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口腔外科無料相談室



口底部の赤い腫れ

年齢 性別 相談日
40代 男性 2010年2月25日

【相談者】2010年2月25日 40代 男性 Y

このような場所があり感謝しています。口腔底の左に1cmほどの赤い腫れがあります。その近くの歯の付け根には口内炎があるので、口内炎による炎症だと思っていましたが、2週間たってもなかなか治りません。口腔底癌なのではと心配しています。赤い腫れには痛みはありません。また、口内炎と思われるものにもさほど痛みはありません。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘膜の表面に腫れと潰瘍がある状態なのでしょう。口内炎の中で最も多く見られる「アフタ性口内炎」の場合は、小さな円形の腫瘍が生じて周囲の粘膜が少し腫れて盛り上がるのですが、それに該当するかもしれませんね。

ただし、口内炎の場合は2週間も経過すれば治癒するため、それ以上続いているとしたらアフタ性口内炎以外の別の問題があるのかもしれません。また、ご心配されているように口底癌の場合も腫瘍形成による腫れと潰瘍が見られるため、癌の有無も含め診察を受けられることをお勧めします。

歯原性角化のう胞

年齢 性別 相談日
50代 男性 2010年2月23日

【相談者】2010年2月23日 50代 男性 F

初めてメールをいたします。07年と09年に下の糸切り歯付近の歯茎に「歯原性角化のう胞」と診断され、摘出手術をしました。07年の術後から、下くちびるから顎にかけての神経がもどらないまま、09年の再発で現在も日常生活には支障はないのですが常に歯医者さんの麻酔後の様な感覚です。

お伺いしたいのは、担当医曰く「再発率50%で摘出手術しか方法はありません。原因、予防はありません。」との事です。しかし、何もしないで再発まで過ごすよりと思い、漢方薬、針などを試しています。「今度、再発した場合は抜歯も考えて下さい。」と言われています。再発を阻止する手立ては無いものでしょうか。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯原性角化のう胞は最近では「角化のう胞性歯腫瘍」という名に変わり、顎の骨にできる良性腫瘍とされています。この腫瘍は骨の中で風船のような袋状の病変がひとつでき徐々に大きくなっていきます。腫瘍の増大と同時に周囲の骨に浸潤して微小な病変ができるため、主病変を摘出しても周囲に病変が残ると再発するのです。

再発を防ぐために腫瘍だけでなく同時に周囲の骨も削除します。削除する骨の量を多くすればするほど再発しにくくなりますが、その分神経や歯が犠牲になることが多くなります。とにかく、再発を防ぐためには手術の際に大きく骨を削り周囲の歯を抜いてしまうことが有効です。

残念ながら手術以外の方法で再発を防ぐものはありません。悪性ではないので抗がん剤や放射線治療も役にたちません。漢方薬も再発を直接抑えることはないでしょう。結局、再発予防の有効策はないので、再発した時に確実に見つけて対処するというスタンスを取るしかありません。今後10年程度は定期的にエックス線写真を撮って監視していく必要があると思います。

黒青色のしみ

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年2月23日

【相談者】2010年2月23日 30代 女性 M

5才の息子の歯茎(前側)に、2年前から黒と青を混ぜたような色のしみ?が段々と広がっています。痛みや違和感はないようですが、今では直径4ミリ程度の大きさです。3カ月おきの検診の度、色も濃くなり大きくなってます。

かかりつけの先生は、『もしかすると乳歯が抜けるときにこのしみも一緒に無くなるかも・・。ただ、その後も大きくなったり痛みを伴うようだったら癌の疑いも・・。 今、組織検査をするのも可能だけど、麻酔して幹部を切るから5才の子に対してはちょっと可哀想かな・・ もし、しみが消えないようだったら検査してみよう』とおっしゃってます。

