口腔外科総合研究所 l 口腔外科 大阪
相談内容検索1 口腔外科総合研究所

口腔外科無料相談室



クインケの浮腫の予防法

年齢 性別 相談日
男性 2008年5月28日

【相談者】2008年5月28日 男性  P

原因不明の病気になりました。実は3ヶ月前に出張中に舌が腫れだし、場所は舌の下部が腫れてきて、2枚舌みたいに腫れてきました。食べる事もできず、水を飲んでいたのですが、夜になってちょっと微熱が出てきました。

出張から戻り地元の総合病院の受付で「舌が腫れて熱っぽい」と話したら歯科・口腔外科に行ってくださいとの事、診てもらったよくわからないとの事だったのですが、腫れを抑える抗生物質を点滴したら晴れが徐々に引いてきました。

また熱の下がってきたのですが、点滴のせいか?アレルギーによる発疹が腕にできました。飲み薬をもらいアレルギー反応は収まったのですが、数日が経ち風邪を引いたらまた舌が腫れてきましたそれと唇も腫れ、医者の判定は「クインテ?浮腫」って言われました。

今までこんな事は40年近く生きてきて何も経験無かったのでかなり不安です。風邪を引くたびに舌が腫れると思うと怖いです。お医者さんもこの病気は良くわからないというしかなりへこんでます。今後発症しない為にも何か予防法はあるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

症状から判断して「クインケ浮腫」が疑わしく、口腔外科での診断の通りだと思われます。クインケ浮腫とは、粘膜下組織や皮下組織にできる「じんましん」と考えてください。じんましんができる原因はさまざまで

薬物食べ物感染症温度差や運動などの物理的な刺激内臓疾患疲労や精神的緊張などの心理的ストレス

などが挙げられます。まずは、3ヶ月前症状が現われるより以前に、これらの原因があったかどうかを思い出してください。思い当たるものがあれば、それを避けることが最適な予防法といえます。また、ストレスを溜め込まず、精神の安定を保つことも予防につながります。

茶褐色の唾液

年齢 性別 相談日
70代 男性 2008年5月17日

【相談者】2008年5月17日 70代 男性  S

寝起きに口が渇き唾を吐くと茶褐色の唾液がでます。日中は、その現象はありません。食道からの逆流かと思い枕を高くして寝ましたが、同じでした。口腔の病気でしょうか、食道または気管支から逆流でしょうか・・

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

食道からの逆流で舌が黒くなることがあり、唾液の色が変わる可能性もあります。この件に関しては、胃腸科の受診をお勧めします。

【相談者】2008年5月21日 70代 男性  S

ご回答有難うございました。舌が黒くなる現象は有りませんので、心配していた食道からの逆流はいように思います。ドライマウスが原因でしょうか・・・口腔外科の専門医に相談して治療してみます。年を重ねるとこの様な症状は避けられないようです。有難うございました。

顎関節症

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年5月16日

【相談者】2008年5月16日 30代 女性  M

以前から顎関節症を持っています。症状はそれほどひどくなく、1年に1度くらいの頻度です。今回も1週間ほど前から、特に食事をして物を噛む時に痛みを感じます。いつもは痛む方を避けて反対側で噛むことでなんとかなっていたのですが、今回は痛む方で噛んで食べた方が痛みません。今までと違う症状ですが、やはり顎関節症と考えて良いのでしょうか?

顎の癌や骨肉腫などだったらと思うと不安でたまりません。歯科口腔外科や歯科にはよくお世話になっており、昨年9月にX線のパノラマ写真を撮っています。またのどの違和感が続いていた昨年11月に鼻から下のCTを、脳神経外科で頭部CTを同じく11月に撮りました。

一番最近では3月に耳鼻科で副鼻腔炎の検査のために顔面のX線写真を撮っていますが、これらの検査は現在悪性腫瘍や骨肉腫を否定できる材料になりますか?受診する科が違えば診断も不可能なのでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎関節症に関して:現状から考えて、顎関節症の症状との矛盾はないと思います。顎関節は左右の関節が連結されているため、痛みが生じる側のみに問題があるとは限りません。

顎関節症は開口時の顎関節頭の前方滑走が制限される場合が多いため、顎関節が可動性を保っている反対側が制限側に牽引され、通常の顎関節頭運道路とズレてしまう結果、痛みが生じる場合があります。つまり、痛みを感じる側の顎関節だけが悪いとは限らないということです。従って、専門医の受診をお勧めします。

顎の腫瘍に関して:

顎骨に発生する悪性腫瘍では、急速な腫瘍増大のために骨が吸収されてしまいます。また、骨肉腫では特徴的なレントゲン写真を呈します。いずれにしても、癌の場合には粘膜から腫瘍が発生するため、ある程度病状が進行しないと骨の変化は起こらず、進行した場合には骨の異常な吸収像として認められます。

また、顎骨はPanoramaレントゲンである程度の評価ができます。以上の理由から、頭部単純レントゲンは悪性腫瘍の診断に重要な検査となりますが、撮影の方向によっては十分に反映されない場合もあります。一方、CT検査は診断には優れていますが、被爆量は多くなります。

