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口腔外科無料相談室



溝状舌

年齢 性別 相談日
40代 女性 2010年2月1日

【相談者】2010年2月1日 40代 女性 I

こんにちは。ご相談できて光栄です。

実は舌の痛みで悩んでいます。昨年12月初旬から舌に違和感が出て、舌の中心あたりが縦に赤くなり、痛みもあり、今日に至ってます。心配なので先日"胃カメラ"にて胃は検査しましたが、何ら異常なし。耳鼻咽喉科にも行きましたが、これといった断定的な診断はなし。 赤くなったところがツルンとなる症状でいます。

何がいいのか、してはいけないことは?消毒もしないほうがいいのか、はたまた治るのか・・・

とても心配で・・・なにせもう2ヶ月経つので・・・何卒良きアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願い申し上げます。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌表面に深い溝ができ、炎症を起こして痛んでいるのでしょうね。このような状態を「溝状舌」といい、東洋医学的には「裂紋舌」と呼びます。

溝状舌の原因は様々ですが、残念ながらはっきりとしたことは判明していません。溝の中に細菌やカビが繁殖して炎症を起こすため水やお茶でうがいを行い、常時清潔に保つことを心がけましょう。

消毒薬でのうがいは、刺激が強すぎて痛みやすいためお勧めできませんが、口内炎などに効くアズレン系のうがい薬を処方してもらうのも一案です。

また、溝状舌だけでなくドライマウスの状態があると炎症が起こりやすくなるため、心当たりがある場合は検査や治療を受けることをお勧めします。

治療を行えば痛みは軽減します。従ってあまり心配せず、清潔と保湿を心がけてください。

オトガイ形成術

年齢 性別 相談日
女性 2010年2月1日

【相談者】2010年2月 1日 女性 YF

こんにちは。以前二度、顎の先端を切る手術をしているのですが、受け口も治していただけばよかったという後悔があるのです。そして、手術後の輪郭も必ずしも満足のいくものではないため、専門のお医者様のカウンセリングを受けられないかと思っているのですが、いかがでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

受け口で下顎の前方部すなわちオトガイ部が前に飛び出した顔貌で、オトガイ部の骨を削る、あるいは切って後方へ移動させる手術を受けられたのでしょうね。

このような問題に対しては通常、下顎骨を左右2か所で切断し前後の長さを短くしてつなぎ止める「下顎骨骨切り術」を行ない、受け口を正常な噛み合わせに治します。また、オトガイ部の骨や皮下組織の形を変える「オトガイ形成術」や上顎を前に出す「上顎骨骨切り術」を同時に行う場合もありますが、いずれも手術の前後2年程度は矯正治療が必要となります。

また、重度の受け口では前述のような治療を行なってはじめて、顔貌を正常化させることが可能となるため、おそらくその状態なのでしょう。ただし、その場合は再度精密検査を行なったうえで適切な治療計画を立てる必要があるため、これらの点を含めてよく相談されることをお勧めします。

【相談者】2010年2月2日 女性 YF

こんにちは。メールありがとうございます。その手術はおいくらくらいなのか教えてくださいますか。矯正はなぜ必要なのでしょうか。あの銀の装置をつけなくちゃいけないのですか?よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎変形症の施設基準を満たす大学病院や総合病院などの口腔外科であれば、手術などの治療費は保険が適応されますが、矯正費用については別途必要となります。顎変形症に対する手術療法は上顎骨形成術、下顎骨形成術などの治療費がかかり、麻酔料や金属プレート代金、入院基本料などを含めて合算するとおよそ80~100万円の3割が自己負担金となります。

ただし、高額療養費支給制度による還付金を受けることができる場合は、最終的な費用がおよそ8~16万円となるのが通常ですが、条件によっても変わります。

次に矯正の必要性についてですが、手術により下顎を後方にずらすと歯がかみ合わなくなるため、歯並びを整えてきちんと噛めるようにする必要があります。従って、通常は矯正治療を併せて受けていただくことになります。

矯正治療は、前歯や小臼歯に付ける四角いボタン状のブラケットや大臼歯につける帯状のバンド、そしてこれらをつなぎとめるワイヤーを歯に取り付けることになります。その中で一番目立つのはブラケットですが、金属性以外でも白いセラミック製や半透明のものもあります。

【相談者】2010年2月3日 女性 YF

返信ありがとうございます。矯正は、歯の裏に装置をつけられますか?

