍などがあり、特にくいしばりやストレスがあると舌が痛くなったり、顎から首にかけての筋肉が凝りやすくなります。
まずは唾液の分泌量が多いかどうかを検査する必要があります。ドライマウスの検査や治療法を行っている医療機関であれば、唾液の検査を受けることができます。ドライマウス研究会のホームページを閲覧の上、紹介されている医療機関で相談されるとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年7月15日 |
【相談者】2012年7月15日 女性 B
質問
数年前の出産後に症状はでました。舌の先に渋がついたような、一枚膜がはっているような、やけどのあとのような、感覚がないような。触れるとしびれというか、感覚がにぶくピリピリする感じで、味もその部分は分かりにくいです。見た目にも少しつるりとした感じで若干色もかわりました。
数年続き、いつしか治ったと記憶していますが、二人目を出産した3年前からまた同じ状態が続き今に至ります。さらにここ一か月位前から、唇の裏上下がしょっぱいものを食べた後のようにしわしわした感じがしています。実際舌で触るとしわしわしていて、見た目にもわかります。
歯医者では特に異常はないといわれましたが、症状は良くなる経過が見られません。何か栄養素の不足ならサプリメントで対処できるものなのでしょうか。生活への支障もとりあえずは大きくないのでいつか治ってほしいと思っていましたがそろそろ限界です。この状態をどうお考えになりますか?何か提案していただけると助かります。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
歯科で特に異常がないといわれたのなら、舌の粘膜に肉眼で確認できる変化はないのでしょう。しかし見た目は変化がなくても異常が潜んでいる場合があり、口腔カンジダ症やくいしばり、ドライマウス、貧血、亜鉛不足、鉄不足などがそれに該当します。検査の上、これらの異常がある場合にはそれぞれの治療を行うことになります。
一方、このような異常が見当たらず「舌痛症」や「口腔異常感症」と診断された場合は、投薬による治療が効果的です。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年7月8日 |
【相談者】2012年7月8日 女性 O
質問1
5月12日に急な喉の痛みと発熱がありました。すぐに風邪薬を飲み、熱は2日で下がりましたが、その後1か月間ほど風邪薬を飲み続けても、喉の痛みと乾燥感が治らず、耳鼻咽喉科を受診しました。検査の結果、ファイバースコピーでも異常なし。血液検査でも内臓も栄養面も全く異常なしで、「ただの乾燥」だと診断されました。(最初に喉の痛みと乾燥感が出てから2か月が経ちます。)
それから、毎日加湿器を付けて、濡れマスクをして、水分をしっかり摂り、飴をなめたりガムをかむようにしたりいますが、喉の痛み・口の中の乾燥・舌のパサパサ感が全く治りません。・・・そこで気がついたのですが、梅干しやレモンなどを想像すると、出てくるはず唾液が、ほとんど出ない事に気が付きました。
耳鼻咽喉科も3件行き、内科にも行き、原因が「乾燥」としか言われません。他にどのような原因が考えられますか?又、糖尿病負荷試験では異状なしでした。日常生活に支障が出て大変悩んでおります。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口の乾燥、即ちドライマウスのため喉が痛み、口の乾き自体が辛い状況のようですね。喉の痛みの原因には腫瘍やガン、外傷、異物、あるいは細菌やウイルスによる感染など多種多様なものがありますが、耳鼻咽喉科の診察でこれらには該当しないことを確認されたと推察します。確かにドライマウスでも喉が痛みますが、薬の副作用や糖尿病、シェーグレン症候群、唾液腫の腫瘍や炎症ではないと確認済みだとすれば、ストレスの影響が大きいのではないでしょうか。
水分接取やよく噛む習慣は継続しながら、ストレスについても緩和できるように生活や人間関係などを見直されたらいかがでしょうか。また、保湿成分が入ったマウスリンスやジェルも粘膜に潤いを与えてくれる他、漢方薬もドライマウスの症状の改善に役立ちます。
血液検査ではシェーグレン症候群が確認されなかったようですが、唾液腺造影や口唇腺の病理組織検査を行えばシェーグレン症候群が発見される可能性はあります。
【相談者】2012年7月10日 女性 O
質問2
お返事ありがとうございます。シェーグレン症候群についてですが、喉の痛みはこの2日程で少しマシになったものの、口の中の乾燥は全く改善しないので、次にお医者さんに行く時に検査をお願いしようと思います。
1年ほど前に、原因不明の唇の荒れに悩まされた事があり、皮向けがひどくひび割れ、喋る事も食べる事も大変な状態が半年ほど続きました。今も皮膚科に通い、ひどい時にはステロイドを塗り、症状がマシな時はプロぺトをリップ代わりに塗っています。
内科の検査では何も異常がなく、「ただ敏感なだけ」と思っていましたが、今回の症状と一緒に相談しようと思います。ご親切に本当にありがとうございました。
年齢 |
性別 |
相談日 |
10代 |
女性
|
2012年7月7日 |
質問
右下の8番の歯茎がズキズキと痛く、腫れています。親不知が生えてくるんだろうと我慢してるのですがなにもしなくても痛くてご飯が食べれません。抜歯したくてもまだ全然生えてこないので病院に行ってないのですが、行ったほうがいいですかね?