副鼻腔や顎骨の腫瘍は口腔外科、耳鼻咽喉科、形成外科などの診療科が担当しますが、診断に至る検査の方法に大差はないと考えられます。喉の違和感のために腫瘍がご心配とのことであれば、耳鼻咽喉科でファイバー検査を受けられることをお勧めします。

粘膜の赤い点

年齢 性別 相談日
20代 男性 2008年5月15日

【相談者】2008年5月15日 20代 男性  KS

2度目の相談になります。

鏡で口腔底の舌下腺の管の部分に0.5mmほどの赤い点が片方にのみあることに気付きました。この組織はなんだろうと疑問に思いまして、血の塊かとピンセットで潰そうと思ったのですが、痛いのみで潰れそうにありませんでした。正常な状態の場合、このような赤い点が組織に見えることはあるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

よく観察すると、口腔粘膜にはところどころ点状に赤くなっている部分があります。これはおそらく毛細血管が密に走行しているものと見られ、同様の状態が皮膚や他の粘膜にも認められます。赤くなっているというだけで、異常とはいえないと考えられますが、気になるようでしたら一度専門の医療機関を受診されることをお勧めします。

口蓋皺襞

年齢 性別 相談日
40代 女性 2008年5月14日

【相談者】2008年5月14日 40代 女性  N

はじめまして。上前歯の裏硬口蓋の中央縦にプクッとふくれた横の歯茎に白く硬い3㍉ぐらいの扁平形のできものが、1ヶ月たちますが治りません。真っ白で軟骨みたいに硬いので悪い物なのか?患部を指で押さえるとグラグラと少し動き横に芯があるような感じです。最初は歯ブラシがあたり傷つけたのか赤く腫れ痛みがありましたが、今は全く痛くありません。舌でなぞるとザラザラして違和感があります。1ヶ月たっても治らないので少し心配です。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

気にされている部分は腫瘍の可能性と口蓋皺襞の可能性があります。腫瘍の中では乳頭腫の可能性が疑われますが、その可能性は低そうに思われます。口蓋の前の方には口蓋皺襞というヒダヒダがあり、この可能性が高いと思われます。歯磨きの際に傷が付いて腫れたためにもともとあった口蓋皺襞が気になるようになったのではないでしょうか。

本当に腫瘍でないのか専門の医療機関で診察を受けられることをお勧めします。

【相談者】2008年5月15日 40代 女性  N

迅速なご回答有難うございました。

仮に乳頭腫の場合、手術をしなくてはいけないのでしょうか?手術する場合、時間とか何時間ぐらいかかるのでしょうか? 又、手術をするとなると、一般の歯科・口腔外科をやっての所であれば治療していただけるのでしょうか?

ご回答のほど宜しくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

乳頭腫の切除に要する時間は(麻酔が効くのを待つ時間を除けば)10分以内の短時間です。口腔外科に勤務した経験があれば容易な手術です。

【相談者】2008年5月18日 40代 女性  N

重ね重ね、ご回答有難うございました。ご相談に乗っていただき、気持ちが少し楽になりました。歯科が怖い方は沢山いますが、私もその中の一人ですが勇気を出し診察を受けようと思います。有難うございました。

のう胞開窓術2

年齢 性別 相談日
50代 男性 2008年5月13日

【相談者】2008年5月13日 50代 男性  K

はじめまして、お忙しいところ、失礼します。のう胞のことでお尋ねいたします。主人が、右下あご埋まっている親知らずの下から続いて奥歯2本ぐらいの下にのう胞があります。大きいので、親知らずとその上の奥歯1もしくは2本抜かないといけないといわれました。普段、全く自覚症状はありませんでした。他の歯の治療の時に見つかりました。

親知らずは、抜いても、歯を抜かないでおきたいのですが、その場合どのような治療になるでしょうか?お忙しい中、よろしくお願いいたします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

のう胞は、全摘出が可能であれば通常は摘出します。しかし、歯や神経、上顎洞、鼻腔などがのう胞に近接し傷つけてしまう可能性がある場合は、開窓術を選択する場合もあります。開窓術とは、のう胞の一部を切り取りそのまま穴を開けておく方法で、術後のう胞が徐々に縮小していくのを待ってから摘出します。

【相談者】2008年5月13日 50代 男性  K

お忙しい中、すぐのお返事ありがとうございました。お返事の中で伺いたいのですが、<開窓術を選択する場合があります<開窓術はのう胞の一部を切り取りそのまま穴を開けておく方法です

術後、日常生活で、食事が不便になるのですか?だいたい、どれくらいの日数をみておいたらいいのでしょうか?よろしくお願いします。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

開窓術後は、穴の中にガーゼやシリコンの詰め物を入れてふさいでおきますが、やや不便な感じは否めないでしょう。また、開窓術はのう胞が小さくなるまで続けるため、個人差はありますが、数ヶ月から数年程度かかります。