美容外科のカウンセリングでは、必要ないという先生や、いろんな手術のことをおっしゃるかたにお会いしたのですが、わたしとしては、美容の観点からだけで治したいのではなく、噛み合わせを正常にもどしたいのがひとつと、手術のあと、切った顎の部分にのみお肉がついたようになっているのがきになっているのです。感覚も鈍くなっています・・また、切った部分とそうでない部分のがなめらかでなく、差ができてしまっています。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

矯正装置を裏側に取り付けることはできますが、手術の前後は一時的に表側に付け替える必要があります。

また、手術後はしびれや変形などの不快症状が多かれ少なかれ必ず生じるもので、次回の手術後も同様の問題が起こるはずです。従って、手術による見た目や噛む機能の改善と手術に付随する不快症状や種々の手間、リスクのいずれを優先するかをよく考えて判断する必要があります。

【相談者】2010年2月3日 女性 YF

返信ありがとうございます。手術のまえに矯正すると、手術直前にはどのような状態になるのですか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

受け口の矯正治療では通常、上顎の前歯を前方に出し下顎の前歯を後方に下げますが、手術と組み合わせる外科矯正の場合は逆で、下顎前歯を前方に出す場合がほとんどです。その方法によって手術前に受け口が強くなり、手術で顎を移動させた後に上下顎がうまく噛み合うようになります。

下顎唾石症

年齢 性別 相談日
30代 男性 2010年1月30日

【相談者】2010年1月 30日 30代 男性 Y

下顎唾石症(左)と昨年10月に診断。その1ヶ月後 同じ所が腫れる。違う病気かと思い耳鼻咽喉科に行くが大学病院紹介される。そこでCTをとるが最初の歯医者へ行くよう指示。また切開するが 今度は石がわからない様子。

12月後半 舌の下にデキモノらしき物ができる。舌で触ると唾液のような物がでてそのデキモノがしぼむ。最初の歯医者へ相談したが自分で出せるなら別に問題ないと言われる。がま腫ではないか?と相談したがべつに検査もなくもしそうであっても針で穴をあけるだけだからとの事。

正直 病院不信ですがこのサイトをみて相談してみました。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎下部や舌下部の唾液腺炎や唾液症であれば、口底部や顎の下(顎下部や舌下部)が腫れて痛むものですが、もともと何らかの理由で唾液の出が悪くなっている場合は、細菌が唾液管を逆行して侵入し炎症を起こします。また、唾石という石が管の中にできて唾液が流れ出なくなって溜り、腫れるケースもあります。

一方、ガス腫も唾液が正常に流れ出ず粘膜下で溜まって腫れる病気です。いずれも唾液の量や流れに関わる病気で、ドライマウスの関連が疑われます。従って、唾液の量や性質を調べる唾液検査や唾液腺造影検査などを行い、詳しく調べる必要がありそうです。

舌の裏にできた粘液のう胞

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年1月29日

【相談者】2010年1月29日 30代 女性 T

12月2日に舌の裏にできた粘液のう胞の手術をしました。10日後に抜糸を終え、舌の中に大きなシコリがある事に気が付きました。そのシコリは飲食をすると膨らんできて、さらに舌がピリピリと痺れてきます。1時間後には症状がおさまるのですがまた食べれば繰り返します。

www.koku-naika.com/p453mucocele1.htm

術後から2週間で再発し、1月13日に再発したのう胞と前舌腺をとりました。1週間後に抜糸を終え、するとまた前回と同じで舌の中に大きなシコリがあり(前回と場所が違います)指で摘むと舌がピリピリと痺れます。また前回同様で飲食すると膨らんで舌が痺れてきます。