それで、主人がインターネットで調べたら 『もし悪性だとしたら、永久歯が生え変わる前に手術をすると、歯茎もきれいに再生される』と書かれたようで・・ もし悪性だとしたら、年齢に関係なく早くに処置したほうがいいのではないかと思うのですが・・・

黒色腫の疑いは大きいでしょうか・・

ご解答どうぞ宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

黒青色のしみのような部分は色素性母斑か悪性黒色腫のいずれかであるのでしょう。色素性母斑であれば放置しておいて特に問題ありませんが、悪性黒色腫であれば周囲の粘膜を含めて切除する必要があります。大きくなってきたといっても直径4mmと小さな病変なので、肉眼的にいずれであるか診断することは難しいと思います。従って、はっきりと確認するためには切除して病理組織検査を行なう必要があります。

悪性黒色腫は年齢が高くなるにつれて発生しやすく、小児にみられることは珍しいのですが、ないわけではありません。悪性黒色腫を放置することは大変危険なので、やはり切除した方がよいのではないかと考えます。病変がまだ小さいので周囲の粘膜を含めて切除しても大きな障害が残ることはないと思います。

5歳という年齢から考えて全身麻酔下で切除することもありますが、性格によっては局所麻酔下で切除できる場合もあります。

一度、大学病院や総合病院の口腔外科で手術の必要性や麻酔法について相談された方がよいと思います。 2年前からの写真などを付けて紹介してもらうようにかかりつけの先生に依頼されるとよいと思います。

唇の裏側のしびれ

年齢 性別 相談日
50代 男性 2010年2月20日

【相談者】2010年2月20日 50代 男性 KY

唇の裏側がしびれている感じで熱いものが食べられないほどなのですが…?今までに無い感じなのでメールしました。しびれる感じとは、抜歯するのに麻酔をしますが、その麻酔が切れるころのような感じです。宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唇と書かれていますが、おそらく下唇のことでしょう。上唇の場合は外傷や病気がない限りそこだけが痺れることはなく、通常は目から下の顔面の皮膚まで麻痺します。そんな状態ではなさそうですね。

一方、下唇の場合は周囲の頬や顎下の皮膚の感覚は正常なままで、下唇だけが麻痺します。下唇の感覚は下顎の骨の中を走行する下歯槽神経が司っているため、下顎の骨に腫瘍や炎症、外傷などがあれば下唇に麻痺が起こりますが、中でも虫歯菌が骨の中まで進行して炎症を起こしている可能性が一番高いと考えられます。

しかし、下顎に問題がない場合は脳卒中や脳腫瘍、多発性硬化症、ギランバレー症候群など脳内の問題が原因となるケースもあります。従ってまずは歯科を受診し、下顎の異常についてご相談されることをお勧めします。

喉の奥の口内炎

年齢 性別 相談日
女性 2010年2月15日

【相談者】2010年2月15日 女性 M

ずっと前から喉の奥に口内炎ができているんですが、なかなか治りません。初めは1つぐらいだったんですが、今は小さいものや大きなもの合わせて4個ぐらい右側に集まっています。飲み込む時に少し痛みがあります。受診するか様子をみるかで悩んでいます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口内炎には腫瘍ができるアフタ性口内炎の他、剥離性口内炎やカタル性口内炎、水溶性口内炎など数多くの種類があります。中でも最もよく見られるのがアフタ性口内炎という丸い小さな腫瘍ができるもので、そのまま放置していても約2週間で自然に治癒します。

ところで、「ずっと前から」口内炎ができて治らないということですが、アフタ性口内炎は繰り返し再発しやすいため、何度も口内炎が生じているのかもしれませんね。その場合は原因となる刺激を取り除く必要があるため、検査を受けられたほうがよいでしょう。

一方、一度できた口内炎がいつまでも治らないとしたら、問題はより深刻です。咽頭ガンや性感染症、あるいは他の病気の可能性もあるため、耳鼻咽喉科か口腔外科を受診されることをお勧めします。