皆親不知は痛いと聞きますが口を開けるのも痛いくらい。こんなになにもしなくても痛いものなんでしょうか。
回答
親知らずが埋まっていると予想される部分が、腫れて痛むということですね。親知らずが埋まっていると手前の歯の歯周ポケットから細菌感染が生じ、炎症を起こして痛んだり腫れたりする場合があります。この部分は磨きにくいため、どうしても汚れが残りやすいので細菌感染しやすいのです。
炎症は付近の内側翼空筋という筋肉まで拡がり、口を開けるときにこの筋肉が引っ張られて痛みが生じます。従って、まずはこの部分に親知らずが埋まっているのか否かをエックス線撮影を行って調べる必要があります。そして親知らずを確認できたら、消毒して抗生物質や消炎鎮痛剤で炎症を抑え、炎症が治まった後に親知らずを抜歯するとよいでしょう。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年7月5日 |
【相談者】2012年7月5日 女性 tk
質問
一週間ほど前、首の左側につっぱりを感じ、ねちがいかと様子を見ていたのですが、そのうち左下奥歯のその奥歯茎が痛みだし、すこし腫れているようです。奥歯をみがくときも歯茎に当たるといたいです。首筋のつっぱり感、歯茎のいたみは関係があるのでしょうか?親知らずがあるかはわからないのですが、炎症がおきてるのでしょうか?私はメニエル病も持っているのですがなにか関係はありますか?(ストレスとか)この場合歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科どこを受診した方がいいのか教えてください。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
首のつっぱり感の原因としては首の筋肉や頸椎の問題、神経の異常、のどの腫瘍、甲状腺腫瘍などさまざまな可能性が挙げられます。歯肉の痛みと腫れに関しては、親知らずが埋まっていてその周辺に炎症が生じているのかもしれません。親知らずの炎症が首の筋肉やリンパ筋に派及すると、首のつっぱり感が生じることもあるでしょう。
親知らずではない場合は、筋肉の問題が考えられます。下顎臼歯の外側には咬筋、内側には内側翼突筋という筋肉があり、いずれも口を閉じる働きをしますが、歯ぎしりやくいしばり、顎関節症などによってこれらの筋肉が凝って痛む場合があります。また、これらの筋肉は首の筋肉とつながっているため、首のつっぱり感が同時に起こる可能性も否定できません。
年齢 |
性別 |
相談日 |
50代 |
男性 |
2012年7月2日 |
【相談者】2012年7月2日 男性 T
質問
お世話になります。直腸がんのため抗癌剤(FOLFOX)で治療中ですが骨転移が見つかったためゾメタを追加使用することになりました。
ゾメタの副作用(顎骨壊死)を避けるため抜歯を行いますが、根の部分が少し痛んでいる歯も含め14本もの抜歯と聞き驚いています。ぐらつく歯の抜歯は覚悟をしていますが、自分の歯は極力残したい思いがあり歯科医と交渉したいのですが自信がありません。他の歯も抜かないと顎骨壊死は起こりうるものでしょうか?