もしこのシコリが瘢痕だった場合、飲食をする度に腫れたり舌が痺れたりする事はありますか?粘液のう胞の手術をすると出来るものなのでしょうか?正直、こんなものが出来るのなら粘液のう胞の手術をしなければよかったと思うくらい後悔しています。

主治医に聞いても曖昧で三度目の手術となったら不信感があるので病院を変える予定です。術後にできた舌の中のシコリは一体なんでしょうか?これは時間が経てばなくなるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘液のう胞は、舌の裏(舌下面)にある前舌腺が何らかの原因で傷つくことによって生じます。つまり前舌腺が傷ついて唾液が周囲に漏れ出し、風船のように丸く膨らんだものが粘液のう胞で、その多くが口唇に発生するものの舌下面にできるケースもあります。

現状としては、残念ながら2度の手術を経てもなお唾液の漏れが続き、粘液のう胞が再発しているのでしょう。食事をすると唾液の分泌が盛んになり膨らんできますが、瘢痕で膨らむことはありません。従って、摘出手術が再度必要となる可能性が高いと考えられます。

バードフェイス

年齢 性別 相談日
60代 男性 2010年1月29日

【相談者】2010年1月29日 40代 男性 S

6歳男子の相談です。事故で両側顎関節と下顎正中を骨折しました。担当医からはバードフェイスの可能性あり、17歳になったら手術が必要になるかもしれない。今後は専門医に経過を診てもらいなさい、と言われました。現在は元気良く、何ら異常は見られません。今後の可能性として、障害発症、その対応法、将来の様子等々をご教示下さい。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎骨を3ヶ所骨折されたとのことですが、下顎正中部は金属プレートで固定する手術が比較的簡単にでくるため確実な治療ができます。「若木骨折」のように不完全に骨が折れているだけの場合は手術が不要の場合もあります。

問題なのは両側顎関節部(正確には下顎突起部)の骨折への対応についてです。顎関節の周囲には顔面神経が網の目のように走行していて、手術により神経を損傷する可能性が高いのです。神経を損傷すれば顔面の筋肉が麻痺して動きが悪くなり、人相が変わってしまいます。

このために、小児の下顎突起骨折の場合は手術せずに開口訓練などの機能訓練だけにとどめる場合が多いのです。理想的に骨折が治癒すれば骨の変形やかみ合わせのズレも生じず、正常に下顎骨が発育して顎関節の構造が完成します。

一方、骨折した部分が正しくくっつかない(骨性治癒)しないと、骨折片同士の間に繊維組織や軟骨が形成されて介在し、「偽関節」が形成されます。また、下顎骨と頭蓋骨がくっついてしまい(繊維性癒着)、口が十分に開かなくなる「顎関節強直症」に移行する場合もあります。他にも骨折した骨片が向きや位置がズレたまま骨折治癒し、開口障害が残ることもあります。

このように、不十分な治り方をすると下顎骨の発育が悪くなって下顔面が著しく小さいバードフェイスになってしまうこともあります。その場合には成長の段階を見計らいながら、顎関節形成手術、顎関節受動術、下顎骨骨切り術、下顎骨延長術などを検討することとなります。

【相談者】2010年2月 2日 40代 男性 S

早速の分かりやすく、ご丁寧なご教示を賜りお礼申し上げます。ご所見のとおり、手術はせず、しばらくの間歯の固定をしていました。両側の顎関節骨折は、レントゲンで説明を受けましたが、よく分かりませんでした。ボヤーと見える小さな丸いものが、両側とも内側に廻っているようになっているのが、骨折と説明されたように記憶しています。今は元気になんでもないように生活しています。

今はもう病院には行っていませんが、説明をされた先生はバードフェースの可能性が高いので、大学病院など専門医に診てもらいなさい。紹介状はいつでも書きますと言われています。一度大学病院に行ってきます。 また、ご相談することになると思いますが、よろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。