【相談者】2010年2月16日 女性 M

ありがとうございました。丁寧におしえて頂きわかりやすかったです。近所の口腔外科に診察に行ってみます。

 

口の乾燥で悩んでいます

年齢 性別 相談日

30代

女性 2010年2月15日

【相談者】2010年2月15日 30代 女性 

口の乾燥で悩んでいます。去年の夏に風邪をひいてマスクをして寝るようになってから口が乾燥するようになりました。今年の2月頃から、耳鼻咽喉科で診て貰ったところ唾液腺が萎縮していると言われ『プロマック』と『サリベート』を処方して貰い、亜鉛の入った食事を摂るように言われました。現在は、朝、歯磨き後、水をコップ2杯位飲み、普段は麦茶を飲んでます。出掛ける時はペットボトルやガムは必需品で涼しくなったので最近はマスクをしています。こちらでは漢方薬も処方されているので完治出来るのではと思いメールしました。出来れば近くの病院で診て貰いたいのですが・・・

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ドライマウスでお悩みとのことですが、ドライマウスの原因にはさまざまなものがあります。耳鼻咽喉科でサリベートを処方されたということはシェーグレン症侯群と診断されたということになるはずです。その場合はサリグレンやサラジェンといった内服薬が有効です。

マスクをして寝ること自体は睡眠中の口やのどの乾燥を防いでくれるため、特に問題ありません。唾液腺のマッサージや筋機能訓練なども有効です。

持病をお持ちで薬を服用されている場合は副作用で口が乾いている場合もあります。その場合は薬の変化などで症状が改善するでしょう。

漢方薬もドライマウスには有効です。抗うつ薬や抗不安薬が有効な場合もあります。

 

連関痛

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年2月10日

【相談者】2010年2月10日 30代 女性 KM

4年前くらいから、熱いお風呂に入ったりして体があたたまると、顎全体(歯全体)が痛くなります。しばらく我慢していればおさまるのですが、すべての歯が痛くなるのでいったい何なのか心配しています。歯科治療中にも、ひとつの歯が痛くなるとその両隣や下の歯の治療中なのに、同じ場所の上の歯が痛くなることもありました。気のせいか冷たいものを口にすると治りが早い気がします。神経の炎症や腫瘍など、考えられますか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ひとつの歯が痛くなると隣接する歯や噛み合う側の歯(対合歯)が痛くなるという現象は、しばしば見られるものです。わたしたちの脳は痛みを感じる構造になっているのですが、1本ずつ区別して痛みを感じることができないため、周囲の歯も痛んでいるような錯覚を起こしやすいのです。これを「連関痛」といいます。

さて、体が温まると全部の歯が痛むということは歯周病の場合によく見られるもので、神経の炎症や腫瘍の場合の痛み方とはかなり様相が異なります。従って、歯科で歯周病を含め痛みの原因を調べることをお勧めします。

白板症に対する対応

年齢 性別 相談日
40代 女性 2010年2月9日

【相談者】2010年2月9日 40代 女性 MT

上顎の一部に粘膜の変質した部分があり、数年前に大学歯学部付属病院の口腔外科で見ていただいたところ、経過観察になりました。その後先生が変わり、組織検査を勧めらましたが、しないまま現在に至っております。最近、ちょっと気になる変化があり、受診したいと思うのですが、おそらくまた先生が変わってしまうのではという不安から、いくべきかどうか迷っています。どうしたらよいのでしょうか。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘膜の変化という観点からは「白板症」が一般的といえますが、粘膜が白くなっている状態なのでしょうか? その場合はガン化する可能性があるため注意を要し、厳重な経過観察を行うか切除することになります。ただし、経過観察する場合でも一度組織検査を実施し、粘膜の異型性(性質の悪さの程度)を調べておいた方がよいでしょう。従って、やはり検査や手術を受けられることをお勧めします。

www.koku-naika.com/p522Leukoplakia.htm

頬脂肪体の除去

年齢 性別 相談日
50代 女性 2010年2月5日

【相談者】2010年2月 5日 50代 女性 K

H.21年7月に美容整形でフェースリフトと言う顔の両頬の皮膚と下の筋膜を剥がし、上に引っ張って、髪の毛のところで縫ってある手術を受けました。また H.21年10月に無謀にも口の中からバッカルファットという脂肪の塊2×1cmくらい、両側から除去する手術を受けてしまいました。