また、現在抗癌剤治療中で体力もかなり落ちているなか14本も歯を抜いて大丈夫なものでしょうか?よろしくお願い申し上げます。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
ゾメタはガンが骨転移した際に使用される、ビスフォスフォネート系注射薬です。この薬は骨転移に伴う痛みや麻痺、骨折などを抑制する一方で、0.8~12%の確率で顎骨壊死が起こると報告されています。この顎骨壊死をBRONJといいます。
BRONJは重症虫歯や歯周病、根尖病変などが発生する可能性が高くなるといわれています。おそらく14本の歯にはその危険があり、抜く必要があると判断されたのでしょう。
個々の歯の状況がわからないため、14本全てを抜くべきか否かについて判断することはできません。闘病中で大変だとお察ししますが、可能であればセカンドオピニオンを求められることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
60代
|
女性 |
2012年6月30日 |
【相談者】2012年6月30日 60代 女性
質問
口の中がべたべたして、歯茎と歯が歯磨きしても、すすいでもすっきりしない、味覚がしょっぱい、常にべとべとした液が充満している。夜、眠れない、眠っても、口の渇きで目が覚める。寝るときには、睡眠導入剤を服用してます。夜中目が覚めたとき、口の中に塩を含んでいるほどに塩辛い。水を飲んでも解消しない、日中も塩辛さが続く
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
お書きいただいたさまざまな症状に当てはまるのが、ドライマウスです。原因は睡眠導入剤による副作用と加齢による筋力低下のほか、糖尿病、ストレス、脱水、シェーグレン症候群、唾液腺炎、顔面・頚部への放射線照射などが挙げられます。
まずは口腔外科か耳鼻咽喉科を受診し、ドライマウスの有無や程度、原因を調べる必要があります。ドライマウス研究会のホームペ―ジには、ドライマウスの治療を行う歯科医院のリストが掲載されていますのでご参照ください。
年齢 |
性別 |
相談日 |
40代 |
女性 |
2012年6月28日 |
【相談者】2012年6月28日 女性 KK
質問
1週間ほど前から、口の中が痛みます。口内炎や歯肉炎などではなく、ほっぺたの内側など全体的に痛いです。また、のどの奥も痛くて、強く息を吸うと気管支のあたり(たぶん)がズキッとします。ほかには、食事の際、特に一口目に耳の下がキューっと痛いです。受診したほうがよろしいでしょうか?よろしくお願いいたします。
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
口腔粘膜のあちこちが痛む疾患として、舌痛症や口腔灼熱症候群、口腔カンジダ症、扁平苔癬、ウィルス感染、細菌感染などが挙げられます。また、のどの奥は粘膜の外傷や腫瘍、耳の下の痛みについては耳下腺の炎症や筋肉痛などが考えられます。一度、受診されることをお勧めします。
年齢 |
性別 |
相談日 |
30代 |
女性 |
2012年6月27日 |
【相談者】2012年6月27日 女性 ON
質問1
顎矯正MPAをやり失敗して顔がひっぱられていたいのとくびがしまって苦しいです愛知学院歯学部病院では筋肉がぐちゃぐちゃになっちゃうよ治療はないといわれたのですがなんとかならないかご意見がお聞きしたくよろしくお願いします
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
骨格性下顎前突に対し、下顎を後方移動する手術を受けられたようですね。併せて上顎前方牽引装置Maxillary Protraction Appliance(MPA)を上顎及び顔面に装着し、上顎を前方移動されたのでしょう。
これらの治療によって下顎前突が改善し、顔貌は整ったのではないかと推察しますが、治療の影響で顔面や頸部の感覚に異常が生じたようですね。感覚の障害は、検査も治療も困難なケースが多いものです。大学病院で治療法がないとなると、残念ながら具体的に解決することは難しいでしょう。
【相談者】2012年7月5日 女性 ON
質問2
ありがとうございました
年齢 |
性別 |
相談日 |
20代 |
女性 |
2012年6月24日 |
【相談者】2012年6月24日 女性 S
質問
エラ整形の質問なんですが、オトガイ神経?を傷つけてしまった場合、筋肉が動きづらく喋ると片方の下唇が動かない事があるそうなのですが、エラがなくなっても唇に支障が残るのも心配です。このケースは麻痺と唇、両方とも治るのですか?
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
エラの部分を下顎角といい、くいしばり癖があるとこの部分の骨と筋肉が大きく発達してエラが張ったような顔貌になります。悪化を防ぐためには、くいしばりや歯ぎしりへの対応が必要となります。
一度下顎角が大きくなると、骨を削り取る手術をする以外に改善する方法はありません。ただし下顎骨の下半分には下歯槽神経が走行しているため、骨を削る際に神経の部分までを削ると傷ついてしまいます。従って、手術の際には下歯槽神経を傷つけないように骨を削る必要があるのです。
残念ながら傷ついてしまった場合は、下顎全体の感覚に麻痺が生じます。下歯槽神経の先はオトガイ神経という名に変わって下唇に分布しますが、麻痺は感覚(知覚)の麻痺であって下唇が動かなくなるわけではありません。
下唇の動きを司るのは顔面神経の下顎縁枝です。エラの手術時、下顎の後方から下方にかけての皮膚を切開する際には、この神経を傷つけないように切開する部分を決める必要があります。
いずれの神経も傷つけないように注意すれば、麻痺が生じることはありませんが、万一神経が傷ついてしまった場合は、感覚や運動の麻痺が残る可能性があります。