上顎前歯歯肉の丸い盛り上がり

年齢 性別 相談日
40代 女性 2010年1月28日

【相談者】2010年1月28日 40代 女性 M

上前歯の歯肉に1か所、直径2mm程の丸く微かに盛り上がった部分があります。色は盛り上がっている分、歯肉より僅かに白いくらいで、よく見ないと解りません。できて1か月程経ちますが、変化は今のところないようです。

現在、皮膚科で手にウイルス性疣の液体窒素治療を受けており、偶に他の指にうつるのですが、それが歯肉にうつったという事はないでしょうか?大きさ形がそっくりなのですが。皮膚科では、粘液のう胞だと思うが、気になるなら口腔外科を受診するように、と言われました。

ウイルス性疣の可能性は無いのか気になります。もしそうならどんな治療法なのか、お教え下さい。宜しくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯肉の盛り上がりの原因として、次の2つの可能性が考えられます。ひとつめは虫歯が進行し、歯の根の中から顎骨に炎症が拡大して歯肉が膨らんだ状態(フィステル)で、虫歯の治療(歯内療法)が必要です。

2つめは歯を支える顎骨が膨らむ「骨隆起」という状態で、この場合は特に治療の必要はありません。

また、ウイルス性の疣(尋常性疣贄)が歯肉に移ることはほとんどなく、歯肉に粘液のう胞ができることもありません。

【相談者】2010年1月30日 40代 女性 M

ありがとうございました。全く痛くなったことがない箇所だけに虫歯が進行した結果というお答えは意外でしたが、とにかく、受診しないとはっきり解らない症状のようなので一度近くの口腔外科を訪れようと思います。増殖する疣でないだけ安心しました。

ガミースマイルの手術

年齢 性別 相談日
20代 女性 2010年1月24日

【相談者】2010年1月 24日 20代 女性AH

以前、他院でガミースマイルの手術を受けました。歯茎の粘膜を削って唇の裏と縫合してくっつける手術です。上唇です。特に今のところ問題はないですが、ただただ、手術前の状態に戻りたいと考えています。元に戻す方法はありますか? 返答お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

「特に今のところ問題はない」にもかかわらず手術前の状態に戻りたいというのはどういうことでしょう。ガミースマイルは治ったが、元の状態の方が良かったということでしょうか?

残念ながら、一度削ってしまった歯肉はもう元には戻りません。一度取ると、再生して元の形に戻るということはないのです。なくなった歯肉を取り戻そうとするなら、どこか他の部位から粘膜(もしくは皮膚)を取ってきて移植する必要があります。通常は上顎の臼歯の内側の粘膜(口蓋粘膜)を切り取って移植を行いますが、完全に元の形に戻るわけではなく、多少のつぎはぎが残ることが予想されます。

反復性耳下腺炎

年齢 性別 相談日
30代 女性 2010年1月24日

【相談者】2010年1月 24日 30代 女性 HK

5歳になる息子のことで相談です。現在1ヶ月に二回くらい反復性耳下腺炎にかかり、抗生物質を投与されています。去年の夏におたふく風邪にかかり、それから反復性耳下腺炎を繰り返しています。おたふくの抗体検査はしていませんが、小児科、耳鼻科ともに反復性耳下腺炎の診断をうけています。

二年前に歯科で粘液のう胞の診断をうけ、口腔外科で手術をうけ、取り除いてもらいました。術後に処方された抗生物質と耳下腺炎で処方される抗生物質がセフゾン細粒小児用10%というもので一致するので、因果関係が気になりました。

反復性耳下腺を何度も繰りかえし、痛みが強いこともあり子供がかわいそうなので、一度大きな病院で調べてみようかとも考えています。調べて原因がわかるものでしょうか。ご回答お願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

反復性耳下腺炎の原因ははっきりと解明されておらず、いろいろな可能性が考えられています。最も関係がありそうなのは細菌感染で、治療には通常抗生物質が処方されます。

一方、粘液のう胞の原因はほとんどの場合、唾液腺に加わった外傷です。そのため唾液腺が損傷し、周囲に唾液が漏れ出して貯留することにより粘液のう胞が形成されます。従って、反復性耳下腺炎とは成り立ちが異なるため因果関係はないと考えられます。また、抗生物質のセフゾンでいずれかの病気が引き起こされることもありません。