術後は感染や特別な腫れもありませんでしたが、11月ころより頬が圧迫され、また口の中の頬がだるい嫌な感じが続いています。医師の説明はまだ傷が固い為でマッサージをつづけていれば、いずれ改善すると言われています。しかしもう2月状態はいっこうに良くならず、抗鬱剤、痛みどめを飲んで辛い毎日を送って居ます。

自然に逆らった事をやってしまった自分を恥じ、また悔んでいます。こう言う状態も顔面痛と言うのでしょうか、何か治療方法がございませんでしょうか、とても苦しんでいます。どうぞよろしく御回答下さるようお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

頬の膨らみをなくすために頬脂肪体を除去された後、だるい感じが続くということですが、そのような状態も口腔顔面痛のひとつといえます。

担当医の説明通り、術後の回復がまだ不十分でだるさが残っている可能性が高いと思われますが、その場合は血行を良くして新陳代謝を促進するためのマッサージや温熱療法、低周波治療、通電療法、はり治療、星状神経節ブロックなどが有効であると考えられます。

次に、頬の外側の皮膚や内側の粘膜が痺れていて少し触ると火傷をしたように痛む場合は、頬部分の神経の損傷が原因です。その場合は大変治りにくく、神経ブロックやさまざまな薬による治療が必要でしょう。

3番目は手術をきっかけに原因不明のだるさが生じた可能性が考えられ、その場合はストレスが関連していることから、抗うつ剤を中心とした薬物治療が中心となります。現在すでに抗うつ剤を内服されているようですが、薬の量を増やしていけば効果が出てくるはずです。また、薬以外の治療法として「認知行動療法」も有効です。

【相談者】2010年2月9日 50代 女性 K

いつも丁寧なご回答をありがとうございます。症状は良くならず、今はペインクリニックで精神安定剤と抗鬱薬の投薬を始めました。手術した病院は必ず良くなるの一点張りです。上の奥歯のもう少し奥にティッシュを四分の一くらいに切った物を丸く筒状にして詰めておくと圧迫感も和らぐし、だるさもやや楽になる気がします。

こう言った一種マウスピースの様なものを口腔外科で相談して作る事は可能でしょうか、奥歯に固定(柔らかい素材で)出来れば普段付けて居ても人からもわからないし、痛みが和らぐ様な気がします。

勿論、お薬も使わなければ完全には痛みは無くならないと思いますが、副作用などを考えると出来るだけお薬の量は少なくしたいと思うのですが、私の場合、既に筋筋膜炎になってしまっているのか、まだ術後の経過が長引いているのかわかりません、後者のほうならいずれ治ると希望が持てるのですが、前者の方だと、とても精神的に落ち込みます。

診ていただいていないので、御判断は難しいと思いますが、術後の治りが遅くてこんなに痛みが長く続くものなのでしょうか、私の場合は痛みは圧迫感、だるさ、違和感です。手術した病院では術後は長い、短いはあっても皆いずれ治っていて、ひとりもそう言う病気に成った人は居なかったと言っています。

度々の質問で大変恐縮ですが、毎日悶々と苦しい日々を送っております。どうぞよろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

手術後の傷を保護する保護床というものがあり、傷の位置や形に応じて作りますが、一般的には歯を利用して固定します。材質はシリコンや樹脂(アクリックレジン)が一般的で、口腔外科で相談すれば作成できるはずです。