口腔内の熱感

年齢 性別 相談日
60代 男性 2008年5月12日

【相談者】2008年5月12日 60代 男性  M

杉花粉症の為3月10日頃から鼻と口内に不快感が4月末頃まで有りました。しかし杉花粉が終わり鼻のクシャミが止まったのに口内が今も(5/12現在)熱ぽく、歯茎裏に炎症が出来たり、舌に炎症が出来たりします。どんな病気が疑われますか?よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口腔内の症状は、ドライマウスによって引き起こされたものと推測しますが、自律神経の不調も関連しているかもしれません。また、歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤がアレルギー反応を誘発している可能性も考えられます。

口内に不快感

年齢 性別 相談日
60代 男性 2008年5月12日

【相談者】2008年5月12日 60代 男性  M

杉花粉症の為3月10日頃から鼻と口内に不快感が4月末頃まで有りました。しかし杉花粉が終わり鼻のクシャミが止まったのに口内が今も(5/12現在)熱ぽく、歯茎裏に炎症が出来たり、舌に炎症が出来たりします。どんな病気が疑われますか?よろしくお願い致します。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

口腔内の症状は、ドライマウスによって引き起こされたと考えられますが、自律神経の不調も関連しているかもしれません。また、歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤が、アレルギー反応を起こしている可能性もあります。

【相談者】2008年5月19日 60代 男性  M

有難う御座いました。

クインケの浮腫

年齢 性別 相談日
50代 女性 2008年5月10日

【相談者】2008年5月10日 50代 女性  SH

この半年、毎月の様に口の中の左右の内頬と舌、それに瞼と順番に一巡する腫れに悩まされています。腫れは個々に出ますが、舌の腫れは耳鼻科で「多分ガマ腫だろう」と言われました。抗生物質を呑めば腫れは引きますが、顔がお岩さんのように変形する程の瞼の腫れとの因果関係は判っていません。ガマ腫以外の口腔内の腫れで考えられる病気は何でしょうか(慢性副鼻腔炎の手術を4年前にしています)。

最初に現れた突然の口の腫れは、内科では食物アレルギーと言われましたが、アレルギー体質ではありません。この様な症状が出たのも全く初めての事です。どのような治療が一番ベストでしょうか?なるべくなら手術はしたくありません。耳鼻科以外の専門医にも行くべきでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

頬粘膜と舌と眼瞼が繰り返し、しかも両側が腫れるということから、血管運動性の病変やリンパ管運動性の病変が最も疑われます。何らかのアレルギー反応が血管やリンパ管で生じた結果、管壁の透過性が亢進して血液やリンパ液が周囲の組織に漏れ出して腫れる病気で、クインケの浮腫ともいわれます。

今のところ根本的な治療法はありませんが、腫れが生じた場合には抗ヒスタミン剤などのアレルギー薬が有効です。また、残念ながら抗生物質は効果がありません。

医療機関を受診される場合は、アレルギーを得意とする先生を選びましょう。

【相談者】2008年5月12日 50代 女性  SH

ご返事ありがとうございます。耳鼻科では「全て副鼻腔から来ている症状」と言われていたため少し疑問を持っておりましたが、今回のご返事で病名が特定出来、納得が出来ました。アレルギー専門の病院へ行ってみようと思います。

下歯槽神経の損傷

年齢 性別 相談日
30代 女性 2008年5月8日

【相談者】2008年5月8日 30代 女性  NN

はじめまして。先日歯科医院にてレントゲン撮影を行い、左下の顎に黒い影があるとのことで病院を紹介されて行ってきました。のう胞があり、手術が必要といわれましたが、のう胞の中に神経が通っているため、何らかの麻痺が残る可能性があると言われました。どんな麻痺が残るのか教えてください。

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

下顎臼歯部の歯の根の先には、下顎管という太い神経と血管が走っており、のう胞摘出の際にこの部分の神経が傷つく場合があります。症状は下顎半側の知覚麻痺ですが、特に下唇の皮膚の感覚が鈍くなったり、逆にピリピリと過敏になる症状がよく見られるようです。

【相談者】2008年5月13日 30代 女性  NN

先日は質問に答えていただきありがとうございました。最近口腔外科で下顎骨のう胞があり、その上に生えている歯を2本整えるといわれ、その処置が終了したら手術をすることになりました。

現在近所の歯科医院で2本の歯に穴を開けて膿を出す処置をしています。2回行いましたが、出血もほとんどなく、膿が2回とも出てこないと言われ、穴を大きくして何回か続けることになりました。まだ神経が残っている部分もあり、処置に伴う痛みが強く不安です。

この治療法で合っているのでしょうか?また膿が出てこないこともあるのでしょうか、出てこない場合は何かあるのでしょうか?

【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

のう胞摘出術を行う際に近くの(上の)歯の根の先の部分(根尖部)を傷つけざるを得ない場合があります。そのような場合は手術の前に歯の神経を抜いて治療しておくことがあり、現在そのような治療を進められているのでしょう。歯の穴から膿が出る必要性は特にないと思います。神経を抜いた部分を詰めて治して手術を受けられたらよいと思います。