その他、反復性耳下腺炎の原因として耳下腺の形態や機能の異常、アレルギー、内分泌(ホルモン)の異常などがあり、これらについてはそれぞれ検査可能なので設備の整った病院を受診されるのがよいでしょう。

【相談者】2010年 1月 27日 30代 女性 HK

ご回答ありがとうございました。耳下腺の形態や機能の異常、アレルギー内分泌の異常等の検査は耳鼻咽喉科でできるのでしょうか。その検査は反復性耳下腺炎にかかっている状態ではないとできないでしょうか(健康な状態では検査できませんか)。追加で申し訳ありません。ご回答のほどお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

総合病院の耳鼻咽喉科であれば各種の検査を受けることができます。また、反復性耳下腺の症状が出ていない時でも原因となる問題を究明することは可能です。

【相談者】2010年 1月 29日 30代 女性 HK

ご回答ありがとうございました。機会をみて、検査を受けにいこうと思います。ありがとうございました。

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口の中の血マメ

年齢 性別 相談日
40代 女性 2010年1月20日

【相談者】2010年1月20日 40代 女性 NS

主人46歳のことで相談します。ここ2~3年位前から おぜんべい・ポテトチップスなどのちょっと硬いものを食べると口の中に血マメができます。かなり大きくできることもあり、それが破けるとかなり痛みがあり出血します。昨年末から今年初めにかけては、何度か水ぶくれの口内炎にもなり食事にも苦労しました。

20代後半から痛風の薬を服用しています。また現在はその他にコルステロールを下げるお薬も服用しています。何か関係あるでしょうか。それとも、ただの口内炎と考えてよいものでしょうか。よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

粘膜に水ぶくれ(水泡)ができる水泡性口内炎のようですね。原因としてはヘルペスウイルス感染や天疱瘡などが考えられるため、ウイルス検査や組織検査を行う必要があります。また、痛風や痛風治療薬、高脂血症治療薬との関連はなさそうです。 

口唇の剥離

年齢 性別 相談日
40代 男性 2009年12月6日

【相談者】2010年 1月 6日 40代 男性 O

妻の病状でご相談いたします。2009年5月頃から上下の唇の上皮(一番表面の皮)が剥け出し、現在は上下唇の上皮が完全に剥けてしまい、数ヶ月間ぜんぜん張ってこない状態です。地元の大学病院の口腔外科にかかっておりますが、待つしかないとの所見です。

今はワセリンを毎日塗ってすごしている状況です。唇は髪の毛が触っても痛い状態で、下唇はものを噛む動作等で力を入れるとうっ血したように色が変わり、腫れてじんじんとした痛みがあるようです。

症状が出始める前2ヶ月頃から歯磨きを変えており(アパガードプレミオ)それがキッカケではないかと考えていますが確証はありません。治療方法があれば教えてください。些細なことで唇の腫れや痛みが起こり毎日の食事、話、睡眠、外出もままならない状態です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上下唇の粘膜か皮膚が剥離し、痛みや腫れが続いているようですね。さぞかし辛く大変な状態であろうとお察しします。

口唇が剥離する病気はアトピーや接触性口唇炎、固定薬瘡、天疱瘡、剥離性口唇炎、扁平苔癬、多形性浸出性紅斑など多種多様にあり、それぞれの病気によって原因や治療法が異なります。

そこで、刺激となる口紅やリップクリーム、歯磨き粉、チューインガム、口で吹く楽器などはできるだけ使用を控え、常用薬を変更した方がよいかもしれません。また、口唇の一部を切り取って調べる組織検査も必要でしょう。

次に対処法ですが、ワセリンの他にステロイドの内服や軟膏塗布もあります。一度、皮膚科を受診されることをお勧めします。