また筋・筋膜痛があったとしてもそれほど深刻になる必要はありません。よくある病気であることに加え、治療も比較的簡単かつ早期に症状が軽快します。従って、口腔外科や歯科を受診されることをお勧めします。

【相談者】2010年2月9日 50代 女性 K

回答ありがとうございます。一つ目のものだと時間が経過すれば治って行くのでしょうか?手術をした医者はそのように言っています。頬を押すといつもではありませんがズキンとした痛みが有る時が有ります。星状神経節ブロックというものはどのようなものですか、危険はありませんか。

二番目の様な症状はありません。抗鬱剤と言うか精神安定剤を服用しています。飲まないと一日中だるさ、圧迫感、不快感に悩まされます。

専門医を受診するつもりですが、一番心配して居るのは三番目の可能性です。抗鬱剤を使って大きな副作用なく、日常生活を送れるようになるでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、毎日辛く、よろしく御回答下さい。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ひとつ目の場合は、自然に治っていくはずです。星状神経節ブロックとはのどの星状神経節に麻酔薬を注射することによって交感神経の働きを一時的に遮断し、自律神経のバランスを整え、顔面の血行を促進する治療法です。ただし、「ホルネル徴候」「反回神経麻痺」などの副作用や肺に穴があく「気胸」になる可能性があるため、専門家による治療が必要です。

一方、痛みや違和感に対しては抗うつ剤が有効ですが、眠気や便秘、ドライマウスなどの副作用があることに加え、緑内障や不整脈などの持病を持つ方は服用できません。また、精神安定剤は長期間服用すると薬をやめられなくなる「薬物依存症」に陥る危険性があるため、注意が必要です。

【相談者】2010年2月10日 50代 女性 K

再び御回答を戴きましてありがとうございました。

現在はペインクリニックで2週間ほど前から始めた精神安定剤に加え抗鬱剤の投与を始めました。あと1~2週間後に口腔外科で顔面痛の診察を受ける予定になっていますので、その先生のご意見を伺うつもりです。

願わくば治って欲しいと切に願っています。そちらへ伺うのには遠方過ぎて無理な面もありますが、どうか、今後もアドバイスをよろしくお願い致します。

唾石摘出術

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年2月5日

【相談者】2010年2月 5日 30代 女性 T

唾石症の術後の炎症について。11日前に全身麻酔で唾石症の手術を受けました。石は右顎下腺の奥の方で、首から顎下腺ごと摘出の可能性もある、と言われたのですが、口腔から摘出していただけました。石の大きさは8ミリ程度です。

三日前に退院したのですが、まだ痛みと腫れ出血がひきません。炎症が続くと再手術は仕方無い事なのでしょうか。また、食事をすると顎下の腫れがあるのに唾液が出てないのは、出口が塞がっている可能性もあるのでしょうか。シリコンチューブの痛みも気になります。どうか教えてください。よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

唾石症で唾石のみを摘出した後、術後炎症のために痛みや腫れが続いている状態と思われますが、それについては時間の経過を待つしかありません。また、腫れている間は唾液の通る管(導管)が圧迫されて唾液が出にくくなる可能性がありますが、それもしばらくすれば治る見込みはあるでしょう。

ただし、その一方で懸念材料もあります。唾石症を起こす唾液腺はもともと機能が低下している場合が多く、唾石を取り除いても唾液がよく出るようになるとは限らないのです。つまり、そもそも唾液自体があまり作られていなかったり、導管が出にくくなっている可能性が考えられます。

従って、今後状態が改善しない場合は、唾液腺の機能を改善させるための治療が必要となります。また、場合によっては顎下腺を摘出することになるかもしれません。

【相談者】2010年2月7日 30代 女性 T

唾石症の件で先日相談のメールを送らせていただいた者です。ご回答有り難うございました。まだ激しい痛みはありますが、もう少し経過を見守りたいと思います。顎下腺摘出だけは、できるだけ避けたい想いもありますが、今後の事も担当医の先生に相談したいと思います。本当に有り難うございました。